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主席の業務日誌・2011年05月
2011年05月吉日
日本神国 国家主席府 主席官房総務企画課
2011-04 < 2011-05 > 2011-06
5-01、5-06、5-12、5-13、5-15、5-17、5-18、5-19、5-24、5-26、5-**
5-01
初めての給油。
何のことはなく、給油機の前に車を止めて給油口を開けて、レギュラー満タン。
これで終わり。
世間的には、ガソリンタンクを常に満タンにしておくと燃費が悪い、という話がある。
だけれども、郡山から60キロのところに、いまだ放射性物質を垂れ流している原子力発電所がある以上、常にガソリンタンクを満タンにして避難準備をしておきたいところである。
燃料タンクの目盛りが半分になりつつあるタイミングで、満タンにしておきたい。
……したら、3000円が飛んでった。
ガソリン高いな〜。
円高とリーマンショック後の原油価格安定の相乗効果で、もう少し安くなるはずなんだけど、どこがピンハネしてるんだろうね。
これ、スッカラカンで満タンにしたら、6000円だよ。
おい、ガソリン値下げ隊、息してるか。
おまえだよおまえ、太田かずみ。
ガソリン値下げさせろや、ボケ。
どこの人間に選んでもらったと思ってんだ。
あ、おれ根本たくみに入れたんだった。
5-06
浜岡停止要請。
……まったく、また始まったよ、菅直人の思い付き発言。
人気取り見え見えの大衆迎合、中身を考えていないふざけた話だ。
第一、浜岡原発をとめて、中部電力の電力供給に問題が発生したら、どうするつもりなのか。
話によると関西電力からの電力融通で対処するという話だが、電力融通のために関西電力は原子力発電所を動かすことになる。
浜岡は危険で、関西電力の若狭湾の原子力発電所群は安全という保証はどこにもない。
うがった見方をすれば、浜岡のリスクを回避するために、若狭湾にリスクを押し付けるだけのようにも見られる。
東京に対する浜岡の危険を回避するために若狭湾にリスクを押し付けるのであれば、それは東京で使う電力を福島に押し付けてきた原子力行政の再現ではないか。
5-12
辞令、放射性物質垂れ流しの原発周辺への片道切符。
ついに出た、緊急時避難準備区域への勤務命令。
がっくりきて、ほかの部屋のほかの部署の知り合いに愚痴りに行ってきました。
向こうの迷惑顧みずに……
若い人間送るって、いったいどんな神経してるんだか?
直ちに健康に影響がないからって、「在職中に死ななそうな人間」か「影響が出る前に辞めそうな人間」を送ってるんですかね。
だったら、
期待通り、
やめてさしあげましょう!
5-13
女の子と飲み会
小学校から親交のある女性の方と、夕飯をご一緒しました。
夕飯といっても、結局は飲み屋に入ってお酒飲んで話しまくって、帰宅時間が23時になっちゃったんですけど……
大学から就職を経て1か月たったあたりまでの積もる話を、二人で延々話し続けた。
やっぱり、腹割って話しできる人間が近くにいてくれると、ありがたい。
話すってことが、ストレスの発散にもつながると思う。
知り合いも親戚もいない、浜通りの緊急時避難準備区域に赴任になったら、俺はストレスをどこへ向けて発散すればいいのだろうか。
5-15
どれ、任地行ってみっか……
政府は、緊急時避難準備区域からの、自主避難を奨励している。
政府奨励に背いて人事異動するわけだから、それ相応の金銭的保証があってもいいはずだ。
だが、私の給与は、基本給のみ。
ふざけてるよな。
危険手当もへき地手当も何にもない何にもない全く何にもない。
あ〜やってられない。
やってられないけれど、やらないと、飯の種がなくなる。
まずは現地を見てみようと、休日を利用して現地へ行ってみた。
片道2時間30分。はっきり言って遠いです。
郡山から230キロ離れた東京が通勤圏に入る一方で、郡山から100キロ未満の任地は通勤圏に入らない。
素晴らしき東北新幹線。
あさましき福島県の交通事情。
「コンクリートから人へ」ってへんてこりんなスローガン掲げる前に、人が移動しやすいインフラ整備しませんか?
移動しやすさを実現していけば、人の交流が活発化しますし、人々の行動範囲が広がって経済活動も活発化するんじゃないですか。
……あ、こういうこと書くと、「利権が」「癒着が」「自民党的な」って批判されるんでしたっけ?
それに加えて、交通環境の整備を批判するのに使いやすい「ストロー効果」という現象があるか。
ストロー効果ってのは、たとえば、東京湾横断道路アクアライン(通称:ハマコー道路)のおかげで、木更津市民が木更津の店を使わなくなり対岸の大都市圏の店に行ってしまうように、大都市が地方都市の経済活動を吸い上げてしまう現象や効果のことを言う。
だけどさ、ストロー効果を防ぐために交通環境を整備しないって、地方都市の店舗の利権を守っているだけだし、その利権を守るために公共事業反対を言うのであれば、その店舗との癒着じゃないんですか。
そのうえ、地方都市の人間を地方都市に缶詰にし地方都市の業者だけで利益を分け合ってるのって、それこそ自民党に反対するために反対している人間の言っている自民党的な状態なんじゃないですか?
ま、そんなことどうでもいいか。
こういうこと思ったって口にできる職場じゃないですし……
あ、オレ総理になったら、整備新幹線や高速道路は最後まで完成させますから。
上越新幹線の新潟空港・羽田空港乗り入れ、東海道新幹線の成田空港乗り入れ、北陸新幹線の関西国際空港乗り入れも、眼中にあります。
首都機能移転(首都機能一極集中の脱却、と言ったほうが正しいかも)もやります。
都市の屋上緑化、工場・一般住宅の屋根への太陽光発電装置の設置、推進します。
地震に耐えられる安全な原子力発電所、開発し続けます。
日本再生とともに日本の競争力アップを目指す人は、ぜひ我が日本神国へ政権譲渡を!!
さて、2時間30分かけて現地に到着しましたよ。
津波は、海がはるか遠くにかすかに見える地点まで侵襲しておりました。
報道番組などで見る津波の映像は、カメラのレンズがとらえたところしかとらえきれていない。
実際に現場を見ると、カメラのレンズなんかではとらえきれないほど、広範囲がスッカラカンになっている。
もはや、ここが人々の生活していた場所だとは思えないほどである。
震災直後の「防衛省情報、南相馬市は壊滅」というニュースを髣髴とさせる状態であった。
あれはあれで、実際にかなり壊滅状態だったんじゃなかったかな。
こういう時こそ、行政が本気モードで頑張ってくれないと困るんですけど、県のトップがアレじゃ……
国と東京電力に文句言ってるだけだもんな。
福島県は復活しねえや、アレのまんまじゃ。
一応任地の感想でも書いておくと、
「店やってねえじゃん!! 運送業者も満足に動いてねえじゃん!! 憲法25条の最低限度の生活も出来ねえんじゃね??」
あ〜あ……
ブラック企業……
5-17
5月16日。
赴任先から入電。
「どこ住むの?」
「社宅無いよ、埋まってるよ。」
「周辺の賃貸も全部埋まってるよ。」
「転勤で出ていく人のところに入れるように手配しようか?」(緊急時避難準備区域だけど……)
「明日明後日で結論出してね。」
だ・か・ら、
なんで日本政府が自主避難を勧奨しているところに居住させようとするの?
現状の環境放射線量だけで安全って考えてるんだったら、福島市より福島第二原子力発電所のほうが安全ってことになるんですけど。
(もっとも、震度6に耐え津波に耐え、安定冷却を果たし冷温停止状態に持って行けた第二原発は、立派だと思うぞ。)
しかも、平日の月曜日に電話してきて数日中の結論を要求するなんて、事実上、会社に手配してもらうという手段しかないじゃないか。
会社に任せてへんてこりんなところに住まわされるのは勘弁願いたい。
有給休暇を取って、再び任地周辺へ。
事前調査――
(職場の電話で任地近辺の不動産屋に電話かけまくった。「赴任準備は業務の一環だから」と職場の電話で賃貸業者への電話を許可してくださいました、課長・部長。本当にありがとうございました。課長なんて"自分の仕事そっちのけで"ネットで不動産屋の電話番号を探してくれました。そのうえ「ここで探しても無理みたいだから、休みとって現地行ってきていいよ」と有給休暇をとることを勧めてくれました。企業はブラックでも上司は純白に輝いています。正直、この職場に長く配属されていたかったです。この職場のままだったら、辞めたいなんて言っていないと思います。)
――通り、賃貸物件の空き部屋なんて、ほっとんどない。
太平洋と阿武隈高地の間に挟まれたわずかな地域に居住していた浜通りの、太平洋側が津波にやられた結果、山側に住民が集結している。
その結果、職場から20キロから30キロの範囲で存在したのがわずかに1件。
もはや選べる選べないの世界ではない。
賃料が多少高くてもそこしかない。
比較対象も全くない中、そこを選択して終了となりました。
5-18
日本神国の旗艦が、7年ぶりに新型艦に交代しました。
PCG-GRT99V/P(2004年春モデル、当時のVAIOの最上位機種、最後の第一世代VAIO)から、
VPCF14AGJ(2011年春モデル、VAIO F シリーズ クリエイティブエディション、最後のVPCF1*世代クリエイティブエディション)へ世代交代です。
Windows XP Professional 32bit(SP3 までアップデート)から、Windows 7 Professional 64bit への、大規模なシステム更新。
HT-Mobile Pentium 4 3.2Ghz から、Intel Core i7 Q840 1.87Ghz への、マルチコア環境へ。
nVIDIA GeForce 64MB から、nVIDIA GeForce GT 425M 1GB への、グラフィック性能向上。
UXGA 1600×1200 から、Full HD 1920×1080 への、細長い環境へ……(せめて WUXGA 1920×1200 になんねえかな。)
1.5GB RAM(標準 512MB+取付 1GB)から、8.0GB RAM(エルピーダ 2GB → トランセンド 4GB+4GB)への、大容量並行処理環境へ。
PATA 320GB HDD(HGST 80GB → Western Digital 320GB)から、SATA 750GB HDD(Toshiba 320GB → Western Digital 750GB)への、大容量ストレージ。
地上波アナログ1チューナー から、地上波デジタル2チューナー搭載への、地デジ時代でも情報収集できる正統進化。
DVD+RW/-RW ドライブ から、Blu-ray BD-RE ドライブ搭載への、正統進化。
3D対応の VPCF21 があるけれども、VPCF14 のほうがデザインが好みだったので、こちらを買いました。
画面も、こちらのほうが大きいので、大画面を選択。
ちなみに、VPCF14 は、ソニーストアで購入。
ソニーのバイオは、日本メーカーのノートパソコンのなかでは、パーツの容量を比較的自由に選択して購入することができる。
たとえば、7200rpm 320ギガのハードディスクを選択できたり、512ギガのSSDを選択できたりする。
私の場合はパソコン一台にデータを入れまくる癖があるので、512ギガのSSDよりも、750ギガのHDDのほうが効用が高い。
そこでソニーストアで750ギガのHDDを選択することとする。
だが、750ギガを選ぶと、最小構成の320ギガより25000円高くなる。しかも、5400rpm。
この価格差は妥当なのか、市場の750ギガHDDの価格を探ると、Western Digital 7200rpm 750ギガHDDが、9000円前後で購入できることが分かった。
と、いうことは、ソニーストアで750ギガを選択するよりも、より安くより高性能な構成を実現できることになる。
ゆえに、最小構成の320ギガで購入し、手元に到着後、リカバリディスク作成しだい即座にHDD交換と相成りました。
なお、メモリも同様。
8ギガの構成にするためには25000円だったが、トランセンドの4ギガを2枚準備しても7500円前後だった。
(なお、Core i3 で構成して、Core i7 に換装しよう……ってのは、非現実的だからやめたほうがいいよ。)
ただ、日本資本の東芝HDDやエルピーダRAMを外すことには若干心残りでもある。
輸入品を買うってことは、日本の国富を海外流出させGDPを萎ませることになるのだから……
ま、貿易摩擦の解消に貢献したとでもしておきましょう。
彼女(政府専用機)と同様に……
はてさて、7年の進化の真価は、数字以上に体感で目に瞠るものがある。
今までと同じ使い方でもストレスがたまらない。
……といっても、私の、PCG-GRT の使い方が負荷をかけまくるひどい使い方だったのも一つの要因だけど。
20タブ位開きっぱなしの Lunascape6 に、Outlook 2010 が同時に起動して、その上に、Winamp 使って音楽聞きながら、HTML編集してたり、Picasa で画像見てたり、Picture Motion Browser で写真見てたりしたんだから、パソコンには過酷な環境だったことでしょう。
うたわれるものデスクトップキャラクターズも、いまもってピコピコ動いてますから……。
改心せずに、VPCF14 でもおんなじ状況を作り出しております。
が、ここで数字以上の体感をする。
おんなじ状況を作り出したうえで、Handycam で撮影した、AVCHD 映像を再生させたら、なんと重さを感じさせず再生されたのだ。
さすが新しいパソコン。
快適に快調に。気分も上々。
気分は上々だが、どうやって8ギガメモリとクアッドコアのコア7をいじめ尽すか、そこが課題だ。
ちょっとやそっとでは、ねを上げないだろうから……。
Pentium のときは、録画したテレビ番組を DivX 圧縮しまくって負荷かけて遊んだけど、その程度の負荷じゃコア7にとっては、トップギアでのエンジンブレーキ程度だろうし……。
5-19
日本神国の、国家主席府の、危機管理費で、放射線量測定器を買いました。
通称、線量計とよばれるもので、瞬間瞬間の空間線量(毎時**マイクロシーベルト)と累積線量を計れる機械である。
会社が線量計を持たせずに緊急時避難準備区域へ送り込むのならば、自分なりにそれ相応の対処をしなければならない。
国が県が行政が東京電力が……って要求しまくっても何もしてくれないのならば、自分で対処しなければならない。
当たり前のことを、当たり前にやりましょう。
自分の身は自分で守る。
行政に要求しても何もしてくれないのならば、自分で対処する。
それで何か問題でもありますか?
おい、うちの社長。
自分で対処しようと線量計買ったぞ、時価38,000円で。
経費出せ!!
……って、自分が人に要求してるな。
5-24
飲み会、職場で(割愛)
5-26
飲み会、部内で……
すごかった。座席配列の都合で、私の周りの人間はすべて、同じ部の隣の課の人間であった。
普段話すことの少ない隣の課の人と話ができて面白かったです。
いろいろ話できました。
6月に1万円でJR東日本乗り放題の切符が発売されるとか、新幹線は早くて面白いとか、ずーっと乗って青森まで行きたいとか。
みんな30後半から40からまりの年齢ですから、行きつく先は列車での旅なんですかね……。
車でワイワイって旅よりも、列車でのんびりがいいんでしょうか。
もちろん原発話も。
「備えあれば憂いなし。」と≪アレバ社≫をかけたけど、だれも気付いてくれなかったけどね。
この日は帰りが車だったのでお酒は飲まず。
ソフトドリンクだけだったものの、なぜか女性職員にはソフトドリンク用のコップでソフトドリンクを持ってきたのに、私にはキリンビールのコップでオレンジジュースを持ってきた。
なんなんだこれ?
5-**
日本の皆々様へ。
郡山市の環境放射線量について。
私物の線量計で、5月20日に出勤した時の値と、5月27日に市内をぶらついた値です。
走行中の自動車内からの測定ですので、地上高50センチで金属板を挟んだ数字になります。
5月20日の出勤時の数値で、最大値と最小値のみを掲載する。それ以外覚えていないから。
国道4号線を走っていて、仁池向交差点付近で「0.20 μSv/h」、明美前付近で「0.88 μSv/h」
そのほかは、たいてい0.20から0.50の範囲で上下を繰り返す。
仮に、0.20〜0.50が、この先1年間続けば、
・1年=365日=8760時間
・μSv/h×時間=総線量
の計算で、年間あたり、1.7ミリシーベルト〜4.3ミリシーベルトの被ばくとなります。
年間あたりの一般人の人工放射線許容被ばく量が1ミリシーベルトであり、日本における年間あたり自然界からの被ばく量平均が1.4ミリシーベルトであることから判断すると、人間は最大で2.4ミリシーベルトを毎年受けることとなりますから、たとえ4.3ミリシーベルトを被ばくしたところで、「驚くほど大量に被ばくをしているわけではない」ということは念頭に置いておいてもらいたいところ。
線量計の数値で間違えてはいけないのは、表示される数値は、もともとの環境中の放射線量に原子炉内の核分裂生成物による放射線量が加わったものであるということである。
たとえば、線量計で「0.50マイクロシーベルト」と表示されたとして、0.50全部が核分裂生成物からの放射線量かというと、そうではない。
核分裂生成物からの放射線量に、もともとその土地の放射線量が加わって、0.50という数字を表示しているのである。
ゆえに、線量計が表示する数値から年間被ばく量を計算した際に、人工放射線許容被ばく量の1ミリシーベルトとの大小を比較するのは間違いであり、正しくは、人工放射線許容被ばく量に日本における自然界からの被ばく量の平均である1.4ミリシーベルトを加えた数字にすべきである。
都合、人工放射線許容被ばく量の1ミリシーベルトと、自然界の平均値1.4ミリシーベルトを足して、2.4ミリシーベルトとの大小を見ていくこととなる。
はてさて話は戻って、自宅室内は、0.15〜0.35(毎時あたりのマイクロシーベルト)
5月27日の市内ぶらつき。
セブンイレブン虎丸店駐車場にて、0.99
ただし、そこから5メートルも移動しないところで、0.11まで低下する。
すなわち、市内全部が合同庁舎測定の1.33マイクロの数値であるわけではなく、ポイントポイントで数値は上下する。
それを理解し、ポイントポイントでの放射線防護体制を考えなければならない。
郡山一帯がペンキをぶちまけたかのように汚染されているのではなく、ポイントポイントで数値が高い。
これを忘れてはならない。
数値が低いところではこれまで通りの生活をし、数値が高いところは除染などの対応をすべし。
だけどもだっけっど、その数値の高低を知るすべが、一般人にはないんだよね。
一般人みんなが線量計を持って歩けばいいんだろうけど、34万郡山市民が線量計を買うってのは無理だよね、現実的に。
1個4万するから、136億円の予算を使えば全員にいきわたるけど……。
番外編。
福島市の競馬場前付近の国道4号線は、なぜか0.99まで数値が上がった。
まさかの1.00越えかってドキドキしたけれども、やっぱり数十メートルも走れば数値が下がる。
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