11-05
2007年11月初旬。
情報によると、木曜日の午後から月曜の午前中まで大学の文化祭の関係で休暇となるらしい。
文化祭に関係するような活動は一切やっていないので、文化祭と言ってもやることは無い。
情報によれば入間航空祭もあるらしいが、結構遠いんだよね。
週末またいで結構日数があるので帰省することにした。
10月26日に、最寄の八王子駅に行って、窓口に並ぶ。
日ごろから指定席券売機をタッチしまくっている人間ですので、新幹線の乗車券であろうが特急券であろうが簡単に指定席券売機で購入することはできますが、今回は、学割乗車券を購入するべく窓口に並ぶ。
学割を行使すると、証明書の携帯を義務付けられる……、といいつつ、東北新幹線乗車中、往路も復路も、学生証の掲示はいっさい求められなかった。
窓口で切符を購入する際、乗車する列車が、Maxやまびこであったため、二階席窓側を頼んで発券してもらった。
Maxやまびこであれば2階席は必須である、上も下も同じ料金だったら上のほうが良い。
別に関係ないが、京王線。
京王8000系です。時間が時間で、車両に強烈な太陽光が当たって、あまり美しくない……
さて、11月1日。さっさと帰っちゃいましょう。
まずは京王線で、新宿へ向う。
その際、いまはとなっては使っている人は少数派になっているであろう、パスネットを購入して使ってみた。パスネットは改札入場時に初乗り運賃を引き落としている。どうやら、初乗り運賃で切符を購入し、乗り越し精算を行ったという整理なのであろう。
電車で寝れるよう耐性がついてしまいましたので、府中付近から笹塚付近まで睡眠の上、乗車いたしました。
笹塚を越えると、地下にもぐりますので、うるさいことうるさいこと。
それに、私は座席の端に座っていたのですが、その脇に立っていた女性が肩にかけていたバッグが、私の頭に直撃していました。それのおかげもありまして、目が覚めてしまいました。
余裕時間があったので時間つぶしのため新宿から山手線内回りで、品川経由で東京駅へ行こうとも思ったのですが、渋谷方面の山手線が混雑していたのであきらめて、さっさと中央線へ。
中央線も混んでる。
座りたかったのですが、そのまま立ちっぱなしで東京駅へ向いました。
…………
東京駅到着、指定席の列車の一時間前であった……
こんな早く来て、一体どうするんだろう。
仕方がないので、2枚。
青梅特快。201系電車、もうすぐ見えなくなってしまうのでしょうが、最後の日まで全力でがんばってもらいたいものです。
傾いてるものの、東海道線車両です。
お土産を少々購入した後、やることがないので、新幹線の改札を通過いたします。
改札には、乗車券と特急券を同時に投入する。
で、いつも思うのだが、この2枚投入型自動改札機、いっつも、出てくるのが遅い。
都心の改札は、普通に歩くスピードで出てくるのだが、やはり、2枚同時に操作しているためだろうか、いったん止まって一呼吸おいてから出てくる感覚である。
後ろに人がいなければ別段問題もないし気にはならないが、後ろに人がいると、やはり、このゆったり感には、気分の悪さを感じる。
…………
さて、ホームに上ったのはいいのですが、指定席の列車は40分も後です。
ホームの待合室で時間を潰し、指定した列車が入線してくる時間となりましたので、指定席の車両の方へ向う。
で、だ。
私が乗るE4系新幹線の山形よりには「つばさ」号が連結している。
つばさ側の自由席に乗るお父さん方はホームに張られたテープに沿ってきちんと並んでいる。整列乗車だ。
山形へ向うお父さんたち。整列乗車で、足元の枠に収まっています。
(普段は画像編集をしなくて済む様に顔が入らないよう撮影するのですが、今回は入ってしまったので、白文字でごまかしておきます。)
発車数分前です。
ところが、仙台行きの「Maxやまびこ」の指定席では、まったくといっていいほど整列がなされていなかった。写真はありません。
指定席車両であり、指定席を購入していれば基本的には着席できる。
しかし、自由席と指定席の違いがあるものの、見た目にみっともない。
E4系1両には、100人近くの客を乗せることが可能である。どう考えても100人はいなかったが、数十人の客が、ホームにガチャガチャに散らばっているのである。数十人の人間が整列し乗車を待つのと、ホームいっぱいに散らばっているのとでは、前者のほうが場所をとらないのは当たり前だ。
東北新幹線のホームは、新幹線といえども、2面4線でさばいている状況である。狭いホームに散らばっていては、別の列車を待つ客にも迷惑である。
誤乗車防止、トラブル防止、スピーディーな乗車のためにも、整列乗車を再度心がけるべきではなかろうか。
…………
定刻に発車した「Maxやまびこ」で一路北上する。
上野大宮間は、もろもろの理由で、時速110キロ程度であるらしい。
個人的には、このチンタラ走る区間が好きだったりする。
新幹線らしからぬ低速、通勤電車より静か。
大宮を越えると、新幹線は本領発揮である。
といっても、E4系新幹線の最高速度は240キロなので、E2系と比べると最高速度は若干見劣りする。
乗っているぶんには定時に到着するので、別段問題ではない。
もっとも、E4系も、からっぽの最大出力で全力疾走したら、もっと速く走れるんじゃないかと思うのですがね。
ちなみに、前述の通り、「Maxやまびこ」2階席を確保しておいたのですが、この時間は、既に暗くなっておりまして、なんも見えないんです。とりあえず見たことある景色が広がっているんですが、暗くて車内の光が反射されるだけで、景色を見てるんだか自分の顔を見ているんだか、まったく分からない。
景色堪能はあきらめました。
新幹線のひじ掛けの、意外な使い方?
窓際を指定した私は、後ろに人がいないのを確認して、いすをある程度傾けて、景色堪能の変わりに、冊子を読んでいた。
(E4系新幹線のいすは、傾けずに座っていると、背中いたくなっちゃうんですよね〜、硬いから。)
(E2系も、いすの直立状態では、背中が痛くなりましたから。)
隣の人は、いすを傾けずに、何か仕事関係のものを見ておりました。
そして、おじさんは、ひじ掛けの前のほうに手を置いていたので、私は、ひじ掛けの奥の部分に手を置いてみました。
うまい具合に、前と後ろを、使い分けってな感じですか。
ちょうどいい具合に干渉しなかったんです。
さてさて、しばらく新幹線の快適な快走を堪能して、地元駅に到着いたしました。
さすが新幹線です。通勤電車と異なり、滑らかな停車です。
そして下車しましたが、東北の地です。東京より、予想通り寒かったですね。
(って、書いている今現在と同じ位の寒さでしたので、激しく寒いということではありません。)
さて、再上京の話です。
普通に朝食を食べて、午後の授業に間に合う。
東北新幹線の威力は、すばらしい。
都心の大学なら、金銭面を度外視すれば、新幹線通学もやってできないほどではない。通勤も圏内であろう。
ただ、私の通う大学は、よく言えば郊外型キャンパス、悪く言えば僻地大学であり、絶対に1限には間に合わない。間に合うのなら、一人暮らしなんかしないで、どうどうと新幹線通学しているのだが、そういった話は別の機会だ。
まず、乗車前に指定席の変更をする。
お任せで取ってもらった指定席は、Maxやまびこ1階1番E席。
これって、防音壁にさえぎられて景色がいっさい見えない1階席の壁の前っていう、圧迫感最上級の席である。
(これは、自宅に帰ってから特急券を確認したところ発覚した事態であった。)
まずは、指定席券売機をたたく。一本前のやまびこ(E2系+E3系による運行)に変更しようとするも、時間規制で変更ができなかった。
仕方ない。「Maxやまびこ」の2階席の窓側を検索したものの、A席E席共に埋まっている。
同じお金を払うのだから、せっかく乗るのだから、窓側は必須条件である。
(何時間も乗るわけではないので、トイレに立ったりすることは、ほとんどない。が、今回は、チョッと違ったようで……)
一本遅らせようか迷ったとき、Maxやまびことまったく同じ時間に発車する別列車を発見。
「つばさ」ちゃんではないか。
もしかしたらこっちにあるのではないかな? そう思って、シートマップを見てみる。
なんと、窓側が、奇跡的に空いていたのである。
即刻変更して、改札を通った。
…………
E4系の山形よりに連結されてくる山形新幹線つばさ号である。
地元の駅でも、ちゃんとドアが開くので、乗ることが出来る。
初めての山形新幹線車両である。小型の車両なので、横2×2列の、4列設計である。小型だから圧迫感があるとも思っていたが、まったくそんなことなく、極めて快適であった。天井からガタガタバタバタ、天井の締め付けが悪いのか耳障りだったが、そんなものも気にならないほどであった。
東京駅で気が付いたのだが、今回乗車したのは、E3系1000番台という、山形新幹線の中で新型の部類に入る車両であった。E4系やE2系のシートなんかとくらべて、妙にやわらかい。いつもは、いすを倒さないと乗れないのだが、今回は、一切いすを傾けることなく、普通の感覚で座っても、まったく問題なく、むしろ快適であった。
こんないい車両が、JR東日本にもあったなんて、驚きであると同時に、このシートをE4系やE2系にも搭載してくれれば非常にすばらしいと思う。なんとなく、穴場を見つけた気分だ。
車両は、E4系と連結して、東京へひた走る。
(私の隣は誰も座りに来なかった。ひとりでふたりぶんスペースを占領して、快適快適。荷物は右に、足を伸ばして。)
…………
東北の玄関口、福島県の、東北新幹線A席側(東側)から見える風景
こちらは、関東平野の奥地、栃木県の、東北新幹線A席側(東側)から見える風景
…………
小山を発車した後なのだが、やけに車両が傾いているように感じられた。
これまでE4系やE2系で何度か通過している箇所なのだが気が付かなかった。
が、しかし、地図で見ると、大きなカーブはない。ボケてたのだろうか……。
今回はA席に着席したので、普段見れない東北新幹線東側の景色を堪能しておりましたが、大宮付近で、便意が……
あっ、鉄道博物館発見。新幹線の東側にあった。でも腹が……
…………
大宮発車後、トイレの前へと急行する。
こういうときに限って誰かが入っている。
腹が痛いが、そこで数分待つことにする。
人が出てきたら急いでトイレに入り、便座のチェックをしてから座り、中のものを出し切る。
出し切って、非常にスッキリして座席に戻る。
左手には埼京線が見える。
電車を横から見れるチャンスなので、デジカメを準備して流し撮りの真似事をしてみようかなと思っていたその瞬間、りんかい線車両を新幹線が追い抜きにかかってしまった。しかも、電池が。
トイレ行ってなきゃ絶対に逃さなかったのに、無常にも、埼京線通勤快速は非常にゆっくりとしてスピード(相対速度)で、自分の視界を前から後ろへと去っていった。取れた写真は、混雑する中間車両と、中途半端な先頭車両のみ。
そして、新幹線は東京駅へと滑り込んだ。快適な新幹線の移動時間も終了である。
お世話になった車両の写真を撮り、午後からの授業のために東京都西部へと移動することとなる。
E3系1000番代、山形新幹線つばさ号
…………
西部への移動は、新宿まで中央線で移動し、その先は京王線である。
先発の中央特快大月行きに乗車したものの混雑が激しかったので、神田で下車し、秋葉経由でお茶の水に移動して、快速武蔵小金井行きに乗り継いだ。
その混雑の差は歴然。
そんなに大月方面に行きたい人がいっぱいいたようには見えない。
そんなに中央特快が嬉しいのか?
それほど遠くへ行く予定が無いのならば、特に目的地が中野までだったら、あえて快速や各駅停車を選択することで混雑を避けるという手段もあると思うのだが、そのような回り道を選択する人はすくないのだろうか。
新宿へ到着し、京王線ホームへ向う。
気分転換を兼ねた帰省は、自宅を出て3時間後に、全行程を乗車しきって、終了となった。
そしてその2時間半後には、通常の現実が待っていたわけで、再び、激混みバスの日常となるのであるが、これはまた別の話である。
今回はこの辺で終了。
11-10
三浦半島、防衛大学校開校祭
当日は、日本の空の玄関口である成田空港へ行く予定がはいっていた、はずであった。
午前6時台の列車でホリデー・パスを用いて、まずは羽田空港へ行き、早朝の空港を堪能。
その後、総武快速線・成田線を用いて成田へ行き、成田山新勝寺に参拝。
京成を用いて成田空港へ入港。
復路は、成田エクスプレスに乗車して、東京か新宿まで移動。
新宿から、中央本線の特急かいじか、特急あずさ、特急スーパーあずさのいずれかで、八王子へ移動してみようという計画。
飛行機も電車も両方堪能してしまおうという、驚異的な計画だったのだ。
ところが、同行者は、成田へ行く旨を伝えてあったはずなのに、忘れてた……と言いおった。
そして、防衛大の学祭と同じ日だと。別の方と(私とは一度会っておりますので面識はあります)防衛大の方へ行くプランを練っていたそうでした。
この野郎〜、と思ったものの、防衛大学校=三浦半島=京浜急行・赤い電車という、頭の展開が成立しまして、くっついて行くことを決め、11月10日は、防衛大へ向いました。
(もっとも、成田へ行ったとしても、当日の天候を考えれば、飛行機は堪能できなかっただろう。)
…………
起床は5時30分。
集合時間が8時台だったので、移動時間と朝食の時間を考慮すると、この時間になったのである。
なお集合場所が橋本駅と指定されていたのですが、それだけでは心もとないので、「JR橋本駅1番線ホーム横浜方」と、こちらから場所をピンポイントで指定しておきました。
7時ごろには駅に到着し、パスネットで改札を通る。
当日は、あいにくの雨模様。
いや、あいにくの雨模様というよりも、暴風暴雨である。駅に到着した時点で、ズボンはびしょびしょだ。
横浜線へ乗り換えるときは、京王高尾線京王片倉駅からJR片倉駅まで歩くのが、通常の行程である。
しかし、あいにくの暴風雨の中、徒歩移動は拒否したかったので、同じ構内で京王線とJRとを乗換できる高尾駅まで行くことにした。
電車到着。京王7000系。
座席に座ると、足元に温風が。非常に暖かかったし、快適だった。
パスネットでJR連絡改札の北口利用者専用改札を通過し、その後、JR高尾駅の改札を通過して北口に出る。
その後、いつも通り指定席券売機をタッチして横浜駅までの切符を購入する。890円、高い!!
ホームには、201系のオレンジの電車が、中央特快東京行きの任務に就き、発車を待っている状況であった。
見えなくなる見えなくなると言っていながらも、折にふれて顔を出す201系オレンジ電車。今のうちによく見ておけということか。
といいつつ、写真は、E233系
2編成並んでいます。
201系に乗車し、適当な車両に着席。
発車前に、普通河口湖発高尾行きが、隣のホームに到着。そちらから、たくさんの乗客がこちらに乗り継いでくる。
高尾発車時点で立ち客がいるほどの盛況であった。
さて、201系は発車する。
乗車数分で八王子駅で下車する。
横浜線へ移動して、乗車すること10分程度、橋本駅に到着する。
相当な暴雨で、ホームで待っている状況ではない。
列車も、やねに溜まった大量の雨水を、後方へ大量にこぼしながら走り去っていく。
ビジャビジャ走っていく様は豪快ではあったが、服もビシャビシャである。
そして寒い。
待ち合わせまで20分ほどなので、屋内に引っ込み、改札が見える位置にたった。
ここなら、簡単に待ち合わせができるだろう、と。
さて、待ち合わせの時刻を、20分近くオーバーして、合流となった。
これより、久しぶりの団体行動で、各駅停車東神奈川行きに乗車する、横浜線というものの、横浜駅には到着しないケチな電車である。
短い間隔で加減速を行い、次々に停車。どんどん満員になっていく。
途中、下手糞な停車の仕方を行ったおかげで、転びそうになるが、転倒だけは回避する。
客は、菊名であらかた降りていった。ここから東横線で渋谷方面に行くのか横浜駅に向うかは定かではないが、ようやく空いてきた。
10分もしない程度で、横浜線は横須賀線と東海道線をまたぎ、京浜東北線の上下線の間に収まり、東神奈川駅に到着する。
左手に京浜急行を見ながら、京浜東北線で横浜駅に到着する。
横浜駅から、京浜急行に乗車する。
JRの切符はいつも通り持ち帰り、京急の券売機ではパスネットを購入しそのパスネットで切符を購入して改札を通過する。
下り線ホームへと上る。
まず先発は、新逗子行きの各駅停車。
それを見送り、快特京急久里浜行きに乗車する。
快 特 京急久里浜
快特ってのは、快速特急のことで、京浜急行の最速達列車のことである。
京浜急行の種別は、普通・急行・特急・快特で、急行は羽田空港方面にしか運行されておらず、特急と快特は曜日と時間帯によって選択されているので、実質、普通(各駅停車)と快特か特急の、2種類によって運行されていることになる。
このあたりは、京王線の各駅停車と準特急との関係と同じであろう。
さて、三浦半島の京浜急行に乗るのは、実は初めてである。
乗車した車両は、3ドア・ロングシート車。横浜発車時は、先頭車両中央のドアから入り、反対側のドアに寄りかかっていた。
寄りかかって、列車の向う先を見てみると、案外線形はよくない。カーブの連続である。しかしながら、折を見て加速と減速を繰返す。
上大岡で、前よりのドアに陣取っていた学生服グループが去ったので、そこに移動する。
また、運転席がよく見えるところの座席が空いたので、着席する。
その位置で、前方展望を見ていると、先程よりも、さらに、加減速を繰返す運転である。加速できるところは加速して、減速すべきところは減速して走行する。自動車教習所の路上教習のようだ。最高で110キロ近く出してかっ飛ばしている。
道路のそばを走っていくってのも、なかなかいいね。まるで、江ノ電のような感覚がある。
金沢文庫では、運転席よりの座席から、人があらかたいなくなったので、完全なるかぶりつきを敢行する。
車両進行方向向って右側、一番前より。かぶりつき開始である。
もちろん、この時点で、同行者2名は、完全に呆れはて、車両中央部に座っておりました。
金沢文庫では乗務員交代が行われ、同時に後部4両が解結され8両運転になる。
乗務員は8両運行用の時程を持ち込んだ。
この乗務員がすごかった。
乗務員は、指導員という腕章をつけた年配の方と共にやってきた。
最初は、やけに声のでかい運転手が来たな〜、程度だったのだが、車両の前部を確認する声がやたらでかい。引継ぎの声もやたらでかい。
最初に指導員が入り込み、次に運転手(おそらく研修中の新人なのか?)が乗り込むと、
『快特8両!!』
でかい声だ。
マスコンを動かし、
『ブレーキ、圧力正常!!』
ブレーキレベルを変更し
『圧力正常!!』
『非常ブレーキ、圧力正常!!』
ものすごい大きな声である。
ドアが閉まると、
『快特!! 進行!!』
そして、電車は走り出した。
この時点で同行者の1名が、「なんか護衛艦みたい」などど言いながら、隣にやってきた。
たしかに、軍事映画の戦艦とかでは艦長の命令を復唱してます。
爆走続ける京浜急行快特電車は、運転席から線路上の青信号を見つけるたび、
『進行!!』
の大声。
『制限80!!』『制限85!!』『進行!!』
すっごく大きな声で叫んでいる。トンネル突入時には、警笛一発。
進行方向向って左側に座っていたオッサンも立ち上がり、何事かとのぞき込んでいる。
そのうち、途中駅通過の際、NTTの時報が聞こえてきました。
どうやら定時運行の確認でもしているのでしょうか。
『進行!! 快特!!』
いやはや、元気がいいこと。
しんこぉー かいとく って叫んでいるのを聞いて、どうしても、お買得って言葉が浮かんできてしまいました。
さて、なんでこんなにも、大きな声で聞こえたのか。
京急は先頭車はモーター車であり快特は生半可な加速はしていない。間違いなくモーターの音はする。しかし、運転手の声ははっきり聞こえる。
理由は簡単だった。運転席と客席との間にある窓が、何故か上10センチほど開いていたのだ。
なぜ開いていたかは定かではない。
運転室の指導員も気付いたようで、横須賀中央に停車中に窓を閉めた。
それ以降は、それほど、馬鹿でかい声ではなくなった。
快特は横須賀中央を発車後、京急堀ノ内へ到着する。
ここから快特は、京急久里浜線へ進んでいく。
今日は京急本線の馬堀海岸駅へ向うので、京急堀之内で隣のホームに入線している各駅停車浦賀行きに乗り換えることとなる。
乗り換えた後、馬堀海岸駅で下車し、防衛大学校への直通バスに乗車。
180円である。
そして、暴風雨の中、到着となるのではあるが、まさに台風中継状態であった。
暴風雨の中、防衛大学校に到着する。
防衛大学校は、文部科学省所管の学校ではありませんので、防衛大学ではなく防衛大学校となります。
いい車ですね〜……。(あんまり詳しくないから知りませんが……)
そういえば、訓練展示の際に、「状況開始」という語を使っていました。
一方では、12時45分を、ヒトフタヨンゴーと発音していた。
こういう語法を用いていることは聞いていたが、実際に耳にすると、やはり自衛隊も立派な軍隊だなと感じましたね。憲法を改正して、しっかりと国防軍の明記をした方が、政治的にも国際的にも、いろいろやりやすくなると思うのですが、なかなか難しいのでしょう……
総括的な感想となりますが、なんとなく、まったく関係のない私のような一般人が入っちゃまずいんじゃないのかって、感じがしました。
というのも、防衛大学校の学生と、彼(彼女)の親や近親者、あるいは、旧友と見受けられる方々が一緒に歩いているのを何度か目撃したからです。
幹部自衛官候補といった所で、彼ら彼女らは人の子であり、親がいて、友人がいるわけです。
普段は会えない人たちと会えるのが、この日なんじゃないかと感じられたわけです。
そういう場に、部外者の自分が、単なる一般国民、取るに足りない自分がいていいのか? そういう感じがしました。
(そういう感覚を感じながらも、結局16時15分までいました。)
また、気圧されるというか、畏怖の念というか、そういう感覚もありました。
周りには、自衛官がたくさんいて、そして、位の高い自衛官も何人も歩いているのです。
私は、自衛隊関係の階級や、もろもろの知識はほとんどありません。
しかし、防衛大学校の学生たちが、道行く自衛官と思われる方々に敬礼をしているのを見ていれば、おのずから、位の高い人なのだなということは分かります。
この日本国を守ってくださる立派な方々が、大勢居るのだ。何か汚してはいけない、邪な考えを持ったまま入ってはいけない場所なんじゃないかと感じてしまいました。
このような神聖な空気が漂うところに自分がいていいのだろうか?
(そういうのを感じながらも、16時15分までいたんですよ〜。)
正直、日常生活では感じられない緊張の空間に立ち入っていたという感覚は十分にあるのです。
なんと言ったらいいのか、言葉にしにくいが、とにかく、ここは、通常の空間とは異なった別世界であったということはいえます。
でも、正直な話、こんな感情を抱く場所って、初めてのような気がします。
防衛大学校の敷地に入って、初めて抱いたと思います。
その抱いた感情の本質がなんなのか、自分でもよく分かりません。
しかし、自分の知らないものを見れましたので、大満足です。
素晴らしいものを見せていただきました。本当にありがとうございました。
そして、まだ行かれたことのない方。一度行って見ましょう。
さて、時刻は16時を回りました。
往路は、横浜線・京浜東北線・京浜急行で、2時間以上かかったので、そろそろ帰らないとまずいのです。
さて、ここで友人が、「グリーン車乗って帰りたい。」と言いいだした。
さすがに、加速→減速→停車→加速→急停車→加速を、短時間に繰返す横浜線はこりたようで、距離は長くとも、快適さを取ったようである。
以前、鎌倉からの帰路に湘南新宿ラインのグリーン席を活用して、新宿まで、満員御礼の車両の隣で快適に座って移動が出来たのである。
私としてもグリーン車を使いたかったが、少々問題があった。
まず、防衛大学校から出ているバスは、京浜急行京急本線馬堀海岸駅に到着するのであって、JRの駅は使いにくい。
また、新宿へ向うためには、湘南新宿ラインを使うのが楽ではあるが、横須賀線直通湘南新宿ラインは逗子駅が起点でありそこまで行かなければならないのだ。
通常の横須賀線のスカ色列車では品川駅・東京駅に到着してしまうので、そこから新宿まで移動しなければならなず、めんどくさい。めんどくさい物に750円も出すのは、ちょっとね〜。
そのうえ、横須賀線に乗り込んでくる湘南新宿ラインは、1時間2本程度ということも、寒いなか待っているのも、好ましくない。
そういうわけで、今回は、JRのグリーン車は、遠慮するということで。
よって、今回は、京浜急行の京急2100形を目標に行動することに。
なお、JR東日本の普通列車に連結されるグリーン車は、決して、着席保証型ではありません。回転クロスシートに座れるチャンスを買うのです。チャンスですから座れないこともあります。
リクライニングしない転換クロスシートの車両ではあるものの、JR西日本の新快速や、京阪電車の京阪8000形が無料で行っていることに、何百円ものお金を払わなければならないのです。
あ〜、なんて無常な、JR東日本……
今回の企画者は、防衛大の学生との約束があったようで、現地で別行動となりました。
ここから2名での行動となります。
まずは、京急バスに乗って、馬堀海岸駅へと向う。
途中、バスがどこかをガリッとこすったような、ギアチェンジを下手糞にやったような変な音がした。
どこのバス会社も、変な音を出す運転手はいるようだ。京王電鉄バスにも、ときどき激しいギアチェンジをする運転手がいます。
駅に到着する。
この時点でも、風は強いし、雨も強い。
まさか途中で止まるってことはないでしょうが、安心を買うという意味で、パスネットで入場せずに、切符を購入した。
なお、同行の友人にも、何かあると嫌なので、切符を買わせておきました。
切符を買っておけば、振替輸送を受けられますので。
ちなみに、飛行機と京急の電車が一緒に写っているパスネットを買ったり、トイレに行ったりしていたため、一本電車を逃したことは、ここだけの話。
それでも10分待つだけで次の電車が来る。
優先席に陣取って堀ノ内へ。必要とする方が周囲にいなかったし、立客もなく、空いている車両だったので遠慮なく座りました。
(優先席は、あくまで"優先"であって、"専用"席ではない。必要とする方がいなければ、座ったって問題ないのです。)
周囲は、完全に、真っ暗です。車窓には、車内の様子が、反射するのみ。
非常につまらないね。チョッと高い位置を京急が走っていたので、チョッとは眺めがいいかなと思ったのですが。
先週の「Maxやまびこ」と同じ状況です。
堀ノ内に到着、ここでいったん列車を降りて、京急久里浜線方面からの、快特を待ちます。
この快特が曲者。
品川や泉岳寺が最終目的地となるダイヤの列車ならば、京急2100形が来る可能性が高いのですが、都営浅草線に乗り入れその先に行く快特列車は、東京都との約束でロングシートとなっているのです。
2100形快特が20分に1本、ロングシートの快特が20分に1本、それが交互にやってきて10分に1本の快特となっております。
そのため、うまい具合に京急2100形をつかまえられるかと心配しておりましたが、うまい具合に、2100がやってまいりました。
少しでも並んでいる客がいない位置を目指してホームを進む。
空いているドアから車内へ入り、空いている席を探す。
車両中ほどに開いている場所を見つけて着席する。窓側に人が座っていて、なかなか2人座れるスペースって無かったりするのですが、さすがに三浦半島の先っぽですので、スペースはありました。
発車となります。
この2100形、ドレミファインバーターを搭載した歌う電車なのですが、あれ歌った?って言う程度で、音がしない。
なんと、運が悪いことに、モーターついてない付随車だった模様。
モーター聞きたくないときにモハに乗って、インバーター聞きたいときに付随車に乗ってしまう運の悪さ。
非常に残念。座れずに立っている状況であれば、モーター聞きに移動したとしても問題はないのですが、座っている状況ですので、座れなきゃ嫌ですしね。あきらめて、クロスシートに収まっていました。
さて、シートに収まり車窓を見ているのですが、雨が降っているため、視界はあまりよくない。
つまらなかったが仕方がない。
列車は、途中横須賀中央に止まった。
次は金沢八景。金沢八景で、2100の後に4両が連結される。
なお、連結される4両は、パスネット買ったりトイレ行ったりしていて乗り過ごしてしまった列車でして、金沢文庫まで先行してここで連結されているようです。
この付近までは記憶がはっきりしている。隣の野郎が、股を開いて寝ていたので、自分のスペースが狭いぞ。
次は、上大岡。ん〜、上大岡は、どうもきちんと覚えていない。寝てたかな?
一気に目が覚めたのは、横浜到着前のアナウンスである。
やけにでかい声で、横浜であることを伝えていた。
寝てる人間を起こす意図でもあるのか?
横浜発車。おっ、ようやくドレミファインバーターをまじまじと聞けたぞ。でも小さいな。
なお、横浜から品川までは、並行するJR東海道線とのガチンコ勝負となる。
なにせ、京急側から東海道線が見え、JR側から京浜急行が見えるのだから。
今回は暗かったのでどういった車両だったかを確認できなかったのですが、グリーン車を連結したJRの列車を、京急2100形が追い越してくれました。ちっと得した気分。
京急。快特、おかいどく。
品川に到着する。
品川で、京浜急行の旅は終了となる。
ホームに下りて、ドレミファインバーターを直に鑑賞する。すばらしい。こういう遊び心っていいですね。
なお、品川駅では切符の持ち帰りがやりにくいので(有人改札が自動ドアで仕切られた向こう側にあって、入るのがはばかられる、というより、めんどくさい)、切符を自動改札機に回収してもらって、改札をでる。
完全に夜だ。こんな時間に品川にいるとは思わなかった。
それにしても、クロスシートは、疲れが違う。快適だ。
京浜急行は、東京近郊では珍しく、JRとガチンコ勝負を繰り広げる私鉄である。そういうのも関係して、クロスシート車を走らせているのであろう。
この対抗意識に対抗する形で、JR東日本も、クロスシート搭載車両を走らせてもらいたい。
新快速とか、京阪特急のような車両が東京にも走ってくれれば嬉しいですけれど、なかなか話は簡単ではないんですよね。
ロングシートにしておかないと、乗り降りに時間がかかってしまいますし……
11-18
京王線全線制覇!
今日の目標は、京王電鉄最後の秘境、京王競馬場線と多摩動物園線に乗車することである。
これに乗れば、京王線全線乗車完了である。
この日の行動開始は、12時00分頃。
自宅から徒歩で迎えるJR駅へと向かう。
3キロほど歩いて八王子みなみ野駅へといたる。
京王競馬場線府中競馬正門前駅へ行きたいので、JR武蔵野線の府中本町駅までの切符を購入する。
指定席券売機で切符を購入すると、経路が、横浜線・中央東線・南武線と発券された。
発券されたとおりの最短距離で府中本町へと向かう。
まず八王子駅へ移動。
ここのところ中央線では全面オレンジカラーの201系と遭遇する機会が多かったのですが、この日は久しぶりに、E233系に乗車。
快 速 東 京
まずは立川へ向う。
立川からは南武線へと乗り換える。
南武線は、立川と川崎を結ぶ路線で、川崎周辺に工業地帯への支線が走っている。
ちなみに、川崎へは、中央線中央特快と東海道線を乗り継ぐのと、同程度の時間がかかります。
そして、府中本町駅に到着。
競馬が開催中だったので、臨時改札口が開いていた。
通常の改札よりも、臨時改札のほうがはるかに大きなこの駅。やはり、馬の力は絶大だ。
もちろん切符はお持ち帰り。Suicaは、宝の持ち腐れで、持ち歩いているのに放置されてます。
ちなみに、この駅で切符を持ち帰るために有人改札の駅員に、
「切符を持ち帰りたいのですけれど。」
と尋ねたところ、
「無効印を捺しますがよろしいでしょうか。」
と、質問された。
正直な話、このように非常に丁寧に確認してくる駅員は、今回で2度目である。
新宿駅のJR改札業務を行う京王電鉄の駅員が一番最初であったろうか。
このように質問された場合、非常に丁寧に半袴を捺してくれる。
こちらが申し訳なくなってしまうほどだ。
(逆に、無造作に半袴おしてんだかどうかわかんないような捺され方も、なんだかな〜って思いますがね。)
さて、大きな切符を持ち帰りつつ、京王電鉄府中競馬正門前駅へと向う。
競馬場経由が一番分かり安いが、入場料金が必要ですので、大國魂神社を経由していくこととする。
さて、どんどん歩いて、府中競馬正門前駅へと到着する。
この日は競馬開催日なので、人が多い。
券売機は食券販売機のような様相で、タッチパネル式の導入は少ないようです。
ICカードチャージ機能も無く、チャージ専用機が別のところにおいてあった。
改札を通る。とにかく広い駅だ。
客が多かったので、一本列車を見逃す。どうせ10分ヘッドだ。すぐに来る。
その間に、いろんなところをパシャパシャ。
終点駅に相応しく、駅員が何人もいる。
この画像の中でも、4名ほど確認できますね。(一番右側にいる駅員は、構内の蕎麦屋っぽい店から、昼食の調達をしてました。)
もっとも、競馬場から帰ってくる人の波を対処しなければならないので当たり前と言えば当たり前なのだが。
左右に1線ずつ、計2線での運用が可能だが、この日は、1番線のみを利用して、東府中駅との間で折返し運転を行っていた。
用いていた車両は、8000系。
この顔、どこにでもいます。
さて、競馬場線に乗車する。
先頭車両に乗車する。
駅にはけっこう客がいたのだが、みな、改札付近に溜まってしまい、先頭車両はがら空きである。
貸しきり!!
まず列車は、左の線路へと進路を変更する。
少々左カーブした後、短い直線となる。
直線を過ぎると、右の線路へと入り、東府中駅2番線到着となる。
これで、競馬場線は終了です。
左カーブ
直線。
右カーブ
2番線到着
競馬場線、終了。
短く完結する路線であるが、東京競馬場を支える重要な路線である。
今度は多摩動物公園線に向かうので、東府中に臨時停車した準特急京王八王子行きに乗車します。
競馬開催の日は準特急が臨時停車するようです。
それにしても、どういうわけか、今日はいつも以上に軽快に走っている感覚がある。
それもそのはずであった。
「飛田給、東府中に臨時停車した関係で、3分ほど遅れて運転しております。お急ぎのところ、まことに申し訳ありません。」
という車掌のアナウンス。臨時停車用の臨時ダイヤは設定していないのでしょうか?
列車は、分倍河原へと到着する。
分倍河原発車後も上記のアナウンスを繰返す。
分倍河原発車後は3分の遅れが2分に縮まっていた。とばしたおかげか、あるいは、そもそもの遅れが、3分数秒と2分五十数秒の間だったのか。
聖蹟桜ヶ丘では、3分の遅れに。
2駅も臨時停車してしまうのだから、遅れも必然です。
聖蹟桜ヶ丘到着前のアナウンスで、ホームとの隙間が開いている旨が注意されているが、実際どの程度あいているのか。
車両のロングシートの端っこから着席したまま撮影した写真である。
なるほど、けっこうあいている。
油断して落っこちないように、注意しよう。
高幡不動駅に到着し、京王動物園線です。
複線分のスペースがありながら、単線でまかなっています。
この単線を、通常は京王6000系の短い編成が走っているだけです。
高幡不動駅1番線へ移動する。
はじめて入り込む1番線。
どういうわけか、登りと下りのエスカレーターの速度が異なっていた。
少々待った後、動物園線専用の6000系に乗車する。
ワンマン運転用に、ホームに細工がなされていて、センサーが設置されていました。
さて、発車となります。
車内には一定人数の客がいるため、かぶりついて写真を撮るようなことは不可能でしたので、写真はナシです。
何事もなく、到着しました。
外からの写真です。
これによって、京王線全線の乗車を完了いたしました。
もっとも、全駅に降りたわけではありませんので、普通の人間でも、簡単にできますよ。
特急、準特急、急行を駆使すれば、誰だって全線完全乗車が可能です。
暇な人はやってみましょう!!
おまけです。多摩都市モノレールのレールです。随分と高い位置を走っている。実際に乗車しているときも高い所を走っていることは感じられたが、こうして下からみると、さらに高さを感じる。