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2011年3月11日から数日 東日本大震災における記録

2011年03月吉日
日本神国 国家主席府 主席
2011-03 < 2011-03 EastJapanEarthquake > 2011-03(仕事の話)

ネットで数値の確認はしておらず、文章中の数値はかなり不正確である。
また入力は4月時点なので、4月の情報も含んでおります

3-11

14時46分、KFBでドラマの再放送を視聴していた。
寺脇が京都府警の刑事をやっているドラマの再放送であるが、この番組中に、突如、緊急地震速報が表示された。

緊急地震速報
強い地震に警戒してください。
福島県浜通り、福島県中通、福島県会津

正直、緊急地震速報を舐めていた。
「総員、衝撃に備えろ。」
程度だと思い、食器棚を抑えて揺れが過ぎるのを待とうとおさえたものの、到底無理。
同室の本棚から大量の文庫本が飛び落ち始めるのを見て、恐怖を感じ、
「総員退艦!」
ひとりしかいないけどね。
裸足に部屋用スリッパのまま、玄関を飛び出て、玄関前スペースの雨どいと玄関の取っ手にしがみ付いて揺れが過ぎるのを耐える。
その間、先ほどまでいたリビングの食器棚から食器が落下する音が響く。
隣の家の瓦が落下する。
落下した瓦が、私の土地へ落下してくる。
揺れで南側の大窓の鍵が勝手に開いて、窓が開く。
網戸は外れる。
時間にすれば、1分から2分の世界でしょうが、揺れは大きかった。

揺れ終了、幸い自宅は無事。
セキスイハイムに感謝、俺が自分の家を建てる時もセキスイハイムに頼もう。
日本家屋風に軽量鉄骨で家を組んでもらおう。

揺れがあらかた終わったのち、スリッパから運動靴に履き替え、その靴のまま部屋の中へ突入する。
携帯電話と自宅固定電話の子機を取って、すぐに家を出る。
ここから、携帯電話と子機を使って、家族の安否確認を始める。
もちろん、電話はつながらない。
地震後の通信錯綜により回線はつながらない、緊急通信を優先させるためである。
知識としては、そのことは知っているが、
「電話がつながらないからしょうがないよね〜。」
という冷めた気持ちよりも、
「何とかして、両親や兄弟の安全を確認したい。」
その気持ちの方が勝った。
左手で携帯電話で父親母親の携帯電話に交互に電話発信を試みつつ、右手の固定電話子機で父親の勤務先に電話の発信を試みる。
固定電話での発信は、両親の勤務先を比較衡量し、耐震性能の弱そうな方を優先した。
回線錯綜により発信すらできなかった中、震災後20分程度で10回目くらいの発信で父親の職場に電話がつながった。
無事を確認。

固定電話から固定電話への発信は、携帯電話より強い。
災害対策のため、家族の携帯電話番号を把握するだけではなく、職場の固定電話番号と部署名を把握しておく必要がある。

そう痛感した瞬間である。

とりあえず父親の健在を確認したのち、母親の健在を確認したかった。
だが、職場は医療機関である。地域でも拠点病院の一つであるため、耐震性能はそこらへんの民家より強いはず。
それに、この強い地震により、医療機関への通話が錯綜しているはずである。
ここは不要不急の電話を避けるというセオリーに従いつつ、母親の携帯電話にメールを送信して、いったん終了する。
このメールも、送信ができず、この後、何度も何度も再送信を繰り返した。
ポケットに携帯電話と固定電話子機を入れた状態で家の中に入る。

テレビ台から落下しなかったテレビをつけて情報収集に励む。
ブラウン管テレビと比べて相対的に軽量な液晶テレビを導入しておいてよかった。
テレビでは新橋駅前の映像が流れていた。
日本テレビ系列の番組だってのはすぐにわかると思うけど、東北南部の我が福島県で強烈に揺れ、同時に新橋駅前にサラリーマン・サラリーウーマンが大量に集まっている映像を見て、今回の地震の大きさをまざまざと見せつけられた。

そして余震。
いったん外部に退避。
そのタイミングで、強風を伴った吹雪が押し寄せる。
一瞬、この地震が核ミサイル着弾に伴う地震で、強風に伴って死の灰が降ってきたのではないかと戦慄を感じる……。
我が日本はどうなってしまうんだ……。
もっとも、核であれば口の中で金属の味がするらしいから、それが無ければ核じゃないと判断してもいいかな。
スリーマイル島原子力発電所事故の情報を参照

……てか、中越の地震の時も「柏嵜刈羽にミサイル着弾か」って考えたな。
テレビの報道を見ながら、居間の片づけを始める。
自分しかいないから、自分だけでチマチマ片付け始める。

さて、津波がすごいことになってる。
その報道とともに、帰宅難民の報道もすごいことになってる。
福島県にゃ帰宅難民は関係ない……
キー局からの情報って、東京中心だから東北の津波より帰宅難民報道が大事なんだよな……。
報道機関の地方分権が大事だろうが、資本がないもんな〜、地方局は。


夜。
……げっ、断水かよ。

テレビ朝日の古館一郎、はっきり言ってウザイ。
なぜかテレビ朝日の報道特番に古館一郎が駆り出されている。
そんでもって、テレビ朝日以外にも全民放がCMカットでぶち抜きで放送を続けている。
それだけの災害が起こったのだと身震いする。

だけども、古館の報道がうるさい。
てめえの感想や感情なんか、俺らは期待していない。
俺らが欲しいのは、情報なんだよ。
「何百人という人が一瞬にして津波にさらわれたわけです、生き残った我々はそれをかみしめて、この後を生きていくわけですね〜」
そんなコメントはいらねえんだよ。
リポーターも困ってるだろ。
少しでも情報が欲しいんだよ。
第三者が震災を見てつぶやいてる報道番組なんか、いらねえんだよ。
それくらい考えろ。つぶやきたいならツイッターでやってろ。
公共の電波でやるな。

3-12

未明、長野北部・新潟中越直下型地震が発生。
それ以降、なんとなく目が覚めてしまい、特番を見続ける。
菅直人が、首相官邸から陸上自衛隊のヘリコプターに乗って被災地の視察へと向かった。
ヘリに、「JGSDF」( Japan Ground Self Defense Force )の表記を確認

だけど、ヘリの中で寝てたんだってな、菅直人だったか閣僚だったか。
今回の震災は、北は東北青森県から南は関東千葉県・東京都まで東日本全域に渡る被害が出ている。
菅直人は、ヘリで仙台近辺まで北上して地上を視察し、ついでに福島第一原子力発電所を訪問した。
だけど、被災地は仙台近辺だけではない、原発だけではない。
青森県や岩手県の沿岸各地で街が壊滅的な被害が出ている。
内陸の避難所でも、大勢の人間が避難をしている。
それら全部を視察できるのか?
できないでしょ。
できないなりに、総理大臣って人間は首相官邸にどっしり構えて情報を収集して、それぞれに対応した行動とその行動への決断・決済を行っていく必要があるんじゃないの?
だけど、なにも総理大臣一人だけで全部を見て全部を把握して全部を決裁していく必要はないと思うよ。
総理大臣をトップとして官邸には数百人という人間が働いているんだし、霞が関には何千何万の人間が働いている。
同時に、民主党代表として、その配下に400人を超える議員団を擁している。
総理大臣が出ていく必要はなく、政府の誰か・民主党の誰かを連絡要員として派遣しその状況を伝えさせればいいではないか。
最終決断者、最終決済者がホイホイ移動する必要はないと思うんだけど。
状況は進行中なんだから。
疲れてるんだったら、首相官邸で寝てろよ。
被災地の上で寝るなんて、ふざけてんなよ、行くなら万全の態勢・体調で行く、体調がヤバいなら官邸で構えてろって。
重大な決断を迫られるときに、眠いからって「よきに計らえ」じゃだめなんだから。

オレの考え、間違ってるか?

「この地震は、津波地震です。」
なんて記者会見で語ってたけれど、そんなのヘリ飛ばさなくとも官邸でビール飲みながらテレビ見てたってわかりますから。
わざわざヘリ飛ばして何やってたの?
それこそ税金の無駄遣いじゃねえの??


さて、二度寝して……
自室の片付けをする。
部屋中に教科書やノートや書類が散乱していた。
幸い、机の上のノートパソコンの上には枕を置いてたので、ショックが軽減され破損は免れた。

部屋の片づけの最中も余震は元気に地面を揺らす。
と、同時に、卒業旅行で京都に行くつもりで諸々画策していたため、そちらのキャンセル作業が非常に厄介だった。
まず乗車券。
新幹線で行くつもりだったので、JRで手配してたんだけど、払い戻そうにも駅が休業……。
福島県内全線ストップ。

学生割引乗車券:(北)郡山→(関)郡山

学生割引乗車券:(北)郡山→(関)郡山

おお危ねえ。
地震が1日早かったら駅で被災したし、2日遅かったら出先で震災だ。

新幹線の特急券は、えきねっと予約だったため、えきねっとでキャンセルをかけようとするもネットにつながらず。
そもそも、こういった事故キャンセルはネットでは取り扱っておらず、コールセンターで対処となる。
そのコールセンターが、案の定繋がらない。
東北新幹線だけなら、後々JR東日本に掛け合えばどうにかなりそうだが、東海道新幹線の扱いがどうなるかわからない。
そもそも動いていない
JR東日本所有の新幹線と、動いちゃったJR東海所有の新幹線と、どういった対応になるのか。

その後、えきねっとコールセンターにつながらないから放っておいた両者の特急券だが、どうやら予約した特急券を放置して無効にしてしまえば、無手数料のキャンセル扱いとして取り扱ってくれる特例が施行された。
JR東日本に文句を言う手間が消えた。

続いて、宿泊先のキャンセル。
こちらは、夕方にインターネットにつながった隙にキャンセル手配して問題解決。
さらにさらに、同行メンバーにも、ネットが繋がった隙に手配して解決。


はてさて、断水の郡山なので水確保に走る。
幸い、本籍地の水道は生きているとのことなので、トイレ用の水運搬として使い古した18リットルポリタンク2つと、台所で資源物回収の日を待っていた10本近くのペットボトルとを持って、本籍地へと向かう。
道中、道路は至る所がボコボコしている。
橋のつなぎ目や、マンホール周辺など、ボコボコし放題だ。
こんなになるほど揺れて、よくぞ建物が倒壊せずに残っているなと、郡山周辺の被害状況の少なさにびっくりする。
駅周辺では倒壊の危険があると判断された建物もあるし、市内では倒壊した建物もある。
けれども、それ以外は何事もなかったように建物が建っている。

……ち・な・み・に。
災害時の災害対策本部になるべき郡山市役所は危険立ち入り禁止になってます。
災害対策本部は、道路はさんだ開成山野球場に設置となりました。
福祉にカネ使うんじゃなく、まずは緊急時に重要になる建物を堅牢にしろって常日頃言ってっぺ。
福祉福祉騒いだって、34万郡山市民の数万人しか恩恵にあずかれない。
一方、災害対策本部になるべき市役所を堅牢に作っておけば、災害時の迅速な対応により34万郡山市民皆が恩恵にあずかれる。
ただし、福祉は常に恩恵にあずかれて票につながるが、災害対策などの保険は万が一の時しか恩恵にあずかれずに票にはつながりにくい。
政治家がどっちに食いつくか……。
そして耳触りの良い〔福祉〕と、耳触りの悪い〔箱モノ・土建屋〕と、我々市民はどっちに食らいつくか……。


「コンクリートから人へ」って聞こえが良かったもんな。
コンクリートに使うカネを人に配ったがために堤防作らず津波にさらわれ、ダム作らず洪水にあい、ダム作らず発電できずに電力不足で嘆く。
そんな日本にしちゃいけない。
行政のカネの使い方を、改めて考えさせられた地震でもある。


……あ、うちの県の県庁は論外ね。
壊れる壊れる言われてたのに延々として対策せずに、ついに地震で上層階立ち入り禁止。
スプリンクラー発動で水浸しになったらしい。
災害対策本部は県庁に設置できずに、隣の自治会館に避難し対応に追われている。
もうね、馬鹿かと、阿呆かと。
(挙句、4月時点の情報だと県庁機能の一部は、県庁の近所の自由民主会館=自民党福島県連に移転しているらしい。おいおいおいおい、佐藤雄平よ、お前の所の民主党はどうした。)
緊急報道特番の画面の下にテロップが出て、
「県庁損傷、自治会館に避難」
って出た瞬間には大爆笑ですよ。(自分の県を笑ってるんだから、不謹慎っていう文句は無しね)
何年も前から危ないぞ危ないぞって言われてるのに、カネ無いから対策しないなんて愚の骨頂。
損傷で済んだから良かったけど、これが倒壊して県職員が多数死んでたらどうするんだよ。
初動対応とれる人間がだれもいなくなる恐れもあったわけだ。
災害時の安全保障ってものを、もう一度考え直す必要があるんじゃないの?
カネがないんだったら、立て直しじゃなくて、新しい建物に移転って方法もあるんだから。
郡山駅前の高層ビルなんて地震でびくともしなかったんだから、そこに移転すりゃいいんだよ。
どうせ高層フロアは空室あるんだから……。
あれ、空室あったっけ??

ガソリン確保に多くのガソリンスタンドに長蛇の列。
灯油も確保出来ず、暖房使えず。
えらいことになったな……

後日、海江田万里がタンクローリー輸送大作戦を熱弁していたが、石油来ねえぞ。
玄葉光一郎が、自分の所の選挙区だけにタンクローリー持ってっただけだな。
災害対策より選挙対策、これが国家戦略担当大臣。
いや、選挙対策大臣って言っておくか。
海江田が構想に熱弁ふるって、現場が自分の地元に石油の優先配分した。
さて、うちの大田かずみは何やったんだ?
3月11日以降顔見ないんだけど。

使えねえ政治家。
オレの大事な一票を入れなくて正解だった。
頑張れ根本たくみ、頑張れ自民党。
根本がだめなら俺が出るぞー。


食糧確保もなかなか大変だ。
何せスーパーが開いていないし、モノがないし。

おい、岡田幹事長。
てめえ、与党幹事長だろ。
警察庁長官のハンコ勝手にぶんどってきて、緊急車両認定書を大量に発行して、イオングループ系列の物資輸送トラックを緊急車両に認定して、物資の大量輸送を行えよ。
何のために政治家やってんだよ。
イオングループの総力をあげられないのなら、岡田の名を背負って政治家なんかやってんな。

3-13

電化製品の仕分け人、節電啓発担当大臣・蓮舫
市民運動家上がり、ボランティア連絡担当大臣・辻本清美
それぞれ、お似合いの大臣だな。
大臣報酬は、もちろん返納して復興支援に回すんだろうな。
災害対策費用を仕分けしやがった蓮舫さん。
今回の大臣就任は拒否しなかったのか、辻本さん。


計画停電。
てっきり、日本国内の送電網は直結されていて、東京電力の不足分は関西電力から購入できるものと思っていた。
50Hz から 60Hz への変換作業もどうにかなると思っていたが、送電可能電力は微々たるものらしい。
東京電力に不自由なく大電力を供給できるのは東北電力と北海道電力だけなのだそうだ。
東北電力から東京電力へは、現状で融通できるわけがなく、計画停電ほか対応はなさそうだ。


3-14

ANN系列で計画停電のニュースが全国放送。
おいおいおいおい、福島県の俺らには関係ないんだけど。
系列ネットをいったん中断して福島の情報を流して頂戴な、KFB。

3-15

福島県の東京電力福島第一原子力発電所のトラブル。
福島の誇りの原子力発電所が……、なんてこった。
核燃料の埃が舞い上がってるぞ。

原子力発電所の建屋が爆発。 なるほど、建屋上方部は壊れやすく作っておいて、そこが爆発することにより建屋への負荷を上方へ開放するつくりになってるんだな。
なんという素晴らしい作り……
と、超好意的に解釈してみる。

あんな壊してどうするんだよ。
人工衛星はやぶさの時のような「こういうこともあろうかと……」という二重三重の安全対策はないのか。

3-17

水復活
ようやく不自由なく風呂に入れる。

3-18

寒い時の暖の取り方。
普段は、省電力モードで、Pentium 4 3.20 Ghz を、1.60 Ghz 運転しているノートパソコンを、フル回転の 3.20 Ghz で運転する。
それを膝の上に置く。
意外と温かい。


以下、3月18日に、福島県民として思ったところ……

現在、被害が発生する恐れのある大型余震の発生は沈静化し、東北関東全域の被災地への復興活動が進んでおります。
その復興活動の妨げとなっているものが、ガソリン・灯油や灯油などの不足です。
自動車を動かす燃料がなければ、被災地への物資輸送も、被災者の移動もままなりません。
ごみの回収もできません、緊急車両の走行もままなりません、医薬品も来ません。
日本の燃料供給能力は、日本中の需要を満たすだけの余裕があります。
供給不足となっているのは、被災地と、被災と関係ないのにガソリン買いだめに走っている一部地域です。
本来、買いだめが横行しなければ、その地域への供給量を増やすことなく、被災地への集中供給も可能になるのです。
ですから、被災と関係ないのにガソリン買い溜めに走っている一部地域の皆様に、心よりお願い申し上げます。
不必要なガソリンの買い溜めを行わないでください。
買い溜めをする必要はありません、あなた方の地域は、公共交通機関は破壊されておりませんので、自動車がなくとも生活できます。
切迫した状況ではありません。
燃料を被災地へ集中投下するためにも、不要不急の買い溜めを控えるようお願い申し上げます。

次に、福島第一原子力発電所における放射能汚染の問題です。
現在、自衛隊・警察・東京消防庁・東京電力と関連企業が、協力して事態打開にあたっております。
最前線で事態にあたっている全ての皆様に、心からの感謝と作業の成功を祈っております。
祈ることしか、私にはできませんから。

しかしながら、菅政権下の日本政府にはガッカリです。
不必要に視察にきた総理大臣を迎えるために原子炉の圧力解放が後手に回ったことから始まり、避難圏は後手後手に拡大している。
記者会見の発表も酷いの一言に尽きます。
東京電力の会見、原子力安全・保安院の会見、官房長官の会見……、なぜこの三者が首相官邸で合同会見ができないのか。
なぜ、バラバラに会見して、情報もバラバラにバラマキ、矛盾ある情報を流し、しまいには東電の情報を枝野官房長官が知っているのに東電の会見では把握していないというお粗末。
安全だ安全だ、そう言うわりには、原子力安全・保安院職員は、いち早く郡山に避難する。
それに伴って、国民の間に広がる、不審、不安。
80キロ圏内は避難せよ、200キロ圏内は避難せよ、200キロ圏内は住めなくなる、そういった情報ソースの分からない情報が飛び交う。
被爆者を東京へ入れるな、そういった過激な意見も出てくる。


少し脱線するが、蓮舫は何を狂ったかコンビニ視察。
コンビニなんて散々品不足と報道されているのに、わざわざ出張って何を見たんだ?
パフォーマンスしてる暇あったら、被災地への食糧輸送を、他の大臣と検討するべきだ。

もう一度、反対方向に脱線するけど、アメリカは自国民に対し福島第一原子力発電所から半径80キロ圏内からの退避を勧告したよね。
それを日本のマスコミは報道しない。
これによって、国民はこう思う。
「政府は、自分に都合の悪いことを報道しないように隠しているのではないか。」
いろいろな方向から情報が漏れ始め、それを後追いする形で政府が情報を出す。
これでは国民の不信感や不安感は、うなぎのぼりだ。
他の情報が漏れる前に、先手先手で情報を流して、国民に安心感を与えるのが、今は先決ではないか。
民主党政権の国会議員たちよ、いま脳みそ使わないで、いつ使う?
普段使ってないから、すでに腐ってんのか??

今度は両側に脱線するけれど、福島県選出の与党議員はいま何やってんの?
ガソリン値下げ隊の大田かずみは、福島県にガソリン持ってきてくれないの?
国家戦略大臣の玄葉浩一郎は、被災地復興の戦略は練ってくれないの?
会津の黄門様の渡部耕三は、紋所見せまくって物資を集めて福島に送ってくれないの?
だとすれば、お前ら何のために議員やってるの???
そういえば、ステルス作戦継続中の新党改革の新井君は、いったん地元を見に来てくれたみたいだね。
自民党の参議院議員の森さんも来てくれている。


話は戻る。
政府が作り出す不審不安は、福島県民の絆、日本国民の絆を壊し始めている。
原子力発電所からの放射能汚染という未曽有の脅威に関して、一部県民は県外へと避難し始める。
政府から避難指示を受けている20キロ圏内の県民は、心置きなく県外へ脱出できる。
問題は、30キロ圏外の県民である。
県や国からの避難指示や勧告や検討指示が出ていない段階で、圏外退避を始める人々が出始めた。
報道では自主避難とされる避難民である。
しかし、避難できるのは、金銭的な余裕のある人、交通の手段を持っている人、仕事・学校等のしがらみのない人、避難先のあてのある人に限られる。
金銭的な余裕がない、交通の手段がない(ガソリンがない)、仕事・学校のしがらみがある、他県に親戚のいない、そんな人は、自主避難はできない。
自主避難する人を、避難できない人は「故郷を捨てた」「おいて行かれた」そう見る。
「余裕のある人はいいね〜、逃げられて。」そう見ている。
その軋轢が、徐々に徐々に、広がっている。
県民の絆が壊れていく。

日本政府が退避勧告も退避指示も出していない以上、政府として避難民を周辺各県へ正式に避難民収容要請はできない。
福島県も、何万単位の避難民の収容を要請しにくい。
そんな中、市町村単位で、独自に他県へ避難を実施する自治体も現れた。
他の自治体が雪崩を打ってバラバラにあちこちの都道府県へ避難を始めたら、県民がどこへ行ったか分からなくなる。
県民のつながりが途切れはじめている。

東京電力の原子力発電所の事故により、福島県民の間に東京電力への不信感が広がっている。
そして電力会社だけでなく東京そのものへの不信感が広がる。
「東京で使う電力を作るのに、福島県に原発を押し付けやがって。」
そう思う人が確実に出てくる。
そんな折に報道される、関東圏の大規模停電の恐れ。
そのニュースを見て、私の周りの人間はこういった。
「停電すればいいんだよ、今まで人の県に発電押し付けてたんだから。」
俺らの所は大変なんだから、お前らも苦労しろ。
おそらく真意はそういうところにあるだろう。

計画停電とはいえ、数時間待てば暖房が使える。
しかしながら、被災地は毎晩毎晩、暖房のない冷たい空気にさらされる。
石油がないからストーブが焚けない。
その一方で情報収集しようとテレビをつけると、何にも被害がないはずの東京で石油を買いあさっている映像が流れてくる。
その画を見せられたら、東京の人間に対する憤りや怒りってものが湧き上がってくる。
もはや、東京の電力のために福島県を使うってことは、不可能になっただろう。
信頼関係、絆が途切れはじめている。


ここだけの話だが、電気を使う暖房をガンガン使用中、節電なんかどこ吹く風。
節電して欲しければ、石油持って来い! 石油があれば、石油ストーブ使えるんだから。
……んでも、福島の家で東京電力の計画停電に反旗を翻しつつ節電無視しても、迷惑こうむるのは東北電力だよな。


そして、東京キー局制作の報道では、復興の兆しの報道をし始めているが、福島第一原子力発電所による原子力災害は、今なお現在進行形である。
復興以前に災害は過ぎ去っていない。
そのことを、忘れないでほしい。
さすがに首都機能移転候補地に名乗りを上げるだけあり、中通り中央・あぶくま地方は、地盤はしっかりしている。
実際、郡山近辺では、ぼろい建物が壊れたものの一般家庭で建物が崩壊している光景はない。
(瓦は吹っ飛んでるけど。)
(隣の瓦が、私の家の車庫に直撃したけど。あと50センチでリビング突入だったけど。)
物資さえあれば、翌日から何事もなかったかのように日常に戻ることが可能だったはずだ。
東北道は災害復興道路として災害派遣の自衛隊や物資輸送トラックが走行している。
本来ならば、福島県中央部は関東圏からの物資輸送の恩恵を最初に受けることができたはず。
被害が深刻な福島県中通り北部や浜通方面への、物資やボランティア有志の中継点・拠点にできたはず。
福島空港もあるんだから。
ところが、物資は来ない。
いまだスーパーは品薄、ガソリンスタンドはスッカラカン。
津波で行方不明になった人の捜索活動すらできない。
流されて、そのまま手付かずである。
その要因は、原子力発電所の災害である。
地震の復興は、福島を飛び越え、宮城以北から始まっている。
福島県は、取り残されている……。
原発があったばかりに、周囲から取り残され孤立していく……。
原発による潤沢な補助金があった市町村の範囲からそれた外部の地域にまで影響がおよび、もはや、カネ貰ってたんだから我慢しろ、の範疇ではなくなっている。
福島県中通り、およびいわき周辺は、放射線レベルが安全圏である。
その安全圏への輸送が滞っているのであれば、これは大問題である。
安全だ、と政府が言うのであれば、政府の責任で輸送作戦を敢行して欲しい。
安全ではないのなら、安全ではない、そう宣言せよ。
心置きなく、全県民の避難作戦を敢行できるのだから。
安全だ、そういうのなら、安全圏にいる人たちに物資輸送を。
安全圏でとどまって頑張る国民を見捨てないでほしい。


また脱線するが、マスコミは原発を除く福島を全く報じない。
宮城県から北側、関東の輪番停電は、報道があるが、福島県の報道は薄い。
東京電力総発電量=関東が使う電力の20パーセントを発電する福島県の扱いがその程度であることに愕然とする。
東京のマスコミが使う電力の20パーセントは我々福島県が作っている。
福島を何だと思っているんだ。バカにしてるのか。


最後になりましたが、原発で作業を続ける数百人の皆様の成功を、心より祈っている。
一日も早く、原発が安全になり、作業員の命が守られますように。
一日も早く、福島県民が安心して生活できる故郷となりますように。


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