トップページ > 主席の業務日誌 > 主席の業務日誌・2011年05月
主席の業務日誌・2011年06月
2011年06月吉日
日本神国 国家主席府 主席官房総務企画課
2011-05 < 2011-06 > 2011-07
6-01、6-04、6-05、6-11、6-**、6-15、6-19、6-24、6-25、6-**_2
6-01
5月31日、定時まで福島県の郡山周辺地域の事務所で勤務したのち、6月1日の定時に緊急時避難準備区域への出勤を命じられる。
いつ移動すればいいんですか、って聞いたら、夜移動するしかねえべ、って回答。
とんだブラック企業に入ってしまった……
福島県の中通り地方や会津地方であれば、高速道路やそこから遠隔地を結ぶ国道があるから、夜間の移動も問題はないだろう。
だが、中通りと浜通りの移動となると、郡山といわきを結ぶ高速道路以外、まともなものはない。
緊急時避難準備区域への移動となると、基本的には福島県内の3ケタ国道を使って山間部を超えることとなる。
街灯もない、家の明かりもない、街明かりもない、行きかう車両もない、あるのはただただ補修の行き届いていないアスファルト。
それに加えて、今は放射性物質の洗礼付き。
おらこんなのいやだ〜♪……、っていう話ではないものの、今現在で、最も移動に適した経路は福島第一原子力発電所の至近を通過せざるを得ず問答無用で通行止めとなっている。
しかも、どこが高濃度汚染地域かどうかも、今ひとつわからない。
そんなところを、線量計と睨めっこしながら、夜に突っ切れって、事実上命令されているわけよ。
やってられんわ。
こんな企業辞めてやる。
んで、初出勤。
駐車場のどこに止めていいかわからないのでテキトーに止めておきました……。
初めてなんだから、教えてくれないと分かんないでしょ。
6-04
ガソリン入れるついでに適当に居住地周辺をドライブしてたら、あっけなく山道になり、ぐいぐい走ってたらあっけなく山越えしました。
それだけ居住に適した土地の少ない地域なわけで、賃貸物件も少ないんですよ。
ゆえに、今みたいに供給が逼迫していると、多少高くともそこに住まわざるを得ない。
その物件の賃料が、基本給手取りの30パーセントを超えていたとしても……
その分余計に補填してくれればいいのに補填もないし、緊急時避難準備区域での勤務なのに、それに応じた給与増額もない。
緊急時避難準備区域ってのは、
「屋内退避の命令のせいで危険と認識されて人が入って来ず復興が遅れてるって言うんだったら、屋内退避は解除するよ、あんたらの言うとおり線量が低いんだから安全なんでしょ、あんたらの言うとおりきめ細やかに、区域を区切りますよ。だけど、何かあったら真っ先に放射性物質が飛んでくる恐れのある地域だから、そこ覚悟して、自己責任で対処できる人間だけ生活してね。」
っていう区域だからね。だから、入院患者はおくな、子供はいるな、妊婦は住むな、ってなるわけだ。
だけど、これって政府や行政が自己責任を強要しているわけよ。
そんな地域に、人事権の行使で命じられて行って自己責任まで強要されているのに、それに応じた賃金の増額がないってのは、どうなんですか労働組合さん?
……あ、うちの会社の労働組合は、御用組合だったっけ。
労働組合といえども、「おれが行かなくて済んだ。」って思ってるんでしょうから、労組に泣きついたってどうしようもないな。
だからこそ組合の会社への要求は「特殊勤務地手当の認定」や「放射線被曝線量の管理」に過ぎず、原子力災害区域への赴任を差し止める要求は一切していない。
あくまで、人事異動の命令を認めたうえでの、手当認定による金銭面や放射線量管理による精神面での穴埋めを目指しているだけ。
労働組合も当てにならない、完全に御用聞きだ。
労働組合も当てにならない自己責任の世界に追いやられてもなお、私物の線量計で危険を察知して自己責任を果たすべく緊急避難をすると、業務専念義務の不履行とみなされて責任を追及されて解雇されるんだべ?
避難して解雇されるのは会社に対する自己責任、避難せず業務にあたって被曝するのは政府に対する自己責任。
どっちに転んでも、オレに死ねって言ってるようにしか見えないんだけどね。
だいたい、オレまだ23歳だからね。
20歳以下の子供は放射線の感受性が強い、40歳以降は感受性が弱い。
じゃあ23歳はどっちなんだって言ったら、子供よりは感受性は弱いけれども、40歳以降のオッサンオバサンよりは感受性は強いんじゃない?
だからこそ、安定ヨウ素剤配布の対象になるのだから。
ゆえに、放射性ヨウ素を取り込んだら甲状腺がんのリスクが高まるし、40歳代以降の年代の人よりも放射線管理が要求される。
そんな人間を、いまだ放射能を管理下に置けていない原子力発電所から20キロほどしか離れていないところに配属するのに、安定ヨウ素剤はおろか線量計だって配布されてない。
配布されないから、初任給手取りの26パーセントを費やして個人線量計だけは購入しましたよ、なんで俺がこんな他の新規採用者がしなくていい出費をしなきゃいけないのか憤りながら。
しかしながら、ヨウ素はまだ買えていません。
従業員の健康を守るための装備なんだから、本来は企業が従業員に買い与えるのが筋ってものじゃないかと思うが、そんなことうちの会社がやるわけない。
緊急時避難準備区域へ行けって言うなら、なおさらだと思うが、そんなことするわけがない。
絶対にしない。その理由は、……政治家にでもなったら書くこととする。
(でもオレ、発電方式多様化のための、加圧水型原子炉や高速増殖炉や核融合炉といった核エネルギーの推進派だから、当選なんて難しいだろうな。)
会社に「オレを大事にしろ。」って言う気はないよ。
社員を大事にしない企業なんて、社員の帰属意識ややる気といったものがどんどん下がってきて、最後には倒産するんだから、倒産する前に逃げちゃえばいいだけ。
だからこそ、辞めたい辞めたいって言ってるわけよ。
企業が倒産するのは勝手だけど、それの巻き添えは食いたくない。
巻き添えを食う前にさっさと逃げてやる。
逃げる逃げないを別として、科学的に若年層の放射性感受性の高さは証明されてるわけだから、その根拠をもとに人事を配慮したっていいんじゃねえの。
放射線被曝のリスクにさらされた見返りに、早期に上級職に就かせてくれるとか、給料増やしてくれるとか、そういうことも、どうせないんでしょ。
完全に、モチベーションなんて地に落ちてるからね。
あ〜仕事辞めたい。
…………
さてさて、ガソリンスタンドに向かうついでに数十キロも迂回という名のドライブをしてたら、海岸に到着。
何にもなくなった海岸を、改めて見せつけられた形である。
津波の威力を、改めて見せつけられた。
6-05
電動シェーバーがお亡くなりになった。
前日まで、切れ味悪く微力ながらも微妙に動いていた、5年以上酷使された電動シェーバーが、ついに使用不能になりました。
前日もひげをそっていなかったので、すでにボーボーな状態。
こんな状態で仕事にいったら大変なことになる。
急いで電器屋に行って電動シェーバーを買いに行きました。
が、一番安いやつは前使ってたやつと同じ。
同じのは買わなくていいや……、という変なこだわりのもと電器屋を出て隣のホームセンターへ向かう。
なんと幸いなことに、在庫処分価格になっていた大手日本メーカー製のシェーバーが売られていた。
これ幸いに、それを特価にて購入しました。
さすが新品で切れ味最高。
以前と比べてきれいに剃れるので、すっきり感倍増。
そしてヒリヒリ感も倍増なのであった。
6-11
私の任地から新幹線の駅まで、車で2時間……。
2時間あったら、県庁所在地の福島市から東京駅までついてますからね。
2時間あったら、近鉄名古屋駅から大阪難波駅まで到着しますからね。
2時間あったら、仙台駅から東京駅まで到着しますからね。
まさに僻地……、ところでうちの会社ってへき地手当みたいなものあったっけか。
それでも、JR東日本パスで新幹線に乗りたいと思ったため、新幹線の駅まで2時間運転した。
往路は午前6時には家を出て、復路は真っ暗な夜間に再び2時間の運転である。
震災の影響かは知らないが、私の居住する地域は、街灯もすれ違う車もほとんどない、そんな地域だ。
国道でさえも同様で、すいているのをいいことに、ハイビームでかっ飛ばす。
もちろん、こんな時間(日付が変わる寸前)にパトカーもいないので、法定速度などどこ吹く風……。
とはいうものの、実際は、法定速度プラス10キロ前後での巡航なのだが。
本日の戦利品。
E2系N編成、長野駅
E4系、東京駅
新幹線ホームで、エクササイズ……。
東京駅やその周辺の節電体制は、ちょっと怖かったね。
通路の蛍光灯が軒並み消灯で、暗いこと暗いこと。
落ち着いた減灯照明ならまだわかるが、とにもかくにも電気が消えているような状態だから、ほんとにここが経済大国日本なのかと疑ってしまう。
この経済大国を支えていた福島第一原子力発電所と福島第二原子力発電所の10基の原子炉の存在を、嫌でも考えさせられる。
そして電車内の弱冷房設定が全車両に拡大され、車内の電気も軒並み消えている。
非常事態宣言発令レベルの異常事態だと思いました。
まさか平和な我が日本国でこんなことになろうとは思いませんでしたよ。
もっとも、バカみたいにあっちこっちで電気消してるから悪いんだよね。
電気を消すにしても、ただ殺風景に消してるだけ。
もっと落ち着いたシックなテイスティフルな空間を作るように考えればいいものを。
ちなみに、私物の線量計で、秋葉原駅総武線新宿方面ホーム千葉側地点において、毎時0.08マイクロシーベルトを測定しました。
この数値が正しいか間違っているかは、ご自身の判断で。(だって校正やってるかどうかわからないもん)
信じるか信じないかは、あなた次第。
6-**
「いつも帰宅してから何やってるんですか、休日は何して過ごしてるんですか?」
同じ課の女性職員から、こんな質問を受けた。
「海は津波で何にもなくなっちゃったし、山は放射能が濃いし、休みの日って何もすることないでしょ?」
お答えします。
平日帰宅したら、それだけでぐったりしてるんで、すぐに床にへたり込んじゃいます。
休日は、日ごろ疲れてるんで、何もやらずに昼寝して一日終わってます。
こんな不毛な日々が続いてます。
彼女の質問の通り、海岸にドライブに行こうにも、災害復旧のダンプが大量に走っていてドライブの雰囲気じゃありません。
津波の被害が至る所に残っていて、海を見てリフレッシュするどころか、津波の威力を見せ付けられて気分が萎えるだけです。
山にドライブに行こうものならば、そこかしこから放射線の洗礼を受けます。
低線量の被ばくは体が元気になるといいますが、低線量被ばくで回復する程度の疲れだったら、苦労しないですよ……
もろもろ。
でも、実際問題として、被ばくってどれくらい体に影響するんでしょうか。
被曝したら癌になるって言いますけど、癌になったらなったら強い放射線を浴びせて癌治療しますよね。
どのくらいが問題でどのくらいが安全かってのがはっきりしないですよね。
はっきりしないから騒ぎになるんでしょうけど……。
6-15
歓迎会……、なんだろうけど、緊急時避難準備区域でアルコールをガボガボ飲む神経がわからない。
何かあったら、飲酒運転で逃げろってか? え?
緊張感のかけらもない、慣れって恐ろしいね。
今現在の原発の状況って考えたことあるのか。
汚染水処理システムはトラブル続き。
原子炉冷却の為の注水は、汚染水増加の懸念から注水量を抑制する。
抑制の結果、発熱量が増加し冷却がうまくいかなくなる。
冷却ができなくなるのを防ぐために水を増やすと、今度はあふれ出て周りの汚染を拡大する。
そして、間もなく、汚染水を溢れさせながら原子炉を冷やさざるを得ない、最悪の事態に発展する。
海水へ放射性物質が流れ出したとしても、陸上で生活する我々には問題はない。
問題になのは、海水への流出を抑える為に注水量を抑制しようとして、抑制量を誤り、再び原子炉の温度が高まることである。
原子炉の温度が高まって圧力も高まると、いよいよ原子炉内の圧力も上昇する。
高温高圧の原子炉を冷やそうにも水が入らなかったら、内部の圧力を逃がすベントをしなければいけなくなる。
ベントすれば、おのずと原子炉の中身を環境中に放出することとなります。
中身を放出したら、緊急時避難準備区域は真っ先に危険地帯になるじゃないですか。
そういうこと考えると、お酒なんか飲みたくないですよ。
てか、飲んだら、帰る手段がありませんから!!
常磐線動かない、福島交通路線ない、常磐交通路線ない、あるのは糞高いタクシーのみ。
6-19
初心者マークが飛んでった!!
初心者マークが飛んでった!!
当方、運転免許取得からはや3年10か月がたつも、実運転日数は2か月を超えた程度である。
よって、運転に不慣れゆえ、初心者マークをはっつけて運転している。
なお、道交法上問題はない。
「初心者は初心者マークをつけるべし」との規定からは、「初心者以外が初心者マークをつけてはいけない」と解釈することは不可能だからである。
運転に自信のない初心者の方はもとより、ペーパードライバーで何年かぶりに慣れない運転をするようになった、という人であれば、初心者マークを張って運転しても問題はない。
というか、つけといたほうがいいと思うよ。
ただし、運転に自信がついてきたら、剥がしたほうがいいね。
初心者マークをむやみやたらにつけまくってると、初心者マークの価値が落ちて、本来の意味をなさなくなってしまうから。
はてさて、飛んで行ったから、新しいものを買うこととする。
近所のカインズホームまで行って、200円も出して1枚購入。
その場ではっつけて、帰宅しました。
6-24
オレ、電力会社の社長に転職します
東京電力の現社長と次期社長が県庁に挨拶に来て、
「社会の皆様にご心配をかけて……」と知事に言った。
そしたら県知事が言ったらしいな。
「まずは県民への謝罪が先だ。」
「東電の社長も福島に住んでみろ。」って。
……ふ〜ん。
23年間福島県に住民票を置き、現在緊急時避難準備区域にて業務に勤しむわたくし。
電力会社社長が福島に住むべきならば、福島県に住んでいる私には原子力発電所を運営する電力会社の社長に就任する資格があるってことですか??
よし、就任しましょう。
「事故の経験を次に生かします。次は失敗しません。震度7でも安全に止まれる原子力発電所の運営を行います。」
就任会見でこんなこと発言して、大炎上確定……。
こんな人間就任させられないな。
どうでもいいが、東京電力に全責任を押し付けて被害者ヅラしている県知事よ。
県民の安全地帯への緊急避難もろくにできなかった。
避難後の生活保障もろくにできてない。
そんなんで県知事やってられるなんて、政治家としてのプライドはないのか。
国がダメだ東電がダメだって吠えてるだけで、それで本当に県民の幸福につながるのか。
つながるわけねえだろ。
国や東電が何もしないんだったら、県が勝手に行動したらいいんじゃねえの?
ケネディの、「国に求めるのではなく、国のために何ができるか。」じゃないけれども、国や東電に求めるだけでなく自分でできることがあるんだったら、国とか東電とか関係なく、やっちまったらどうなんだ。
いつまでもいつまでも、国と東電の行動を待ってるだけでなく、自分たちでやれることをやろうよ。
第一、国の「安全」に頼って騙されたっていう状況なのに、なんで国の安全基準を待ってるの?
また騙されんじゃないの?
その危惧はないんですか。
自民党政権は県をだましたけれど、民主党政権は県を騙さない、そんな民主党絶対正義主義の考えをとっているんですか?
国に吼えるんじゃなく、国に騙された県だからこそ、自分らで独自の基準って物を作ってもだれも怒らないと思うよ。
そして、それの陣頭指揮をとるのが、県知事って存在なんじゃねえの?
出来ねえなら、前にも言ったけど、県知事辞めろよ。
俺が代わるから!!
6-25
まあ、孫正義っていうソフトバンクの社長が、自然エネルギーだなんだって騒いでいるけれども、どうせ金儲けだからね。
今の段階で自然エネルギーだなんだって騒いでおけば、自然エネルギー買取法が施行されたときに、ガンガン売電できて儲かりますから。
その金儲けのために、シャープや京セラから大量に太陽光発電装置を買っているなら、どうぞ儲けを出して納税してください、って励ましのメールでも送るのですが、事情はそう簡単じゃない。
彼は、復興だなんだって言いながら、北海道にメガソーラーを建設するって言って韓国メーカーから太陽光発電パネルを購入したという。
日本の国富を韓国に流出させて、何が「復興」だか。
本当に復興を考えているのならば、なぜに日本のお金を外国に流そうとするんですか。
バカなんですか、アホなんですか。
いや、バカが社長なんてできっこない、総理大臣はできるけど。
ということは、孫正義は確信犯で日本の国富を海外に垂れ流す、とんでもない反日家ってことになる。
100億円の義捐金は、今田被災地には届かず、本人だけがしゃしゃり出て騒ぎまくっているだけ。
ところで、反原発の人たちがよく口にする「原発利権」ってなんですか?
使いやすい言葉として使っているだけなんでしょうけど、利権ってそんなに悪いんですか?
たとえば、原子力発電所を建設することで政財界が100億潤うが、電気代が1000円安くなる。
この場合、100億の原子力利権を守るために、政財界は一生懸命になるよね。
一方で、たとえば、大規模太陽光発電所を建設することで、政財界の利権が消滅するとともに、電気代が1000円高くなるとする。
この二つ、我々国民が、合理的かつ理論的に考えたら、どっちを選択したら自分たちの利益につながると思いですか?
上の設定だと、原発利権をつぶすより、原発利権を温存して電気代下げたほうが、我々一般国民にとっても利益は出てるよね。
利権利権って口を酸っぱくしている人たちがいるけれども、利権消滅に伴う自分たちの負担増減ってのも、一緒に考えないと間違った方向に進みかねない。
そこまで考えているんですかね。
それに、ソーラーソーラー騒いでるけど、ソーラーには利権はないんですか?
そりゃ、「原発利権」よりも「自然エネルギー」のほうが、より正しくクリーンに見えるよ。
それこそ、自民党に対して、クリーンっぽく見えた民主党と同じで、より正しく見える。
ただし、民主党の場合は見かけ倒しで、見かけだけではなく国自体倒そうとしているから癖が悪い。
ソーラーにだって利権はあるよね。
その利権を作り出そうとしているのが、「再生可能エネルギー定価買取法案」になる。
噛み砕くと、ソーラーのコストを全部電力会社におっ被せて電気代転嫁できるようにする法案だ。
これが通ったら、ソーラーのコストダウンを考えなくても、必ず利益の出る構造が作れるようになる。
どんなにコストがかかっても、電力会社がその価格で買い取ってくれるのだから、これ以上うれしいシステムはない。
そしてそのシステムを最大限に生かしながら利益をむさぼるためには、「競争がないうちに」「大規模に」参入して、新規参入をしても利益が出ないレベルの独占を果たしてしまうのが、最も効率がいい。
……あれ、孫正義がやろうとしていることって、まさしく「競争がないうちに」「大規模に」参入して利益を独占することじゃないか?
「ソーラー利権、ここに現る。」そう言っても過言ではあるまい。
はてさて、原発利権がダメでソーラー利権なら問題ない、そんな理屈は通らないと思うのだが、どうお考えか、反原発の諸君!
あ、ちなみに、私は原子力推進派ですから。
より安全により頑丈な原子力を求めて開発し、日本の科学技術を発展させていきたいと考えております。
だから、旧式の沸騰水型原子炉は、順番に廃炉していくべきです。
順繰りに、改良型沸騰水型原子炉や加圧水型原子炉への建て替えを進めていきたいと考えております。
がんばれ三菱!
関西電力の次期社長のオファー待ってまーす! どうせ今の会社面白くないから。
6-**
内部被ばく
内部被ばく。
福島第一原子力発電所の進展が見られない中、マスコミ報道から原発関連のニュースが徐々に少なくなっていく。
これでは、反原発の機運が覚めてしまう……。
そうだ、内部被ばくっていう新しい言葉を使って、不安をあおって、反原発の機運を維持しよう!
……なんて邪推したくなるような今日この頃。
今更内部被ばくを騒いだって仕方ないのよ。
だって、放射性物質を体内に取り込んじゃってから3か月以上経つんだから、いまさら……。
たとえば、96日前に4096個の放射性ヨウ素131を甲状腺に取り込んだとする。
96日後の甲状腺に残っている放射性ヨウ素131は、理論上たったの1個になります。
半減期って物がありますから。
チェルノブイリの周辺で子供の甲状腺ガンが蔓延したのは、事故後放射能汚染を受けた食物を食べた牛の乳を利用した乳製品を摂取し続けたことにより、長期間にわたって新たな放射性ヨウ素を摂取し続けたことが原因になっている。
日本の場合は、長期間にわたって放射性ヨウ素を摂取してしまう状況にはない。
放射性ヨウ素131は半減期が短いが、放射性セシウムは半減期が30年だ。
そういう反論が来るだろうが、こちらは化学的な半減期ではなく生物学的な半減期を用いて考える。
人間の体に入った物質は、死ぬまでそこにとどまるのではなく、人間の活動の中で汗なり尿なりの経路で体外へ排出される。
そうでなければ、人間は一度必要量のミネラルを体に含んだら、それ以降アクエリアスもポカリスエットも飲まなくてよいこととなる。
一度必要量の栄養を摂取したら、それ以降食べなくともいいこととなる。
だが、実際は、体に摂取したものは人間の活動の中でどんどん体外に出ていく。
そしてそれを補う必要がある。
それでは、放射性セシウムはどのくらいの割合で外に出ていくのか。
数十日、60日から70日で、体内に入った放射性セシウムの半分が流れ出ることとなる。
3か月以上経過した現段階では、3月当初に体内に入れた放射性セシウムの半分は体から出て行ったこととなる。
次の60日から70日で、現段階で体に含まれる放射性セシウムの半分が流れ出るので、夏が終わるころには、3月に体内に入れてしまった放射性セシウムの4分の3が、再び環境中に放出されることとなる。
もっとも、人間の体から出た放射性セシウムは、尿であれ汗であれ(自宅のトイレで用を足し、汗を拭いたハンカチを自宅の洗濯機で洗濯すれば)、行きつく先は下水道を経由して下水処理場である。
下水処理を適切に行えば、放射性セシウムを管理された場所に隔離可能である。
一度下水処理場で隔離されてしまえば、それ以降体に取り込むことにはならない。
3月以降、大気中への放射性物質の大量放出は、発生していない。
福島県に勤務する私の持つ線量計が特異な数字を出すことがない現実からも、大量放出はないものと考えてよい。
私だけではなく、多くの市民が線量計を持っている(正しく使っているか否かは別として、ではあるが)。
放出があれば彼らの持つ線量計が特異な数字を表示して、彼らの属する市民団体が騒ぎ出すこと間違いなしなので、市民団体が騒いでいない以上大量放出は発生していないと判断するのが妥当である。
その現実から考えると、呼吸によりこれ以上内部被ばくの要因を体に入れることはないと考えてもよいのではないか。
呼吸ではなく、経口摂取するものに関しても、監視網が形成されているので内部被ばくの原因を口にすることは、想像より少ないのではないだろうか。
行政サイドも放射能汚染された食物を市場流通させないように努力をしているし、行政を信じていない市民団体も独自の調査をしていることでしょう。
放射能汚染食物を隠して長期間流通させることはもはや不可能である。
以上から考えると、3月時点の体内残留放射性物質の量と比べて、今現在の残留放射性物質は、確実に少ない値を示す。
そして今後も徐々に減っていく。
今さら大騒ぎする必要はない、減っていく推移を見守りつつ、個々人で健康に留意していけばいいのではないだろうか。
今まで以上に健康に気を使い、今まで以上に健康であろうと努力すればいいんじゃないかな。
放射線による健康被害か、それ以外による健康被害か、役所は判別できない。
それゆえ、放射能による健康被害だから特別に手当てする……、なんてことは考えられない。
役所が何もしてくれないのなら、自分たちで被害を被らないよう努力していく。
今重要なのは、そういう自助努力じゃないですかね。
ちなみに、平常時でも内部被ばくは発生している。
福島第一原子力発電所の事故以降初めて発生している緊急事態などではない。
ラジウム温泉の温泉水を飲んだら放射性物質を体に取り入れることになるし、放射性同位体を利用した医療行為によっても体内に放射性物質を取り込むことに変わりはない。
カリウムだって、宇宙誕生と時を同じくして、放射性カリウムってものが誕生し地球上に存在している。
水だって、トリチウム水という放射性同位体が存在している。
炭素だって、放射性炭素年代測定法で有名な放射性同位体が存在する。
カリウムも水も炭素も、放射性同位体と安定体とが別々に存在するのではなく、混在した状態である。
それを知らず知らずのうちに、我々は体に取り込み排出しを繰り返している。
内部被ばくというものは、決して原発事故という非日常の中の恐怖というわけではない。
Copyright (c) 日本神国・国家主席府 All Rights Reserved.