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大型二種取得プロジェクト

2015年吉日
日本神国 国家主席府

申込段階 第零段階、AT限定解除 第一段階、大型二種教習(場内教習) 第二段階、大型二種教習(路上教習)

2015-3-25

大学時代に、大型二種を取ろうと思って、単身生活を送っていた東京近郊で公安指定教習所や、公安届出教習所や、無届教習所を探し、公安指定教習所の教習料金に愕然とし、公安届出教習所や無届教習所で練習を積んだ上での試験場受験の難しさに愕然とし、結局取得せずにお流れになった。
バスなんてすぐに運転することないんだから、就職し、余剰資金が貯まり仕事に慣れた頃合いで、土日中心に通えばいいや。
そう思ったのが運の尽き、3月11日の東北地方太平洋沖地震によりそれどころではなくなってしまった。
あげく、就職した事業者では、双葉相馬地区の配属となり、ますますそれどころではなくなり、そもそも、大型二種をやっている教習路が一番近くて70キロ先という有り様になったあげく、公共交通機関が壊滅したおかげでそこまで自分で車を運転しなくては教習を受けられない状態になった。
ここまで来ると、もはや、やる気の問題とか金の問題ではなくなっていた。
状況が変わったのは、2015年1月1日。
昨年末日で前の事業者を退職し、本年元日をもっていまの事業所へ就職したことにより、勤務地が福島県の郡山地区となったことにより、大型二種を取り扱う公安指定教習所へ無理なく通えるようになった。
それから3ヶ月、面白いように残業があり面白いように残業代がもらえる、そんな忙しい部署に配属になり、正直仕事上面白くないことが立て続けに発生したような3ヶ月間であった。
残業がコストだってことを理解していない、「最小経費で最大収益」ってことを理解していない、この部署は残業が当たり前という意識に支配され、ダラダラ残るのが当たり前になっている部署である。
そのため、何か面白いことしたいな、と思い始めていたところ、そういえば大学時代に大型二種取ろうと思って途中でやめたよな、と思いだした。
今回こそは取ってみようと、とりあえずホームページから問い合わせをしてみた。

2015-3-28

公安指定教習所の営業担当者から回答があった。
問い合わせフォームにメールアドレスも入れておいたから、そっちに何らかの回答があるものと思っていたら、現住所へ郵送にて回答があった。
とりあえず、現保有免許の、普通車一種運転免許AT車限定の、AT車限定を解除してから、大型二種の教習に入るとのこと。
まず、マニュアル普通車に最低4時限乗車した上で、限定解除審査を受検し、免許センターにて「普通車限定解除」の裏書きをもらってくる。
この裏書きで表面に書かれた「普通車はAT車に限る」の効力を無効化し、その上で、大型二種教習に入る。
なお、現行制度上、普通車AT限定免許から一気に大型二種免許を受験することは可能である。
これは、大学時代に、試験場受験がどんなものなのか受験しに行ったときに、免許センターの警察官に確認済である。
実際に受験も出来て、数分で受験料を溶かしてきた。
(試験は練習じゃないんだからきちんと練習してから受験しに来てください、免許センターは平日ならいつでも受験できるんですから、って怒られた。ちなみにこのときの試験官、5月7日に郡山免許センターで免許の書き換えを行った際に、カウンターで受付やってました……。向こうはこっちを覚えてないでしょうが、世間は……、いや、福島県は狭いね〜)
なので、入学金や受講料やその他手数料等が2度かかる、限定解除の後の大型二種、っていうのはあんまりうれしくない。
が、ここ以外通えるところがないし、かつ、「W免許教習」と銘打って、2つめの免許の入学金が半額になったりネット申込で教科書代が無料になったり、運転教習のスケジュールを組んでくれたりと、とりあえずサービスはよろしそうなので、この教習所へ申し込むこととする。
最初から大型二種やったときの試算金額と、別々にやって割引効かせたときの試算金額でたいした差額にはなっていないようなので、気にしないこととする。

2015-4-05

先日送られてきた資料の中に、申込書が入っていたので、これを郵送にて提出する。
回答を受け取ってから1週間経っているが、これは、本年度の業務がどうなるのかを確認した上で申込を行ったためである。
別枠でも書くかもしれないが、あえて書かせてもらう。
うちの係、新年度における業務分担の決定について、当の本人への通知がとにかく遅かった。
というか、本人がいない間にほかの係員で全部決めたんじゃねえか。
自分のところに一切相談も報告も何にも無く、なぜか、他の係員が外部の人に対して「来年度はこの仕事は○○にやってもらうことになりました。」って言ってるのを聞いたときに初めて今年度の業務内容を知った有り様。
何で自分の仕事を自分が知らず、係長や課長からの指示もなく、同じ係員が外部の業者へ報告しているのを盗み聞きして初めて知ることになるのか、と。
おかしいだろこれ。
しかも、引継書も業務指示書もないし、口頭伝承で業務を引き継ぐようなものだから、仕事わけわかんねえし。
こんなんで、お客様からの期待に応えられるのか、と。
そうは思うものの、なにぶん『新規採用職員』ですから、同業他社でほぼ同じ業務をやってきたと言っても、『新規採用職員』ですから、なにも文句言えませんけど。
で、今年度なにをやらされるかなんとなくわかったところで、申込を行ったというところである。
申込書は、FAXか郵送か、いずれの方法で、と書かれていたので、今回は郵送にて、申込書へ記名押印の上送付することとした。
午後11時過ぎではあったが郡山本局へ郵便を出しに行った。
なお、その足で、教習所までの道のりを確認すべく車を走らせ、何事もなければ20分もかからずに到着することを確認した。
普通は申込前に道のりを確認するものだと思うけど、小さいことは気にしない。

2015-4-11

教習を始めるに当たって、適性検査を受けてほしい、とのことなので、この日に適性検査の受検及び教習費用の納入を行うことを連絡しておいた。
が、前日の午後10時頃になって、
「この仕事これからやりますか〜、あしたにしません??」
と仕事ダラダラやったあげく、休日出勤を同僚に命じられる
翌4月11日の出勤時間を相談したところ午前10時出勤せよ、とのこと。
8時30分に出勤して午前中に終わらせる気配はない模様。
案の定、10時15分頃全員集合、2時間ほどダラダラやってお昼購入にダラダラ外出し、ダラダラやって4時に業務終了、一日丸つぶれ。
実働、5時間30分程度、これだったら8時30分業務開始の14時終了とすれば、土曜の午後を有効活用できるのに。
適性検査は無理でも、費用納入や今後のスケジュールの相談等も出来たのだが……。
コスト意識、段取り力の欠如が、いま職場を支配している……。

2015-4-18 適性検査(AT限定解除教習先行学科)

教習を始めるに当たって、適性検査を受けてほしい、とのことなので、この日に、改めて適性検査の受検及び教習費用の納入を行った。

申込においては、これまで何度かやりとりをした営業担当者を呼び出してもらった。
土曜日なのでいるかどうかわからなかったものの、幸運なことに出勤していたので、彼に申込関係を担当してもらった。
申込に際して、アンケートを書かされた。
この教習所を選んだ理由、知っている交通安全標語、標識の意味、交通法規上用いられる漢字の読み方、等々。
困ったのは、交通安全標語。
覚えていたのは、
『赤信号 みんなで渡れば 怖くない』のみ。
こんなの書けるわけない。
「なんかないですかね。」
と標語を教えてもらい適当なものを書かせていただいた。
なお、「赤信号 みんなで渡れば 怖くない」が一番最初に浮かんだので書こうと思った、と言うことを伝えたら、
「それは駄目なやつですよ〜。」
と失笑を買った。当たり前だのクラッカー、か。

適性検査は、学科教室にて受検した。
同時に受ける人は10人ほどいたが、「つんつん系の受付のお姉ちゃん」風が担当者がスパスパスパと段取ってくれる。
相当慣れたご様子……、そりゃ毎週2回くらいやってるんでしょうから……。
彼女の指示のもと、やれ同じ図形を選べ、同じ文字を書き続けろ、もやもやっとした絵をぱっと見たときになにに見えたのか、っていうのを選ぶものを延々50分間やり続けた。
とりあえず、この日はこれで終了。

2015-4-23 実技教習1回目

業務を定時プラスアルファの時間で切り上げる。
こんな当たり前のことをやるのに勢いと勇気が必要になるのがいまの職場、これじゃワークライフバランスも糞も何にも無い。
残業代垂れ流し、これでお客様へ説明できるのか……

教習所時間割で言うところの、一番最後の時間帯に教習を受講する。
その前に、受付で、先日受けた適性検査の結果を受け取ると共に、解説を頂く。
なんでも、私は、運転適性も安全運転への意識も最高ランクであるものの虚栄心が強いようなので注意、とのことらしい。
そりゃ、大型旅客車業界への転職をするわけではないのに大型旅客車運転免許を取ろうとしているんだから、そもそもが虚栄心の塊でしょうに……。

さて、同じ時間帯で実技教習を受けるのは、3名ほど。
この教習所、儲かってるのか心配になるものの、閑散期の閑散時間帯ってこんなものなのだろうか。
時間になり、担当指導員に連れられて教習車へ乗り込む。
最初は指導員が運転席に座り教習車(某富士重工業の乗用車、実技教習の待合室の掲示板によると、四駆らしい。)の椅子のあわせ方(足の長さに合わせた前後、座高に併せた上下)、ハンドルの位置のあわせ方(足の長さに合わせた前後、座高に併せた上下)、などなど車の操作方法を教えてくれるが、その前に、開口一番に、
「マニュアルは悪戯したことあるの?」
と聞いてきた。
世間では、マニュアル車を悪戯してから限定解除を受講するのが一般的なのだろうか。
もちろん、手の届く範囲に悪戯するものがありませんので、悪戯なんか出来ませんけど。
悪戯経験無しと回答したところ、クラッチの仕組みやギアの動かし方等についても説明を受ける。
「クラッチをあげて、動き出したら少し止めて、そして完全にあげきる。」
「ギアチェンジするときはアクセルを戻す。」
「止まるときはクラッチを踏み込む。」
「エンジン切ったら、サイドブレーキとバックギア投入を忘れずに。」
などなど。
その上で、教習所の『設定』を一通り教えてもらう。
狭い場内で30メートル手前からのウインカーなんかやろうとしているから、曲がりたい交差点の2つ手前くらいの交差点からウインカー出しっ放しになる。
これ路上でやったら、曲がりたい交差点の手前の交差点から出てくる車に、自分のところに曲がってくるに違いない、という勘違いを誘発して事故に発展しかねない。
だから、現実問題として、30メートル手前からのウインカーは難しいよね、現実問題として。
さて、一通り教えてもらった後に、運転交代。
「発進は1速、ひと加速して、2速に。後はずっと2速でオケ。」
とのことなので、それに従って運転する。
外周を走った後、クランク、S字、坂道発進、右側からの方向転換を短時間で指導を受ける。
なにせ、AT限定解除教習は、『マニュアル車特有の操作方法』を覚えるのであって、場内課題の攻略法を覚えるものではないのだから。
場内課題の攻略は出来て当たり前、クランクで外側に触れて接触しそうになったときは自分の判断で勝手にバックしてもかまわない、勝手に出来る知識があるのが大前提なのだから。
ゆえに方向転換も『教習所特有の攻略方法』を教えてくれたが、それ以外、たとえば脱出の際に左側が厳しければ自分の判断で右側へ幅寄せしてもかまわない。
そして坂道発進、これだけが初体験となる。
マニュアル車特有の難しさがあって、これに泣きながら教習する、って聞いていたが、言われるがままに操作したら1回目ですんなり出来てしまった。
単に、サイドブレーキで車の下がりたい思いに歯止めをかけた上で、エンジンを3000回転まで回して、クラッチゆっくりあげて、エンジン回転が下がり車の上りたい思いがタイヤに伝わりつつある状況を目視したら、サイドブレーキを解除し、車の下がりたい思いにエンジンからの上りたい思いが勝るようにクラッチとアクセルを操作してあげてば良いだけ。
……と偉そうに書いてるけど、言われるがままに操作したら出来ただけです。
指導員の指導は偉大なり。
なお、この日は職場からほぼ直行だったこともあり、革靴で教習に臨んだ。
そしたら、そもそも自分の車でも疲れているときは革靴運転しづらいのに、ますます慣れていない車でやったら結果は分かりきっているのにもかかわらず、エンストパラダイス。
とくに、2速半クラッチの前進微速を要求されるクランクやS字で教習中の40分程度で4回ほどエンストを繰り広げた。
次回は運動靴を準備しようと思った瞬間である。

2015-4-24 実技教習2回目

さて、前日のエンストを反省する意味合いを込めて、運動靴を準備しました。
そして、半クラッチのイメージトレーニングをしてきた。
(自家用車を駐車場に止めて、足踏み式サイドブレーキで半クラッチのイメトレ……)
その成果を、指導員に見せつける、つもりで教習に臨む。

今回は、早速運転席に乗車、
「さ、車出して〜」
指導員の指示で、エンジンをかけ、ササッと出庫。
イメージトレーニングのとおり、車が動き出しても、その位置でクラッチを固定、ちょっとしたら完全にクラッチをつなげきる。
なめらかに場内の一時停止に止まり、なめらかに左折し、外周へ。
指導員より、
「これだけ上手にやってたら、検定合格だよ。」
とお褒めいただく。
「昼間来てる学生の兄ちゃんたちもこれくらい上手に出来れば(俺たちの教習も)楽なんだけど。」
「ほんとにやったことないのか??」
そう聞かれるが、免許条件違反になるようなマニュアルトランスミッションの普通車の運転はしたことありません。
1回目の指導員は、クランクやS字も2速半クラッチで進むよう指導していたが、今回の指導員は、クランクやS字などの課題では、1速で走行しても良いとのこと。
だったら、より低速特化の1速で突入してみる。
ブレーキをかけ、おもむろに2速から1速へ変更する。
「減速チェンジも良いね〜。」
褒めて伸ばすタイプの指導員でしょうか。
昨日のエンストが嘘のように、クランクやS字を1速でやったらエンストしない。
その代わり、クランクでハンドル切るのが遅くて右前がぶつかりそうになるものの、バックして事故回避。
指導員曰く、
「車は動いているから『ここでハンドル回せばオケ』ってポイントで回すと若干遅くなる。『オケ』、のポジションのちょと前で回しきるくらいがちょうど良い。」
とのこと。
ただ、『ここでハンドル回せばオケ』のポジションが、私が最初に通った教習所で指導しているポイントより若干早かった。
場内コースの規格は一緒のはずだから、車の違いによる差なのかもしれない。
指示されるがままに場内を運転していると、
「AT車で免許とって、後から必要になったときに解除するってのが一番近道かもしれないね。」
と指導員が言い出す。
いや、MT車が身近にある人は最初からMT車で免許取ったほうがいいんじゃね、と思うのだがどうでしょうか。
後半になるに従って、だんだん雑談が盛り上がり始めた。
最初の免許はどこで取ったのか、と言う話になったら、この指導員は、私と同じ自動車学校で免許を取得したらしい。
ちなみにいま通っている教習所ではない、市内の同業他社である。
市内の同業他社と言っても、郡山市の場合、教習所は市街地にない。
自家用車がないと通うのに不便な場所に教習所が立地している……。
そして、運転免許を取得するときに必ず行かなければならない運転免許センターも、自家用車がないと行けないような場所にある……。
なんだかなー、な地域である。
「一日除草剤まいて疲れた。」
「腰が痛い。」
そういう話になった……
教習所の場内コースのもっこりした、『教習生の運転する教習車に踏みつぶされるあの部分』の雑草を全部枯らそうとしていたらしい。
あれって見栄えのために草はやして芝生っぽくしていたわけじゃなかったのね。
教習時間が終わり、車を所定の位置に戻す。
車を降りたところで、
「ここここ、ここ枯らそうと頑張ったのよ、一日。」
ほんとうに『教習生の運転する教習車に踏みつぶされるあの部分』を頑張ったようだ……。

なお、今日の反省点、特になし。
『マニュアル車特有の操作方法』を覚えるAT限定解除教習は、『マニュアル車特有の操作方法』以外覚える必要なし!!
(運転に変なクセがついていなければ。)


2015-4-25 実技教習3回目

なんとなく取っつきにくそうな教官なので、最初数分は緊張したが、じつはそうじゃなかった。
やっぱり、第一印象って大事だね。

今回割り当てられた車は、微妙に傾いたところに駐車されていた。
バックで出庫するのだが、前方向に傾いてるから、まさかまさかで、出庫から坂道発進で出庫してみる。
クラッチを素早く半クラッチの状態までつないであげれば良かったのだろうが、初めて乗った車でそんな冒険したくない。
坂道後退発進を難なくクリアしたものの、何にも考えないで道路に車を出したら、対向車線に出ちゃった。
「右側逆行だぜ〜」
指導員の早速の突っ込み。
右折後突き当たってすぐ左、との指示だったので、クラッチに足添えたまま左折交差点まで行ったら、
「クラッチから足はなせ、つかれっぺ。」
ごもっともな指摘。
一通り、クランクやS字や、方向転換やった後、場内ぐるぐる走る。
「最初っからマニュアルで取ってたほうが良かったべ。」
と言われるものの、さ〜、どうでしょう、と答えておく。

なにせ、自販連、自動販売機連合会……じゃなくて、社団法人・日本自動車販売協会連合会の公表データによると、2010年のAT車販売割合は98.3パーセントになっている。
1.7パーセントに入る必要が無ければ、そもそもMT車の免許は必要ない。
1.7パーセントに入る可能性があるかもしれないから……っていうのであればMT車の免許の取得を止めないけれども、でも、1.7パーセントに入る人間て、ごくごく少数ってことだぜ。
もっとも、現存車両のAT割合はもう少し下がるから、数字には注意。
本当に必要になったときに限定解除すればそれで済むと思う。
現に自分の経験でも、免許取得してから早8年、AT限定で困ったことなど一度も無し、職場でも、MT免許がなくて困ったことなんて一度も無い。
『天下無敵のAT限定免許』を周囲に言いふらしておけば、MT車を運転させられる機会など絶対に作られないし、AT車であっても、「AT限定かよ。」と言われて運転してもらったこともあるくらいだ。
運転してもしなくても出張旅費が同じ金額だったら、運転しない方がトクじゃないか。
限定解除自体、一日2回教習の2日間の後、審査を受験して、免許センターに申請に行って、計4日あれば十分に完了する。
必要になったときで十分じゃないの??
「万が一に備えてマニュアル車も運転できるように」という人いるが、その言葉を解釈すると、「マニュアル車を運転する万が一に備えて、万が九千九百九十九使わないマニュアル車も運転できる免許を取得する」ってことなんだが、どうなんだろう??
バスなんか運転するかどうかもわからないくせに大型二種取ろうと思っている人間がいえた口じゃないけどね。

「限定解除してどうするの?」
という話になったので、大型取ろうと思ったら、まずは限定解除してね、って話になったことを伝える。
大型の何取ると聞かれたので、二種取ろうと思って、いつクビになっても言いように、と答える。
そしたら、
「そうだよね、とれるうちに何でも取っておかないと。」
そういう話になり、
指導員との雑談が始まった。
指導員は産業機械の教習所の免許も持ってて、運転免許の指導員の資格も持ってるから、今日は運転免許の教習所に来てくれと言われてきたらしい。
そういう話になったので、
「両方持ってると、両方出来るから、クビになりにくいんじゃないですか。どっちかつぶれてもどっちかに行けるから。」
なんて伝えたところ、突然に雑談モード全開と相成った。
教習も、細かい課題や指示は特になく、場内周回、右折左折、大型トラックのケツ追いの微速前進、などなど、『マニュアル車特有の操作方法』を覚えるために、ただただ走り続ける、雑談しながら
「きびきび加速、ローは発進するときだけ、40キロまでだそう。」
などなど、『マニュアル車特有の操作方法』をやりながらもAT車同様に走れるように練習する。
なお、雑談は学科の話に及んだ。
二種は学科が難しいよ、とのこと。
なんでも、3年前の法改正以降、学科が難しくなったらしい。
一種の仮免だって、3年前の改正直後は20パーセントしか合格しなかったそうだ。
ただ、合格率からすれば難しくはなったものの、中身は大して変わっていなくて、変わったのは受験者の日本語能力のほうらしい。
指導員曰く、「日本語がわかってない、徐行の意味がわからない、徐行が読めない」とのこと。
日本語がわからないから、「ブレーキはポンピングブレーキをするのが良い」という表現を、「ブレーキを数回に分けて多用した方が良い」、ってかかれるとさっぱりわからなくなるんだって。
数年前の中国人のカンニング騒動以降、日本語がわからないと落ちるようになったらしい。
中国人はなにしでかすかわからない、どっかの試験場で免許試験に落ちたからって試験場の車で場内暴走したし……、助手席の試験官用ブレーキはどうした??
だから日本語がわからないと、教習所がどう教えても難しい……
運転はすればするほど上手になるから、運転試験はパスするものの、学科ができないから試験自体がパスできない。
最終的には免許の形にならなくなる。
それって、運転自体できるから無免許運転してるんじゃないですか、と聞いたところ、
「やってるべな〜。」
おいおい、それでいいのかよ〜〜
規制強化すると規制を満たせず脱法するものが現れ規制を守ってる者の権利すら危うくなる、経済学の典型事例だな、これ。
日本語が出来ないのはゆとり教育の弊害である。(指導員曰く)
「私もゆとり教育世代で、中学校あたりから完全週休5日になりましたよ。」と言いながら、限定解除審査にはないものの縦列駐車をやってみたら、するっと駐車完了。
なお、入庫できたら「ハンドブレーキあげて、停車の意思表示」をするのが教習所ルール、とのこと。
その後、再び、周回コースに出たら、「がんがん加速してみよう。」言われたとおり加速……してる最中に、指導員、窓を開けて、そのへん歩いていた同僚に、
「なにサボってんだー、帰るのかー」
なんて声かける始末、もはやイージーモードの教習となった。
場内周回と交差点通過と右折左折を、雑談しながら繰り広げて50分の教習が完了した。

なお、今日の反省点(一応教習なので雑談ばっかりではなかったという証拠を載せておく)
確認は曲がりたい方向の反対側からやると合理的。
(ハンドルを右に切っての後退の場合、左後ろを見てから右後ろを見て、そのまま後退すると確認の手間が減る。)
坂道発進は、ローに入れて、サイドブレーキ、のほうが手の移動は少ない。

2015-4-27 実技教習4回目

「教習項目はすべて終わっているようなので、今回は総合的な運転と言うことね。」
「総合的に安全な運転というのはどういうものなのか、一度やりますので、見ててください。」
ということで指導員の運転見本を提示される。
が、この人すごかった。
教習所内かなりの速度で走行する。
S字もクランクも、がんがん走る。
走れる幅の道路だってのはわかってるけど、そんなこと審査検定でやったら、落ちるべした……
坂道発進も、サイドブレーキを使う『教習所の坂道発進』なんて全くやらずにすぱっと走り始める。
しかもしかも、手には、ドライビンググローブ……
教習所でこんなスポーティーな運転していいのかい??
この教習は、『マニュアル車特有の操作方法』の教習であって、スーパードライビングテクニックの教習じゃねえぞ〜。

なお、総合的な運転、といいつつ、いわゆる「みきわめ」の時間である。
限定解除審査の際に使う審査コースもどきを2回ほど通して運転する。
坂道発進でなんかうまくいかなかったのはナイショだ、エンストはしなかったけど、なんとなくうまくいかなかったので、仕切り直して何事もなかったかのように発進。
見通しの悪い交差点でギアが入ってなかったのに進もうとしたのもナイショだ、エンストはしなかったけど、そもそもギアが入ってないんだからエンストもくそもない。

そんなこんなでも、いわゆる「みきわめ」を頂き、規定の最低限教習時間の4時間教習で教習は終了となった。
そのまま、受付に行って審査検定の申込を行った。

ところで、「みきわめ」と言う表現。
仮免許の修了検定や、最終的な卒業検定を受ける前に、「受験しても合格できるか出来ないかを見極める」と言うところから「みきわめ」という表現が出てきて、「みきわめ」という慣用句になってるのかと思っていた。
そうしたら、公文書にも、「みきわめ」という表現があるのね。
平成26年4月22日付け警察庁丙運発第20号警察庁交通局長通知「指定自動車教習所業務指導の標準について」という公文書に、「みきわめ」と出てくる。
慣用句から公的な単語になったのかは定かではないが、公文書でも使われる公的な表現であることには違いない。

2015-4-29 審査検定

4時間の規定教習時間だけでAT限定解除教習を終了し、審査検定を受検することとなった。
まずは受付を済ませ、コースをくじ引きする。
「今回は2コース」、と言うことだが、1も2も、どれが1でどれが2か知らないので、たいした感慨もなく。

まずはじめに、試験官役の指導員が、コースを実際に運転しながら説明してくれる。
左バックで方向転換する課題があったが、そのとき、なんと指導員、説明運転の途中で左後輪を軽く乗り上げた。
「あら?」
とか言いながら、そのまま降りて、何事もなく方向転換の枠に収まった。
そして何事もなく右折で脱出し、説明続行。
いまのったよね、脱輪したよね、検定中止じゃん、とか言ってあげたら良かったのかな。
そのままコース説明終了、実際の審査へ移る。
教習中には一切やらなかったコースであるが、まあ、適当にやってれば大丈夫かな……と。
全部自分で考えてやるように、
というのが検定のお約束、そして、コース自体も教えてくれるのも検定のお約束
言われるがままにコースをまわる。
「N番を右に。」
との指示が適時行われるので、その指示に則って運転作業を行う。
「N番を右に。」
と言われた瞬間に、右方向指示器を点滅させ進路変更を行う。
おそらく、「N番を右に。」と言う場所は、だいたい方向指示器を出さなければならない位置のちょっと手前で言っているんだと思われる。
そうでなければ、指示を受けた後に進路変更を行っていったら検定は終了、ということになるわけだから、そうならない以上、言われた位置の後に行動を起こせば良いわけで、行動は早すぎて駄目と言うことはないはずだから(もちろん、ものすっごく極端に手前から方向指示器を出している、というのは論外だけど)、指示を受けた瞬間に行動に移れば良いんだと思う。
だから、言われるがままに、右へ左へ、S時とか屈折コースとか、乗り上げたまま走るような一発アウトに抵触しないように運転する。
一発退場にならずに全課程を修了できれば、とりあえずどうにかなるだろう。

10分もかからずに審査項目は終了。
『検定員からのありがたい御言葉』を賜る。
方向転換でバックするときに、もっと目視をするように。小さい車なんだからミラーだけに頼らずに。
今度は路上でマニュアル車運転することもあるだろうから、そのときは、3速以上も使うようになる。減速チェンジを忘れないように。
……あれ、合格って言われてないのに、公道走行の注意か??

数十分待って、合格発表。
無事合格し、その後、教習所側の書類作成の待ち時間で1時間以上待たされて、ようやく精算の後卒業式となる。
学校の卒業式のような雰囲気で、自動車学校管理者代行の部長級の方から審査合格証を手渡しされる。
それを持って免許センターに行けばオケ、とのこと。

なお、帰りに、大型二種の開始について問い合わせをした。
とりあえず、先行学科を受講してからでないと教習には入れないが、直近で受講できる先行学科が翌々週の土曜日なので、それまでに免許センターに行って限定解除を済ませて来てほしい、とのこと。
運転教習についても、予約入れられるようなら入れておきます、とのこと。
業務を休まなければいけないので、適当な日に適当に休んで、限定解除を済ませてくることとしよう。

余談であるが、不正防止のため、教習には第三者が乗車する。
この日は、大型仮免許の修了検定を受検する方と相互に第三者として乗車することとなった。
その大型仮免許修了検定に使った車がすごくって、がっこんがっこんノッキングし放題……
そもそもそういう車なんだろうけど、課題一つ一つで、ノッキングしまくりながら課題をこなしていく有り様を見て、もっとまともな車入れとけよ、と思ったのはナイショである。
がっこんがっこんノッキングし放題でも修了検定には合格していたようなので、そういう車なんでしょうね……。

2015-5-07 限定解除申請

連休明けの午前中をお休みにする。
その上で、郡山運転免許センターへ出向く。
午前10時からが受付時間だと知っておきながら、午前9時頃現地に到着した。
駐車場は満車で、運転試験を行うコース上の指示された場所に車を止め受付へ。
最初入り口付近で案内している係員に、学科試験・技能試験免除の限定解除申請であることを伝えたところ、
「とりあえず、あそこの窓口へ。」
さらっとたらい回しされる。
その窓口に行き、用件を伝えると、
「え? AT限定解除??」
ようわからん……風に事務室にいったん消えた後、
「10時頃案内します免許併記の方と同じタイミングで案内しますので。」
と案内を受ける。
もっとも、その程度のこと、インターネットに載っているので聞かなくとも分かってはいたのですが、はやくできないかな〜、という願望があったので聞いてみたところです。
でも、結局は、インターネットに載っていたとおりでした。

案内された時間にもう一度、案内された窓口に行って並び、自分の順番になったので、用件を伝えると、
「え? AT限定解除??」
またおんなじような反応。
いったん事務室に問い合わせた後、
「いくらいくらの申請書を買って、もう一回ここの窓口に。」
とのことで、これだったら、「10時にもう一度。」の案内をするときに、買わなければならない申請書を一緒に案内してくれていたら、10時きっかりに申請書も持ってきたんだけどね。
交通安全協会の売店に行って、規定の福島県収入証紙が張られた申請書を購入し、必要事項を記入の上、再度窓口に持って行き、申請書と運転免許証と教習所の審査合格証明書を提出した。
そうしたら、
「え? AT限定解除??」
ま〜たおんなじような反応、これでも道路交通法に基づき我々の交通生活を監視する警察権力の一員です……。
隣で受付をしていた係員に、申請書をそのまま渡して、自分は私の後ろのひとの案内を始めた。
このたらい回しを引き受けた係員によって、
「AT限定解除ですね〜、内蔵チップの書き換えとうしろに追記しますからしばらくお待ちくださいね〜。」
とようやくAT限定解除の処理に入ってもらえた。
その「しばらく」は10分もかからずに終了し、運転免許証が返却となった。
限定解除の場合は、裏面に「平成27年5月7日 普通車限定解除」と印字され、その後ろに「福島公安」の公印が押され完了となった。
「警察官に提示するときは両面を提示してくださいね〜。」
との注意事項と共に運転免許が返却されて、今回の限定解除は終了、これで公道でマニュアルトランスミッション搭載の普通車を運転できるようになりました。
絶対運転しないけど。
それにしても、AT限定解除の申請、と言った瞬間に、「なにそれ??」みたいな顔する警察官の多いこと多いこと。
免許制度分かってるんかい??