12-07
訓練は実戦のように、実戦は訓練のように。訓練してなかったら実戦で生き残れないよ。
とんでもないニュースが飛び込んできた。
神戸市が、毎年実施してきた緊急速報メールを利用する防災訓練を、緊急速報メールの音がうるさいという苦情があることを理由に終了させるらしい。
阪神淡路大震災を経験している自治体だからこそ、「うるさい」という感情だけの批判を撥ね除けて、訓練を継続させて欲しかった。
緊急速報メールはうるさいかもしれないが、それは身を守る行動を促すからこそ、わざと大きい音で鳴動するようになっている。
この音が鳴ったときの行動を日頃から考えておかないと、いざ本物の着信音が鳴ったとき、あたふたして何も行動できず重大な結果を招きかねない。
もっとも、個人個人の「姿勢を低くする」「頭を守る」「揺れが収まるまで動かない」を主目的とした訓練は、自分が知っているか知らないかでその結果も自分自身が負うだけなので、無理に訓練する必要はないと思う。
しかし、道路交通の面では、自分が知らないがばっかりに他人に迷惑を掛ける可能性がある。
車を運転中の鳴動は運転に支障を生じる、との苦情もあったようだが、それこそ、本物の緊急速報メールを受信したときの対応方法を訓練する良い機会である。
周囲の状況に応じた行動は、職場や地域の自発的な訓練では身につかない、みんながそろって受信してみんながそろって対応訓練を実施しないと、効果は薄い。
建物中にいて個人個人が個人個人で自分の身を守ることとは異なり、道路交通は周囲とのコミュニケーションで成り立つ。
自分だけ緊急速報メールへの対処法を知っていても、それを知らない後続車に追突されたり、それを知らない先行車がいきなり急ブレーキで停車して不可抗力で追突してしまったり、そういった可能性がある。
緊急速報メールがなったからといって急には停止させない、ハザードランプのスイッチを入れておもむろに減速する、周囲の状況に応じながら速やかに左路肩に止める、あるいは、2車線以上の道路であれば中央を開けて左右に寄せる、そういった訓練をする必要があると思う。
思うのだが、その必要性を市民に広報し説得するより、市民からの苦情を回避することだけを優先した、そんな行政方針のように感じられる。
考えが浅いのではなかろうか。
メール「着信音うるさい」「車の運転に支障」…市、地震想定訓練を中止へ
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%8C%E7%9D%80%E4%BF%A1%E9%9F%B3%E3%81%86%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%84%E3%80%8D%E3%80%81%E5%9C%B0%E9%9C%87%E6%83%B3%E5%AE%9A%E8%A8%93%E7%B7%B4%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E3%81%B8%E2%80%A6%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%B8%82/ar-BBXSqEu
読売新聞 2019/12/07 07:15
神戸市は6日、阪神大震災が発生した1月17日前後に毎年、地震を想定して市民が一斉に行う「シェイクアウト訓練」を来年は行わないと発表した。緊急速報メールを配信して実施してきたが、市民から「着信音がうるさい」などの苦情が相次いでいたことが理由としている。
シェイクアウト訓練は、メールや防災無線を合図に、▽姿勢を低くする▽頭を守る▽揺れが収まるまで動かない――という動作を確認するもので、東日本大震災以降、実施する自治体が増えた。
神戸市は2015年から実施。午前10時に市内にいる人の携帯電話に緊急速報メールを一斉配信してきたが、市に「車の運転中に突然音が鳴り、運転に支障が生じる」といった声が寄せられていた。市は、こうした意見を踏まえ、「市民に訓練の方法は浸透しており、市主導の一斉訓練は役割を終えた」と中止を決めた。今後は、各小学校などで別々に行われる予定で、市は「職場や地域でも自発的に取り組んでほしい」としている。
12-08
一億相互総監視社会到来!!なんか気持ち悪くないか??
ドライブレコーダーの動画を警察に提供すると、その動画を元に警察が検挙する。
そりゃ、当て逃げとかひき逃げとか、重大事案に関しては警察が捜査をやりやすくなるのは良いことである。
だが、その一方で、投稿されたドライブレコーダーを元に検挙していくのはやり過ぎではないだろうか。
今回の事例の運転行為を肯定するつもりはないが、その一方で、ただただうっかり右左折30メートル前からのウインカーを忘れたとか、ただただうっかり車線変更3秒前からのウインカーを忘れたとか、ただただうっかり停止線をちょこっと越えてしまったとか、ただただうっかり中央線を踏んでしまったとか、そういう事例まで投稿されて検挙されるとなったら、街中の車すべてが検挙されることとなってしまう。
これらすべて守っている車なんてめったに見ない、ウインカーは右左折の直前だし、車線変更のウインカーなんて変更中に1回光らせるだけだし、停止線が何故そこに引かれているかも考えずに突っ込んでくるし、カーブで中央線なんて越えてくるし、世の中そんな車ばっかりである。
だからといって、それ全部を検挙していたら、検挙のための検挙にならないか?
これは持論であり、これを信じたことによる不利益はそれぞれで負って欲しいのだが、
道路交通法違反は何故取り締まるのかというと、法令違反だから取り締まるのではなく、その行為が危ないから取り締まるのである。
だから、法定速度の国道をみんながみんな時速70キロで走っていれば時速10キロ超過で捕まることはない、その行為自体で危険を生じさせるものではないから。
時速70キロで走っているところに、時速80キロで右へ左へ車線変更しながら走っていたら検挙されると思うよ、その行為自体が危険を生ずるから。
そう考えたときに、法令違反だからといって猫も杓子も「ただただうっかり右左折30メートル前からのウインカーを忘れたとか」「ただただうっかり車線変更3秒前からのウインカーを忘れたとか」「ただただうっかり停止線をちょこっと越えてしまったとか」「ただただうっかり中央線を踏んでしまったとか」こんなものまで通報されて検挙となったら、警察権の濫用につながらないだろうか。
何でもかんでも検挙、悪質だったら送検、裁判、交通刑務所。
警察権力におびえないといけなくなる、それって独裁国家じゃないですか。
運転手相互で監視し合って通報し合って、運転中常に監視者にビクビクしていて、楽しい運転なんて出来ますか?
だいたい、道路交通法や道路交通法施行令や道路交通法施行規則や道路交通法○条に基づく運用方針警察庁○○局長通知や○○課長通知や○○課長事務取扱事務連絡や、そういったすべてを含めて「法令」となるんだけれども、自分も含めて、警察官も含めて、全部完璧に理解して運転している人っているんですか。
いないでしょ。
警察官だって中型車を準中型運転免許で運転して免許取り消しになっているし、一時停止を完璧にやっていない。
午後4時を過ぎてもライトを点灯していないパトカーもいるし、規制速度時速60キロの首都高速道路を75キロで走っている自車を赤色灯もサイレンも鳴らさずに追い越していく警察車両もいる。
大型二種を持つ高速バスの運転手だって、普通二種を持つタクシーの運転手だって、スピード超過の運転をしている。
それら全部、ドラレコで投稿された暁には、運転する人なんて誰もいなくなる。
些細な法令違反に目くじらを立てるより、総合的に安全な運転が出来ていればそれでいいのではなかろうか。
ネット提供の危険運転動画でドライバー初検挙 岡山県警
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191205/k10012202921000.html
2019年12月5日 12時40分
悪質なあおり運転を防ごうと岡山県警察本部が先月始めたインターネットで危険な運転の動画などを募る取り組みで、警察は提供された動画を基に、割り込み運転をしたとしてドライバーを検挙しました。この取り組みでの検挙はこれが初めてだということです。
岡山県警察本部は先月21日、インターネットを通して危険な運転の情報や動画を募る「岡山県あおり110番鬼退治ボックス」と名付けた専用サイトの運用を始めました。
警察によりますと、運用開始から6日後の先月27日、倉敷市の国道でダンプカーがウインカーを点滅させずに突然割り込む様子を撮影したドライブレコーダーの映像が寄せられたということです。
警察はこの動画を基に捜査を進めた結果、今月、40代の男性ドライバーを道路交通法違反の疑いで検挙しました。
このサイトに寄せられた動画や情報に基づく検挙はこれが初めてだということです。
警察によりますと、運用開始から3日までのおよそ2週間に、このサイトを通して寄せられた危険運転の情報は31件に上っているということです。
岡山県警察本部の担当者は「危険な運転を目撃したり、その様子を撮影したりしたら積極的に動画や情報を寄せてほしい」と話しています。
交通事故の被害者となり、
「自分は法令違反していない、優先権のある自分の車にぶつけた相手が悪い。」
そう言うのは正しいことかもしれないが、その正しさを主張しながら、自分は交通事故障害で一生寝たきりになってしまう。
そんなことにならないよう、防衛運転を心がけましょう。
相手に違反があり法的な責任はすべて相手にあったとしても、自分の体は自分で守るしかないのです。
防衛事項の一例を挙げておく。
「右左折30メートル前からのウインカーを点灯せずに、いきなり急ブレーキの後、右左折する車」
→交差点に近づいたときに極端に右に寄ったら左折するから車間距離を開ける。
極端に右によって右折する人は、正しくウインカーを点灯させるからそこまで警戒する必要は無い。
「車線変更3秒前からのウインカーを点灯せずに、いきなり車線変更してくる車」
→常に左右のサイドミラーを確認し自車に迫ってくる車を確認できたら、自車と先行車との車間距離を極端に開け、自車の前に入りやすい環境を整える。
こういう車は、目標とする車の後ろに入る、という考え方ではなく、目標とする車の前に入る、という運転をする。
決して加速して侵入を邪魔することはしてはいけない、邪魔しても無理矢理入ってくるのだから、接触リスクが高まるだけである。
「停止線を越えて止まっている車」
→自分が優先道路で右左折進入する先が曲がりにくくなっているのならば、自分は止まって相手を先に行かせる。自分に優先権があっても先に行かせる、自分は動かない、それだけ。
この「それだけ」を実施できずに交差点で動けなくなって、接触したり、見通しが悪いのに後退したりしなければならなくなる。
「中央線を超えてくる車」
→見通しの悪いカーブはとにかく減速、減速しなくともブレーキに足をおく。
正面衝突が避けられなくとも、自分が衝突前に停止できれば、それだけで衝突エネルギーを軽減できる。
速度そのままクラクション鳴動パッシング激しくそこのけそこのけ俺の車線だ……なんて運転して、対向車がパニックになり、急ハンドルからのスピンにより衝突するようなことにならないよう、注意すべし。
簡単でしょ?
法令違反だーって目くじら立てるより、精神衛生上もとってもいい。
12-27
アメリカ海軍公式行進曲『錨を上げて』小学校の鼓笛で演奏したけれど、軍国主義だー、とか、軍靴の音がー、とか言われなかったのかな?
Youtubeって、動画が粗製乱造過ぎないか?
センセーショナルなサムネイルを付けて、中身は、期待したほどでもなく時間の無駄でがっかりすることもしばしばである。
同じネタを違う人が何人もやってるし、コレ動画にする必要あるのか?、というものまでわざわざエンコードしてアップロードしている。
そういうことやってるから広告収入の配分が渋くなっていくんだよ。
動画のインフレ、面白いものは面白いけれども、だんだんその割合が下がってきてるような気がする今日この頃である。
さて、暇つぶしにはちょうど良いYoutubeだが、おすすめ動画を巡っていたら下記の動画に行き着いた。
アメリカ合衆国海軍の公式行進曲である。
聞いてびっくり、うちの市の小学校で鼓笛パレードの演目にコレ入っている。
普段『平和にうるさい』とある政党に属する市議会議員とかはコレを知っているのだろうか?
軍国主義である、等々の批判は無いのだろうか??
コレが許されるのならば、軍艦マーチを演奏するのは許されるのだろうか???
合衆国海軍公式行進曲ではなく、是非、軍艦マーチを演奏して欲しい。
12-28
小学校で「道路を渡るときは手を上げましょう」って習ったよね。道路を渡るときは自己アピールが大切だね。
車の一時停止、挙手で3倍に 信号機ない横断歩道、県警調査
https://this.kiji.is/583429399019258977?c=92619697908483575
株式会社熊本日日新聞社
2019/12/28 08:00 (JST)
熊本県内の信号機のない横断歩道で、歩行者が手を挙げた場合、挙げない場合の3倍近い7割強のドライバーが一時停止したことが、県警の調査で分かった。
道交法は、信号機のない横断歩道は歩行者優先で、車に一時停止を義務付けている。県警は「歩行者が横断する意思を示すことが、一時停止率の向上につながる」と分析している。
日本自動車連盟(JAF)の2019年調査によると、県内のドライバーの一時停止率は、全国平均17・1%を下回り、九州・沖縄で最下位の11・0%だった。県警は、県内の実態を把握するため、初めて調査した。
県警の調査は12月11〜13日の午前11時から午後5時まで、制限速度30〜40キロの熊本市の市道4カ所(片側1車線)で、自家用車計632台を対象に実施。県警交通企画課員が歩行者になり、手を挙げた場合と挙げない場合をそれぞれ調べた。632台のうち、一時停止したのは274台(43・4%)。手を挙げた場合、一時停止したのは232台のうち171台(73・7%)。挙げない場合は400台のうち103台(25・8%)だった。
同課は「本来なら歩行者がいれば止まるのが原則。手を挙げても3割弱が止まっていないという結果を重く受け止め、啓発に加え、取り締まりも強化していく」としている。(前田晃志)
そりゃ、手を上げて「渡る」「渡る」アピールをしている人の方が、車も止まってくれるでしょう。
むしろ、アピールもせずに、横断歩道のところに立ってスマホを見てるだけの人を見て、車が止まってくれると思ってる方が間違っている。
確かに、道路交通法には、横断しようとする歩行者がいるときは一時停止せよ、と規定されているけれど、「横断しようとする歩行者」「横断しようとしていない歩行者」を区別し判断するのは運転手だからね。
交差点でスマホ見てうつむいている歩行者がいるからって、いちいち止まる車がいるか?
考え方を変えよう、あなたは必ず止まっているか??
運転手は自分勝手に「横断しようとしていない」と判断するんだから、みずから「横断しようとする歩行者」であることをアピールしないと、いつまで経っても止まってくれない。
基本に立ち返り、渡りたければ手を上げる、これを実践していくべきである。
日本国憲法にも書いてあるからね、権利は国民の不断の努力で保持しなければならない、と。
歩行者の権利を保持するためには、自分の権利を主張する努力(手を上げて、「渡る」「渡る」の、アピールを)をするべきである。
日本国憲法
〔自由及び権利の保持義務と公共福祉性〕
第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
道路交通法
第六節の二 横断歩行者等の保護のための通行方法
(横断歩道等における歩行者等の優先)
第三十八条 車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
2 車両等は、横断歩道等(当該車両等が通過する際に信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等により当該横断歩道等による歩行者等の横断が禁止されているものを除く。次項において同じ。)又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。
3 車両等は、横断歩道等及びその手前の側端から前に三十メートル以内の道路の部分においては、第三十条第三号の規定に該当する場合のほか、その前方を進行している他の車両等(軽車両を除く。)の側方を通過してその前方に出てはならない。
(罰則 第百十九条第一項第二号、同条第二項)
(横断歩道のない交差点における歩行者の優先)
第三十八条の二 車両等は、交差点又はその直近で横断歩道の設けられていない場所において歩行者が道路を横断しているときは、その歩行者の通行を妨げてはならない。
(罰則 第百十九条第一項第二号の二)