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主席の業務日誌・2014年07月

2014年07月吉日
日本神国 国家主席府 政策企画統括庁
太平洋海洋政策局 総務課
2014-06 < 2014-07 > 2014-08

7-12

7-12

箱根に行きました。
詳しい内容は別枠を立てることとして、現在居住中の地域特性についての話題を載せたい。
いま現在私の住んでいる地域は、福島県浜通りの北部である。
相馬市とか南相馬市とか新地町とか、そういった地域である。
この地域から、公共交通機関を用いて、日本の大動脈たる新幹線にアプローチしようとすると、経路は6種類ある。
1、JR常磐線およびJR常磐線代行バス
2、福島交通・宮城交通高速路線バス(仙台駅宮城交通ターミナル←→相馬市役所)
3、東北アクセス路線バス(仙台駅←→南相馬市内東北アクセス営業所)
4、福島交通路線バス(福島駅東口←→相馬営業所)
5、福島交通路線バス(福島駅東口←→原ノ町駅前)
6、東北アクセス路線バス(福島駅西口←→南相馬市内東北アクセス営業所)

このうち1番から3番は、途中全く同じ国道6号線を経由する。
ゆえに、国道6号線に異常が発生すれば、3路線とも運行障害が発生する。
再度津波が発生したり、国道6号線が通行止めになるような派手な交通事故が発生すれば、3路線は通行できなくなる。
折しも、復興復旧工事により大量のダンプトラックが制限速度以下で走行する光景が日常となり、一般車両のイライラはとどまるところを知らない、ダンプトラックが脇道にそれた瞬間に時速100キロを優に超える速度でそれまでの遅れを挽回しようと急加速する乗用車もいるくらいである。(そして次の信号で停車し、結局60キロしか出さない私の車と同じタイミングで信号を通過することとなる。)
そんなかっ飛ばす車の前にも、平気で進入する工事のダンプトラック、そしてシルバーマークの高齢者運転軽自動車。
道路交通上の治安は非常に劣悪であり、事故の危険性は高い。
いつ何が起こっても不思議ではないこの路線には、残念ながら代替経路が存在しない。
絶賛工事中の常磐自動車道も、今年度末まで待たなければ完成せず、1番から3番までの公共交通機関は定時性確保という面では大きなリスクを抱えての運行を余儀なくされていると言っても過言ではない。

また、4番から6番においても、阿武隈高地を超えていくため、冬期間は雪の脅威にさらされる。
もっとも、降雪量の絶対量は少ない。が、絶対量の降雪量になれきった連中が山越えの道路を走るので、その危険性は察していただきたい。そういえば、今年2月の大雪では、雪にトラックが刺さっていたな〜、上り下り同じポジションで……。
冬期間の雪の脅威にとどまらず、運行経路の国道115号線と県道12号線はともに、山岳路線のためトラックが低速走行し、それを無理に追い越そうとする一般車両がいる、劣悪環境である。
もちろんこの2経路のほか、浜通り北部と内陸の福島駅を結ぶ経路は存在しない。

今回は、国道6号線に問題が発生した。
それは、午前4時22分に福島県沖北緯37度03分東経142度19分2の深さ33キロで発生したマグニチュード7.0の地震によって始まった。
……ちなみに上記の数値データは気象庁のホームページを検索すれば一発で発見できるので、時間が空いている人はいろいろ検索してみるとおもしろいだろう。
この地震による揺れ自体はたいしたものではなく、緊急地震速報が流れたわりには震度4程度であった。
地震以降の傾向だが、緊急地震速報が流れない地震はたいしたことない、緊急地震速報が流れてから揺れ始める地震はたいしてヤバくない、緊急地震速報が流れる前から揺れ出す地震はヤバイ、そんな認識が私の周囲でできあがりつつある。
今回は2番目に該当する揺れだったため、あまり気にせず布団の中でごろごろしていたのだが、震源地が洋上であったため、津波注意報が発令された。
「今回は、国道6号線に問題が発生した。」と書いたが、国道6号線は堤防が再建されていない地区を通過している。
津波注意報が発令されると、JR東日本は乗客保護のため、津波浸水が想定される地区の旅客輸送をストップさせる。
JR東日本の指揮監督の下運行されている常磐線の代行バスについても、旅客輸送がストップされた。
そのため、仙台バス車両により運転される、相馬駅一番バスの5時30分発亘理駅行き501便バスも、JR東日本の輸送指令からの連絡により出発が抑止された。
なお、あくまで旅客輸送がストップになっただけで、山下駅5時40分発601便バスの運行につくために相馬市から山下駅まで回送するバスについては、相馬駅近くの駐車場をおおよそ定刻通りに出発して山下駅へ向かったらしい。
安全確認の偵察車両と言うことだろうか。
相馬駅一番バスの501便バスに出された出発抑止は、5時50分頃、JR東日本輸送指令からの連絡を受けた相馬駅駅員により解除通告がなされ、それと同時におおよそ25分遅れで501便バスは相馬駅を出発した。

さて、25分も遅れて発車すると、亘理駅で既定の6時42分発の仙台方面利府行きの普通列車に乗り継ぎできず、それに乗り継げないと、既定の7時52分発東京行きのはやぶさ2号にも乗車できなくなる。
この日は箱根へ行くため東京方面のはやぶさ2号の指定席を購入していた。
さあ、乗れないぞ……。

時刻は若干戻って、午前5時15分。
バスの発車定刻時刻までは15分あるが、発車ぎりぎりにバスに乗ると、中央から前寄りの座席はほぼ窓側が埋まる状況となっている。
これでは下車の際に、前寄りの客がもたつくと下車するのに時間がかかる。
JR代行バスでは大して関係はないが、世間には、高速バスの最前列に陣取って終点で降りる瞬間、我先に下車するかと思ったら、通路を占領し運転士から回数券を買い出す乗客がいるのだ。
常識的な考えをする人であれば、車内の客が降りきってから運転士より回数券を購入するものだと思うのだが、なかなか自分の常識が世間では通用しない場面が多々ある。
そういう常識外な乗客に対抗するため、バスに乗るときは大抵最前列に乗車するようにし、そのため、混雑するのがあらかじめわかっているバス停から乗車するときには定刻の30分くらい前にバス停へ行くようにしている。
この日もそのつもりで駅へと向かったところ、代行バスの運転士と相馬駅駅員から、津波注意報発令中のため発車は遅れる見込みである旨伝えられた。
もっとも、この時点で発令から1時間ほど経っているので、運転士も駅員も、大幅な遅れで発車となることは想定しておらず、少し待っててね、位の感触で対応していた。
ただ、5時30分の定刻から11分以上遅れると、亘理発6時42分の普通列車に乗り継げなくなる。
「代行バスが津波注意報発令に伴い発車遅延し、既定の列車に乗り継げず、すでに購入済みの指定席列車(この日の列車は、はやぶさ2号)に乗り継げなかった。」この証明があれば、はやぶさ2号の後続の新幹線の普通車指定席へは、無手数料で変更が可能である。
ゆえに、相馬駅の段階で、上記証明を得るべく、えきねっと予約で未発券の新幹線特急券について、指定席券売機から発券しておくこととする。
なお、指定席券売機でのえきねっと取り扱いは、5時30分以降であり、相馬駅で発券が出来る段階で、始発の代行バスは遅延が発生している状態となる。
発券した新幹線特急券に、証明をもらおうと思ったものの、すでに別の旅客が駅員とやりとりしており、その方が終わるのを待つこととする。
が、この人終わらないのね。

後ろに並んで待つのもいやなので、駅舎から出る。
常磐線相馬発亘理行き501便代行バス(仙台バス運行)
これが定刻5時30分発の、亘理行き代行バス。
仙台バスによる運行である。
使用している車は、三菱ふそうのエアロエース、サブエンジン方式のエアコンを搭載している。
(手前)昭和観光、(奧)仙台バス
駅前ロータリーに止まっていた2台のバス。
手前側は昭和観光バスで、常磐仙台港バスには参加していない。
奥側に停車中が、おそらく、505便代行バスに充当される仙台バス、なお、確証は無い。
確証はないものの、以前、503便代行バスに乗ったら、JRバスのスーパーハイデッカーのエアロバスだった気がするので……。

しばらくふらふらして駅舎に戻り、再度窓口まで行くと、さっきの人がまだ窓口で何かやっている。
聞こえてくる話しぶりからすると、どうやら、乗り継ぎ先の新幹線特急券を払い戻ししようとしているようだ。
購入時のクレジットカードを出して、機械に通して、払い戻しの120ミリの台紙出して……
その作業を遠くから見てたら、ゴールドカード、額面には「Inspire the Next」の企業のローマ字のロゴ。
自分の所属のカードを使うのは、愛社精神なのか、はたまた企業の出張だから、企業の財布に直接請求になるカードを使っているのか。

しかしながら、今回の事例だと、相馬駅で払い戻しを受けるのは得策では無い。
と言うのも、払い戻しというのは、
「旅客輸送契約を結んだときの契約金をすべてお返しするから、今回の旅客輸送契約はなかったことにしましょう。」
そういう代物だから。
今回だと、この人も仙台からの新幹線の話をしていたようだから、仙台駅から目的の駅までの新幹線による旅客輸送契約を、相馬駅にてチャラにしたことになる。
すると、この代行バスが万が一終日運休となり相馬駅から目的駅まで行けなくなった際に、JRへ一切の救済を求めることは出来なくなるのだ。
なぜなら、契約金はすべて返金したのだから、契約は完全に無かったことにされるから。

今回の場合では、今後乗車する予定の新幹線特急券へ、津波注意報により代行バスが遅延したため旅客に帰責がないため後続の新幹線の指定席を融通するように、との証明をもらうのが得策である。
さらに、全額払い戻しより、旅客に帰責の無い遅延に伴う後続指定席の融通依頼証明、のほうが後々旅客に有利となる事態も発生しうる。
それは、後続の列車の指定席が満席となっている場合の取り扱われかたの違いである。
仙台駅に着いてから、たとえば、「はやぶさ2号」の指定席を持った状態で、後続の列車の指定席を融通してもらおうとしたところ、指定席がありません、となったとき、旅客に帰責の無い遅延に伴う後続指定席の融通依頼証明をもらった特急券を持っていれば、事故列車変更扱いで、保有する特急券の半額料金で自由席に乗ることが出来る。(特急料金の半額が返金になる)
一方、今回の例だと相馬駅で特急料金を払い戻ししていれば、運行障害以前の旅客輸送契約はなくなり、仙台駅到着後、後続の列車の指定席を"新たに"購入することとなり、その際自由席しかなければ、自由席特急料金を"正規の金額で"購入することとなる。その差額は、せいぜい多くて720円くらい。
どちらの方が得かは、簡単に判断がつく。

ちなみに、最後に書いておくと、駅員に、「旅客に帰責の無い遅延に伴う後続指定席の融通依頼の証明をくれ」といっても、駅員はたぶんわかってくれないと思います。そういう名前の証明じゃないから、かつ、私も正式名称は知らないので。
単純に、「この便が遅延すると乗る予定の新幹線に乗れないから、この便が遅延したという証明を特急券に書いてくれ。」と言った方が、スムーズに解決します。
なお、払い戻しを進められた場合は、「いまは急ぎたいから遅延の証明だけほしい、目的地の駅でやってもらうから。」と逃げるのが吉、ぐだぐだやり合う必要は無し、どうせ結果は一緒だから簡単なやり方に逃げよう。
クレジットカードで買ったやつだからこの駅(の属する旅客鉄道会社)じゃないと払い戻しが出来ない……っていう話になると、面倒だから自己責任で解決してくれ。



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