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主席の業務日誌・2011年11月

2011年11月吉日
日本神国 国家主席府 主席官房総務企画課
2011-10 < 2011-11 > 2011-12

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11-05

来週は研修である。その前に、いったん実家へ帰る。
その際、運転の練習と混雑した国道を避けるため、高速道路を使ってみた。

高速道路用被災者証明書を大量発行しているものだから、みんなで被災証明による無料通行を行使している状態だ。
おかげで、休日の高速道路は、ゴールデンウィーク並みの混雑である。
普通なら京浜急行の120キロ運転から新快速の130キロ運転まで対応可能(法的には違法だから自己責任で!!)な福島県内高速道路でさえ、この日は80キロで走っても車間が狭くなってしまう状態……。

いや、交通量が増大しているのに、一国平和主義で、高速道路上を70キロであったり80キロであったり、その程度の速度で走る車がいるのだが、そういった車のおかげで、80キロで走っても車間距離が詰まってしまうのだ。
そういう車は、たいてい大手の運送業者であったり、日本郵便であったりする。
大手である以上、社会の目が厳しいのは理解する。
下手に100キロで走って、90キロで走るほかの車をあおるような状況になったりすると、苦情殺到になるであろうことも理解する。
今の社会、トラックだけ悪者にして、サンデードライバーや初心者ドライバーが高速道路上の流れを乱すことをだれも取り上げない状況であることも、理解する。

だけどね、80キロで走る諸々の車両のおかげでね、どんだけ後ろは危険なのかってこと、考えたことありますか。
その80キロ走行の車を、90キロで速度頭打ちになる速度抑制装置搭載トラックが追い越そうとするから、その後方はいろいろと辛いのだ。
何せ、通常100キロで流れている高速道路の前方に、80キロで走る車と90キロで走る車が並走し、進路妨害の状態を作るのだから。

12メートルトラックが時速80キロと時速90キロで併走した時、いったい何秒で追い越しが完了するか。
おおよそ13秒。
この13秒の間に、時速90キロのトラックと時速100キロの乗用車の車間距離はどのくらい狭まるのか。
おおよそ36メートル。乗用車7台分。
結構縮まるんだなこれ……


ちなみに、この日の高速は酷かったぞ。
最初こそ100キロで流れていたものの、上り坂で徐々に左車線が遅くなる。
車間距離も狭くなる、前も後ろも。
あまり気持ちのいいものでもないので、右車線に逃げたら、今度は前方に90キロで走るトラック。
車間距離が狭くなるので、アクセルを緩めて車間距離を開けると、少しでも隙間が空いた瞬間に別な車が目の前に入って、再び車間距離が狭くなる。
再び車間距離を開けると……、左後方からエスティマが迫ってきた。
これは確実に自分の車の前に入ろうとする意図が見え見えなので、車間距離が狭くなって心中穏やかではないのだが、思いっきりアクセルを踏み込む。
そもそも狭い車間距離のところにエスティマが入って、その瞬間事故があったら逃げようがないではないか。

これは、入れる隙間を意図的に作ることによって、入れてもらえるという期待を相手に抱かせ、自分の意図した動きを相手に取らせることによる交通安全とは逆に、誤った期待を相手に抱かせ意図しない動きを相手に取らせることによる危険、ってものを回避するためである。
市街地でたとえれば、前者は、狭い市街地を走行中、対向右折車のためにわざと車間距離を広くとりサッサと右折してもらい自分の直進進路を広くとる、後者は、交差点が続く道路で左側から左折進入したい車がいる状況で、その車がいる交差点のすぐ先で左折したい場合は、その車を通りすぎるまでは左ウインカーを出さない(相手の車に、自分の車のいる交差点を左折するようだからその隙に進入しよう、という期待を抱かせない)

エスティマに張り合うコンパクトカー……、バカらしいと思いつつ、完全に併走状態。
だが、高速道路上に限らず2車線以上の道路で、不要に他車と並走するのは危険な行為だ。
なにせ、ミラーに映らなくなるので、運転中に見落としかねず、とっさの運転の際に接触しかねない。
エスティマに張り合い、90キロ走行トラックが左に戻った後は、そのトラックの前に左車線に戻り、100キロで巡航体制……
巡航中の私の車を、先程のエスティマが華麗に追い抜いて行く。
さっさと見えないとこまで行っとくれ〜、と思ってたら、自衛隊の輸送トラック登場。
80キロで走るものだから、前方の90キロ走行トラックが(以下略)
その後、自衛隊輸送トラックと90キロ走行トラックを追い越したら、今度は、なぜか70キロ走行のトラック。
100キロ走行の車両が70キロ走行の車列に突っ込んだらどうなるんだか考えたことあるのかね、70キロで走っている方々は。
できれば他車との車速差が出ないように運転したいので、そのような車は抜かしたいのだが、抜かす前に本線から出て行った。
そんでもって再び100キロに戻ったのに、今度は出口渋滞が本線まではみ出ているところで、左右の車線ともに65キロ走行となる。
後ろからトラックが迫ってきてて、正直怖かったね。
トラックのブレーキが遅れたら、玉つきですから。

そもそも、高速道路が安全であるためには、すべての車が同一の一定速度で走ることが望ましい。
80キロなら80キロ、100キロなら100キロ、120キロなら120キロ。
全部が同じ速度で走行してくれれば、追い越しの必要もないし車間距離が詰まることがなくなる。

ところが、現実は、70キロで走る乗用車(高速道路は一般道じゃないんだけどな。)、80キロで走る大手輸送会社トラック、90キロでリミッターいっぱいに走行するトラック、100キロの順法走行する乗用車、120キロでかっ飛ばす車、これらが同じ環境を共有して走っている。
70キロで走る乗用車を追い越そうと90キロで走るトラックが車線変更して右側車線をふさぐと、120キロで走る車が30キロ減速しなければならなくなる。
120キロで走っていてる車が90キロで走るトラックに突っ込んで運転手が死亡するのは、運転手の勝手である。
だが、彼(彼女)の事故により、高速道路が1時間単位で通行止めになる。
その経済損失は、"運転手の勝手"では済まされない。

だからこそ、提案したい。
高速道路を90キロ未満で走るのはやめませんか?
速度抑制装置搭載のトラックが不用意に右車線に出なくて済むように、そして、90キロで走る車をすべて左車線に隔離できるように。


…………

速度抑制装置。
トラックに搭載されたATC、と言えば鉄道好きにはすぐ理解してもらえる代物。
飲酒運転のトラックが一家四人の乗った乗用車に衝突し、車両は炎上、後部座席の子供二人が焼死した事故がきっかけで搭載されるようになった装置である。
ただし、飲酒してれば40キロで走ったって危険だし、交通量の少ない仙台以北の東北道だったら100キロで走っても大して危険ではない。
一律90キロに制限しているあたり、批判されたくないからとりあえずこの装置をつける規制をかけて以前より安全にしました、というパフォーマンスをするいかにもな役所仕事である。
この"いかにもな"装置の付いた車両は、時速90キロ以上の速度が出なくなる。
120キロでトラックが走って事故を起こした時の損失と、90キロでトラックが走って事故を起こした時の損失と、大して変わらないと思うのだが、とりあえず、90キロに抑制することで安全を確保している……体である。
こんな装置付けるくらいならば、飲酒運転検知装置やら体調不良検知装置やら自動減速装置やら自動運転装置やら、開発してつけたほうが安全なんじゃなかろうか。
そう思うんですがいかがでしょう。

もっとも、そんなことするよりは、国内長距離輸送における鉄道貨物の復権を探ったほうが、高速道路の安全性向上・整備費用削減や、輸送の安全性・定時制向上、地方鉄道路線の収入増加、温室効果ガス排出の低減など、いろんな面に波及するはずだが……。


11-11

1が連なる日である。
そのうえ、2011年である。
鉄ちゃん連中が旧式の西暦表示の券売機を探し出し、「11.11.11」の切符を買い求めたに違いない。

この日は研修最終日であり、5日ぶりに実家に帰還できる日である。
早く帰ろうと、再び高速道路を利用する。
だが、天候はあいにくの、夜+土砂降り雨+霧……
生涯初めての悪条件下での、高速道路走行となった。

だが、ラッキーなことに、折からの無料通行の混雑からかはたまた天候による慎重な運転の影響か、そもそもの高速道路の速度が、90キロ程度になっていた。
そんなこともあり、80キロで走っても大した迷惑にはならないと判断し、その速度で慎重な運転を行った。
もっとも、自分が先頭になって80キロで走ると大顰蹙なので、80キロで走っていたタンクローリーの後ろにつかせてもらう。

……と思ったものの、昇りで遅くなったので、いったん95キロ程度で先行車をぬかし、その車の前に入って、85キロで走行することとする。
雨の中無理やり高速で走って、ハイドロプレーニングで事故起こしたら非常に面倒である。
通常よりゆっくり運転し、と言っても90キロ前後で走っていたのだが、ハンドルも通常よりゆっくり扱う。
前後左右の車が100キロを極端に超えた速度で走っているわけではないので、90前後でもストレスなく走れる。
極端に煽られることも風に流されることもなく走ることができて一安心。
無事、郡山に帰還できました。

11-14

研修を終え、実家で洗濯物の処理をして、生活拠点へ戻ったのが、11月13日。
その翌日、11月14日から勤務再開である。

そしたら、事務所の隣席に、メンタルヘルス休職から復帰した若手が座っていた。
話には聞いていたが(直接話があったわけではなく、直属の課長と直属の係長の話を小耳にはさんだ程度)本年度他課に配属になり7月に休職となり、今回、復帰した彼が私の隣席となった。
直接説明されたわけではなかったが、私が事務所をあけていた時に、課長が課員に説明したらしく、出勤するや否や課長がやってきてもろもろ事後説明を受けた。

い・わ・く!
個人のロッカー共有だって!!
使ってねえから別にいいけどね。そもそも私物は全部、私有車の車内である。

ついでに、この期に便乗して、私の仕事が増えてた……
別にいいけど、うちの課に戦力追加となった彼に頼んだらいいんでねえの?
が、その真実は、後日の出張の車内で係長に聞かされた。
彼はその仕事に関する必須知識が全くなかったらしく、頼めなかったとのこと。
……戦力追加にならねえじゃん、何でうちの課?

ま、そんなこと気にせず、一週間事務所をあけた付けを片付ける。
本社からの仕事を処理して、外部からの仕事を処理して(×3)、本社出張の準備して、雑務片付けて……
Intel Core i7 Q840 が脳味噌の中に欲しいくらいの忙しさ。
されど、期間限定ですが……

が、そんな状況なのに、隣席の彼は一生懸命私にコミュニケーションかけてくるわけよ。
やれ「出身地どこなんですか?」
やれ「大学どこですか?」
やれ「休日何してるんですか、こんななにもないところで?」
やれ「ボーナス何に使いますか?」←早いよボーナスの心配は、出るかどうかも分かんねえのに。

普段の、Intel Mobile Pentium 4 HT 3.2Ghz クラスで解決できる仕事量ならばなんぼでもカンバセーションするのに、この日は無理!
絶対無理!相手できません!!
お前は暇なのか?
俺以上に暇なのか?
暇なら勉強しろよ……、あ、4年目だから勉強いらねえか。

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