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大型二種取得プロジェクト

2015年吉日
日本神国 国家主席府

申込段階 第零段階、AT限定解除 第一段階、大型二種教習(場内教習) 第二段階、大型二種教習(路上教習)

2015-5-09 学科1(二種教習先行学科)

5月初旬の大型連休を開けた後、直近の開始日を希望し、この日の指定を受けた。

2015-5-16 二種適性検査、学科6・7


2015-5-20 学科3


2015-5-21 学科3


2015-5-25 実技教習1回目

さあ、初めてのバスの運転。
最初は、バスのサイズについて軽く教えてもらった後、エンジンのある場所、ベルトがいっぱいあるけれどこれらが弛んでいるときの対処方法、タイヤのネジが緩んでいないかの確認方法などなど教えてもらう。
その後、運転席に座って、運転席からのタイヤの位置を確認する。
そんでもって、椅子のあわせ方を習う。
クラッチやブレーキが踏み込める位置に座席を合わせなければならない。
慣れていなければ、若干前寄りにしても良いとのこと。
なお、小柄な私の体格だと、クラッチブレーキのベストポジションに合わせると、ハンドルが回しにくい……。
ハンドルは角度も高さも動かせるらしいので、そこをいじってあげれば良かったかもしれない。

そんでもって、指導員の運転で、場内コースへ進出する。
確認する箇所が多くなり、それらを確認してから発車させなければならない。
ついでにオーバーバンクの説明 中扉に合わせての停車 さて運転席を後退して、私がハンドルを握る。
動き出して間髪入れず、
「いままでで運転した一番大きなくるまって、アルファード?」
と聞いてきた。
「ハイエースのグランドキャビンってのが一番デカイ車です。」
ハイ、大きい車を運転したくて、2人しかいないのにハイエースグランドキャビンをレンタカーしました。
この後、場内周回コースを、外回り。 意味も無く左側破線を踏むと検定終了 意味も無く左側実線を踏むと検定終了 これらは、縁石に乗り上げるのと同じ 外回りはなんとなくうまくいくような感じ。 左前のバンパー付近を映すミラーを見ながら運転すれば問題ない。 内回り。 内回りは対向車に気を遣う。 なお、この日の教習は、指導員が緊張をほぐしてくれる方で、終始笑いに満ちあふれた教習であった 初回限定特典であろうか こののちは、厳しい指導も飛び交うことになるのだろうか……

2015-5-25 実技教習2回目

路端停止 ポールに合わせて停車する。 暗いから見にくい もしかすると、車側灯を付けてなかったかも 一大事…… ポールに泡あせて停車させて、リアオーバーバンクをぶつけずに脱出する課題。 初回が一番言い、という残念な結果。 「この車の場合、ここの窓に入るくらいになるんですか。」 と聞いたところ 「そういう覚え方はあんまり良くない。」 とのこと。 ただ、フロントの延長線上に合わせるわけだから、左前の柱に合わせると、目標の10センチ以上手前になる。 だから、車内からの見た目で、10センチほど車体が前に出るような気持ちで止めてあげれば良いんだと思う。 その結果が、窓のこの位置になるわけだが、そういうのもあんまり良くないのだろうか。 んで、3回目にやったところ、斜めになっていると言うことで、 平行に直してください。 との指示 前に出して下がっても良いし、下がってから前に出してもいい。 とのことだが、 どうやったら良いですか こんなロングホイルベースの車なんて運転したことねえから聞いてみたよ 普通車と同じです、いつもどおりにやってください とのことでした。 ここで気がつく、大型二種教習ってのは 普通車(中型車・大型車)免許をすでに持った上で受講するのだから、あくまで車の誘導はすべて分かった上で、大型旅客車を運転する技術、を教えることに特化した教習なのだ、と。 大型自動車の免許を持たずに大型旅客自動車の運転技術を習得しようというのが間違いなんだな…… だけど、だったら、なぜに普通車一種免許(AT限定を含む)のみの人間が大型二種教習を受講できるような法制度になっているのか、不思議だ。

2015-5-21 学科3


2015-5-21 学科3


2015-5-22 実車3

指導員がなに言ってるか、いまいちわからねえ はっきりものを言えよ、と。 タイヤのことを車輪車輪というのだが、「シャリン」と発音できずに「サリン」と言ってる…… ついでに、前車輪なのか後ろ車輪なのか で、なにを勘違いしたのか、前車輪がカーブに来たらハンドルを切る、ととらえてしまって、その通りに運転したら、うまくいかない。 当たり前ったら当たり前で、普通車だって、前車輪が来たところで一気にハンドル切ったら脱輪するもんね。

2015-5-22 実車4

技量が足りませんね〜 技量が足りねえから教習所に通ってるんじゃい!! ギアをトップに持って行け、と言うものの、トップってなんじゃい!! こちとら、AT限定からの大型二種挑戦なんだぞ、その分の金も払ってんだぞ。 と言ってやりたいものの、そこまで強気に出て、教習を面白くないものにしてもしょうが無い。 たんまり払い込むんだから、たんまり楽しまないと。 この指導員は、とばせとばせというので、場内でこれでもかとアクセルを踏んでみる。 もっとも、所詮3速だから踏んだところで速度の上限などたかがしれているのだ。 だから踏みまくっても問題は無い。

2015-5-22 実車5

いままでどういう風に習った たとえばカーブとか 昨日は2速に落として良いって言われたけど、 今日は3速のままって 3速はクラッチ使った? 使いました じゃあ、ちょっとやってみるからね 2速、クラッチ無し 3速クラッチあり 3速クラッチ無し 3速クラッチありでやっても良いけど、大型車のクラッチって駄目になった後のクラッチ交換に軽自動車1台分くらいの金額かかるよ だったら、3速クラッチで行くんじゃなくて、ギアそのものを落としてあげても良いんじゃないかな と言うことで、基本半クラッチを使わずに、右左折、外周のうち外回りを練習 ただ、右折に関しては、3速半クラッチを使っても良さそう と言うのも、2速に落とすとあまりにも遅そうだし、3速のままで移行とするとノッキングしちゃうから。

2015-5-25 実技教習2回目

機嫌の悪い指導員。 坂道発進と、後退 坂道発進は、言われたとおりにやったら、どうにかなった。 このあたり、普通車AT限定解除と同じ感じ。 ただ、限定解除の時は、タコメーターのエンジン回転数という目視で実施したところだが、このとき使ったバスはタコメーターがないので、音で判断する。 1速に入れ、アクセルを少し吹かして、クラッチをあげて半クラッチの位置にする。 音が変わったのを聞き分けてサイドブレーキを落とす。 これで動き出す。 動き出して、前輪が下りに入ったら、2速にギアを変えて、クラッチを全部つないだ状態で、坂を下り、周回コースに戻る。 そういう課題である。 音で判断、と言うことだが、バスの強力なディーゼルエンジンはサイドブレーキで前後の動きを押さえ込まれた車体を、半クラッチの状態で盛大にブルブル震わせてくれる。 もっとも、その状態が面白くて、お〜すげ〜!! なんて独り言もらしていたら指導員は不機嫌な顔してる…… このブルブルの状態を作り上げて、この状態でサイドブレーキを完全に落としてあげれば、坂道発進はオッケーである。 そういえば、AT限定解除の最初の教習の時、半クラッチってのはボンネットの先を見ていればどこが半クラッチの状態かわかる。半クラッチにすると、車体がブルブル震える、この位置が半クラッチだよ、と教えてもらった。 2万キロ程度しか走っていない新車同然の普通車ではこのブルブル感はほとんど分からなかったが、ことウン十万キロも走行した大型バスになると車体全体がブルブルするから、半クラッチの状態がよく分かる。 普通車の教習で習ったことが、大型二種の教習で応用できる、車の運転の基本ってのは結局同じなんだなと思った。 次に後退、というか後方感覚 後ろのポールに車体を50センチまで接近させる。 このとき、半クラッチ全開でバックしたら指導員に怒られる。 そんなに速い速度でやったら危ないだろ 怒られちゃった…… でもさ、免許取ってからやったら危ないことでも、教習所内だったら指導員の補助ブレーキがあるんだから、運転の限界を超えたこともやって、これが危険だよと言うことを知る必要もあるんじゃないのかな。 ところで、待合室で 「あー、緊張するー。」 と言いながら、どうやら初回ですよと言った空気を醸し出す、大学生男女。 その両者とも、AT限定の普通一種教習を受ける模様だ。 東京圏だともはや60パーセント以上がAT限定で取得するようになり、我が福島県においても、おおよそ50パーセントがAT限定での免許取得となっているらしい。 基本的にAT限定でも困らないんだから、「とりあえずの免許がほしい」というのであればMTにこだわる必要は無いのかもしれない。 二種学科の先行学科の時の教官が、「AT限定免許で、困ったりしないのかな。」っていっていたけれど、そもそも昔の普通免許で8トンまで運転できる時代と異なり、普通免許では5トンまでしか運転できなくなっている。 5トンまでの車で、マニュアル車しかないようなトラックって数が限られている。 その限られたトラックに乗らないのであれば、わざわざマニュアルの免許を持つ必要性はないのかもしれない。 はてさて、初回は緊張するよね〜、私も初回は緊張したかな、いや、覚えてないな〜。 こんな狭い教習所でぐるぐる回るのも大変だよね。 クイックに回る急な外周カーブを速度超過で回ってしまい大回りで対向車線に飛び出し、一生懸命ハンドルを回して、自車線に戻り…… 狭いから大変だよな〜 普通車でも大変なんだから、いま自分が受講している大型二種教習の大型バスはもっと大変だよね。 普通車でもしんどい場内を、大型バスでハンドルをフルに回してフル加速してトップギアまで持って行って……。 みんな大変だ〜。

2015-5-25 実技教習2回目

AT限定解除教習の見極めの時の、走り屋指導員。 あいかわらず、ドライビンググローブ。 S字と鋭角。 言われたとおりにやったらどうにかなっちゃった…… S字は、左折進入。 これが難しい、一番難しい 言い換えると、S字は、入ったら超簡単!! だって、12メートル級の大型トラックが進入するコースに、11メートル級の路線バスではいるのだから、必然的に、前後のそれぞれ50センチの余裕が存在することになる。 あげく、12メートル級の大型トラックに比べて、11メートル級の路線バスのほうが、基本的に小回りがきく。 なので、12メートル級対応のS字コースは、11メートル級の路線バスには、イージーコースとなる。 ゆえに、入り方さえ間違わなければ、コース脱出は簡単である。 鋭角コースは、とりあえず教本見ながら教えてもらいつつ、言われたとおりに運転したらどうにかなった。 自分の体の後ろ1メートルに前輪があり、自分の体の1メートル先にバンパーがある。

2015-5-25 実技教習2回目

技量が足りませんね〜の指導員 反対方向からのS字と鋭角。 S字は、やっぱり、頭が入ったらどうにかなる。 今日は鋭角、ボロンボロン……

2015-5-25 実技教習2回目

鋭角の復習 この日は鋭角のみ徹底的に練習した。 前回の教官よりも若い指導員。 若い割に、非常にわかりやすい。 鋭角は、ちょっとハンドル切り遅れちゃったかな〜程度でハンドルを完全に回すとよい。 その指導に乗っ取ってやると、前回のボロンボロンが嘘のように通過することが出来た。 教習の指導員によって、やりやすさが断然に違うのはいったいどういうことなんでしょうか。 指導員との相性でしょうか。

2015-5-25 実技教習2回目

縦列駐車と、方向変換。

2015-5-25 実技教習2回目

方向変換と縦列駐車と後方感覚。

2015-5-25 実技教習2回目

シミュレーター

2015-5-25 実技教習2回目

シミュレーター

2015-5-25 実技教習2回目

隘路、踏切、

2015-5-25 実技教習2回目

隘路、踏切 「なにがわからない?」 急に聞かれてもなに答えて良いか分からない……

2015-5-25 実技教習2回目

旅客を想定した運転 日頃からノンショック運転やってるから、これはまあ違和感なく対処。 なにせ、車通勤やったときは、 「単に運転してるだけじゃつまらないから、新幹線の運転みたいに運転して通勤してるよ」 なんてことやってたわけだから。 停止する寸前にブレーキを抜く、アクセルの開度も、一気に踏み込んだり一気に戻したりせず、ゆっくり動かす。

2015-6-16 みきわめ(1回目)

第一段階の総復習。
このまま検定を受けて良いかどうかの「みきわめ」の時間である。
環境最悪 夜、雨、窓ガラス曇る、3重悪環境により、ミラー全く見えない…… 本当はミラーに頼らず、「車両感覚」で右左折しなければいけないんだろうけれど、そんなの、運転開始16時間目(実質運転時間は50分×16回以下)の人間には無理だよ。 普通車の教習のように、「車のこの位置まで前に出たらハンドル一気に回してオッケー。」という教え方はしないので、どうしてもミラーで確認せざるを得ない。 というより、車体の後ろ過ぎて、運転席から見た見た目で運転なんて、たぶん不可能。 だからミラー凝視になるのだが、 3重悪環境でミラーで内側カーブが全然見えない 車体がデカイから、左折内側が車体の陰になって全く分からない。 脱輪を避けようとするとかなり大回り 路端停止で30センチまで寄せなければいけないが、壁と車体との間が真っ暗で寄せようにも怖くて寄せられない、見えないんだから 場内の左折ポイントも、同様 ただ、坂道発進で、ショック無く停止し、ショック無く発進し、下りに入った瞬間に1速から2速に変更し、という一連の流れをうまくやることは出来た。 終わってから 「今日調子悪かった?」 「夜で見にくかったでしょ、雨も降ってたし。」 「危なくならないようにしなきゃ行けないから、もっと練習してね、今度は明るい時間に来た方が良いよ、夜は見にくいから。」 「じゃあ、頑張ってね。」 よっぽど下手糞で、アドバイスする具体的な話もなかったのか、ただ、この指導員から「頑張ってね」なんて声をかけられたのは、この指導員から3回教えてもらったが3回目になった今回が初めてだった。 と言うことで、見極め不良。 受付に戻って 「見極め不良だった、次の土曜とか予約入れられる?」 なんて聞いたら、 「えー、不良だったの??」 受付嬢が、マジカヨー!! な顔で予約の機会と

2015-6-16 実技教習2回目

見極めは合格 されど、ぼろっかすに指摘のあらし。

2015-6-16 実技教習2回目

検定 走り出して5分もしないで一発退場。

2015-6-16 実技教習2回目

補習 修了検定にて不合格となった場合、最低1時間の補習を受けなければならない。 業務都合により、1週間後の土曜日となる。 補習の配車券を受け取ると、「技量が足りませんね〜」の指導員であった。 けっこう「良いおじちゃん」といった感じの指導員である。 そして、この指導員の傾向と対策は、とにかく高速運転、これに限る。 とにかく狭い場内にもかかわらず、きびきび加速減速を繰り広げる必要がある。 そして、 「トラック止まってて邪魔だからS字入れ。」 「バスはS字余裕だからもっとスピードあげて。」 てな具合に息つく暇が無い教習となる。 加えて、 「無線教習の車だから抜いて行っちゃえ。」 「ひとりで乗ってるからどこ行くかわかんねえぞ。」 「止まってるトラック抜いてけ。」 教習所内、追越の嵐…… 普段の道路でさえ高速運転したり追い越ししないんだけどな。 そこを見抜かれ、 「普段速度出してないでしょ、速度に操作が追いついていないよね。」

2015-7-18 修了検定2回目

修了検定2回目
指定教習所で基本的なところから系統立てて勉強している以上、さすがに、2回目で合格しないと恥ずかしくなる。
なにせ、大型仮免許は普通仮免許より合格基準は甘い。
とは言いつつ、普通車仮運転免許(AT車に限る)のときだって、2回目の修了検定で合格だ。
今回合格できれば、「仮免許のための修了検定は必ず1回落ちて、2回目で合格する。」というジンクスが生まれることとなる。
しかも、どちらも、左側でやらかしてる!!
(大型仮免許は、左ミラーをポールにぶつけた。普通車仮免許は、外周路で左側を乗り上げた。)
が、しかし、普通免許と大型免許を取得してしまう以上、今後の人生において仮免許は一切取得できなくなるので、上記ジンクスが継続するかどうか、検証できないのがつらいところ。
はたして、結果はどうなったか。

この日も8時20分頃、自動車学校に到着し、ロビーにて読書をして待つ。
よんでいたのは、陰陽屋あやうし (ポプラ文庫ピュアフル)
購入して段ボールに入れっぱなしになっている各種文庫本を読破していかないと整理がつかなくなってきているのだ。
時間になり、修了検定受検者が説明の部屋に案内され、説明を受ける。
今回は、大型仮免許の修了検定を受検するのは、男性3名、うち、一種が1名、二種が2名。
説明については、大型仮免許についての説明を行っているのだが、「大型一種も大型二種も取得する仮免許は大型仮免許になりますので採点基準も一緒です。」という説明が一切無い。
話の雰囲気からすると、どうやら、「大型仮免許の受験者=大型トラックの教習生。」と誤認しているかのようである。
それを証明するかのように、「検定は**号車を使います。」と説明するが、その車は私がAT限定解除審査を受検した際に、相乗りを依頼されたトラックの番号である。
そして、検定試験の前の、検定コースの説明においても、一種の1名と私以外の二種の1名をトラックに乗せて説明に出発していった……。
誤認しているかのよう……ではなく、完全に誤認の模様。
教習野の指導員として……ではなく、検定においては、指定教習所技能検定員(みなし公務員)としてどうなのよ。
もっとも、このまま誤認しててくれたらトラックも運転できるんじゃね?? とこっそり期待したのだけれども、ナイショだよ。

もちろん、教習で運転したことのないトラックを転がすことは出来ず、おもむろに検定に使う大型バスがやってきた。
指定教習所技能検定員の腕章を付けた「技量が足りませんね〜」の指導員……ではなく、検定員がやってきて、
「あれ、バス2人じゃなかった? もうひとりどこ行っちゃった?」
「トラック乗って、コース説明に行きましたよ。」
「ありゃ〜、あなたはまだ説明受けてないでしょ?」
なんて会話をしているうちに、もう一名の二種受講者が戻ってきた。
「じゃあバスでコース案内するから。」
と2人をバスに乗せて案内開始。

案内開始の前に、まずは規定位置に移動する。
その規定位置には、修了検定を行うトラックが停車中、発車後、規定位置にバスを移動させてコース案内開始。
この検定員、第一段階の教習で何度もお世話になっている指導員だが、とにかく「もっと速度を出すように。」との指導を行う指導員である。
その指導に違わず、コースの説明も、快速運転で行う。
路端停車からの脱出において左ミラーをポールに接触するんじゃないかというギリギリのところをかすめながら脱出し更に快速運転に拍車をかける。
途中、一番手の受験者にコースを訊きながら案内を行う。
快速っぷりは運転操作にも現れ、半クラッチの段階からアクセルを踏み込む。
エンジン音がいつもより大きくなる。
ちなみに、他の指導員による教習の際、半クラッチの段階でアクセル踏んでたら「大型はエンジンがでっかいからクラッチを完全につないでからアクセルを踏むかたちで良いんだよ。」と指導を受けたんだけど、どっちが正しいんだ??
状況に応じてなんだろうけど、3人しかのってないんだけどね、このバス。
あまりの快速運転なので、コースの半ばごろには、先にコースを走り検定を受検しているトラックに追いつくこととなる。
道案内しながら、検定中のトラックをあおる……。
すげえ……、あおられてる方は気付いてないと思うけど。
もはや実際の試験を後続車から見学する状態となってきた。

さて、検定開始。
まずは、一番手の受験者が運転し、私は後部座席にて同乗する。
詳しくは書かないが、トランスミッションを中立位置に戻さず機関始動し、(バックモニターが表示されるので、検定員がこっそり雑巾でそのモニターを隠した……)、見通しの悪い交差点を形成する壁に激突未遂をしたあげく、隘路にて複数回の切り返しを行い、信号発進でバックギアかましたりと、乗ってる私もびくびくしちゃうような状況でした。
座席交代して、次は私が運転。
前回のように気合い入れすぎて奥に入り込まないように安全サイドに寄った運転を行う。
路端停車→隘路→坂道発進→S字→指示速度
の順番で課題をこなす。
そりゃもう、極力安全速度で、とにかくゆっくりと。
見極め第1回の指導員が、どんなにゆっくりでも良いしヤバかったら後退してもかまわないから、と言っていたのを忠実に守ります。
ゆっくりゆっくりと思いつつも緊張で足が震え、車がノッキングしてしまう。
しかし、この「技量が足りませんね〜」の検定員は、とにかくとばすよう指導する方。
途中から、
「もっときびきび運転しなよ、周り見てみな、いま教習の休み時間だから誰もいないよ。」
「S字、もっと速度出しなよ。」
「もっと速度出して良いよ。」
高速運転を指示。
その指示を気持ちアクセル踏み込む運転で答えるものの、もっと飛ばしてくれよ、の声がテレパシーで飛んできそうな……。
そして教習最後のころになぜか苦手意識が出てきた左折も、今日に限ってとてもなめらかにきれいに左折が出来た。
2度のノッキング以外はなめらかに運転し、無難に無難に課題をこなす。
途中、S字で右後輪がヤバくなったがハンドル中立で脱輪回避、指示速度後の周回コースのカーブで対向トラックと鉢合わせしたが教習中に同じような状況になったときと同じように回避、なんとか走りきって検定終了。
検定員からありがたい御言葉を頂く。
「ずいぶん緊張してたようだけど、緊張するのも大事だよね、試験だもんね。」
「なめらかな運転、スムーズな運転、強弱を付けて、メリハリのある運転をしないと駄目だよ。」
「あと、がっくんがっくんさせるのも駄目、お客さん乗せるんだからね。」
「はい、忘れ物ないように荷物持って受付で待っててね。」

そして結果は、めでたく、合格。
ちなみに、前述の信号でバックした方も、コース説明のバスに追い立てられてたトラックの方も、3人でめでたく合格です。
視力検査を受けて、警察署へ提出する自己申告書書いて、お金払って終了。
通算2ヶ月かかった第一段階の教習も、ようやく終了し、次回から路上教習での応用的な運転教習となる。