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主席の業務日誌・2011年04月

2011年04月吉日
日本神国 国家主席府 主席官房総務企画課
地震の記録2011-03 < 2011-04 > 2011-05

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4-01

初出社。
もちろん、親に送ってもらいます。
車無いですから、電車は動いてませんから、バスは1時間30分早く家を出ないといけませんから。
そんなところに配属しやがった会社に対する忠誠心は、日本国への忠誠心の1億分の1以下になってます。
民生用の放射線測定装置では計れないレベルの忠誠心です。
包括的核実験禁止条約の監視網の放射性物質測定装置で、ようやく計れるかな。
もう、ヤル気ありません。

出社後、直属の上司となる人にあいさつして、
「とりあえずそこ座っててね。」
と指示を受けて、その通り座っている……タマではない。
朝早く家を出て車に半ば酔っ払って到着している手前、腹が痛い。
さっそく上司にトイレの場所を確認して、トイレ直行。
このあたり、神経が太いのか細いのかわからない性格だ。

直近の先輩にロッカーの場所を教えてもらって荷物を置いてくる。
そんでもって、配属の辞令交付式ののち、軽く事務所の概要説明を受ける。
うちの会社、震災非常事態宣言発令中で研修は当分なし。
何もわからず、現場投入。
福島第一原子力発電所の避難指示エリアの事務所への配属が「当面の間」延期となり、「当面の間」の配属となっている私には、定まった仕事など特になく、やることなし。
直近の先輩には、
「電話対応できるように」
と、各職員の分担と内線番号のリストを手渡されるが、こんなの1日で覚えられないよ〜。

で、終業時刻。
「初日で疲れたでしょうから、特に仕事がなかったら帰っていいよ。」
課長に言われてさっさと帰宅。

帰りは、1時間に1本の路線バス狙い。
なかなかしんどいですわ。
東海道新幹線級の本数ならば、乗りたいときに乗れるものの、八高線レベルだから、待たされる待たされる。
50分近くバス待ってました。

4-**

以降、期日忘却のネタを列挙する。
「当面の間」のはずが、先輩から仕事を徐々に引き継いでいく。
災害対策で二の次になり溜りに溜まった通常業務をこなすためには、4月期の仕事のうち研修も済ませていない初心者にも比較的読解しやすいものを私に振り分けて、諸先輩方が旧年度の仕事をさばくのが効率が良い。
そう判断したかどうかは定かではないが、徐々に仕事を引き継ぐ。
現在は、部署Kからの請求と部署Lからの請求と、部署Mからの現金を取り扱って有価証券の処理をして小口現金扱う。
そんな感じで、複数の仕事が同時に重なると辛いものの、それを消化しちゃえば、あとはヒマになる毎日。
うちの事務所の中で、一番、ネットに公表されている自社のプレスリリースを読んでるかもしれない状況です。

電話が鳴った……、だから取った。
そしたら、その直後から保留音が鳴りだす。
どっかで聞いた音……。
で、相手が出たから話をしてみると、なぜか、同じ事務所の人が出てる?
「あれ、電話鳴ったから取ったんですけど……」
そう伝えると、
「じゃあ、受話器おいていいですよ。」
と指示を受けたので受話器をおろす。
外線から内線につなぎなおすスイッチングで自動交換機が狂ったのか??
それとも、説明書に載っていない高度なテクニックが存在してるのか??
もっとも、説明書読んでないんですけどね。

4-18

初、マイカー通勤。
親の車に乗せてもらっての通勤もそろそろ限界であった。
親の出社時間に合わせると、うちの事務所が開いてない。
うちの事務所の平均的な出社時間に合わせると、親が出社時間に遅刻する。
うちの事務所は全員集合が遅く、全員解散も遅い。
その遅い解散時刻に合わせると、今度は帰宅のバスのタイミングが合わなくなる。
まったく不便であった。
こんな最悪なところに配属しやがった会社への忠誠心は、0.0038マイクロシーベルト/時。


はてさて、初のマイカー出勤は、無事故無違反で職場と自宅を往復できました。
めでたしめでたしであります。
……と言っても、曲がるところなんてほとんどないので、た〜だまっすぐ走ってるだけなんですけどね。

4-22

駅に行く用事ができたぞー。
ようやく、先月に計画していた京都旅行関係の切符の処分ができる。
乗車券しか購入していなかったので、乗車券だけ払い戻す。
手元にあった乗車券は、下記の、
学生割引往復割引乗車券:(東北線)郡山←→(関西線)郡山

学生割引乗車券:(北)郡山→(関)郡山

学生割引乗車券:(北)郡山→(関)郡山

まず、購入時のエピソード。
3月10日の午後2時45分ごろ郡山駅に到着。
地震の24時間前だ……。

窓口の駅員に経路を書いた紙を示す。
紙には、
郡山(東北新幹線)大宮(埼京線)新宿(中央快速線)御茶ノ水(総武線)秋葉原(京浜東北線)東京(東海道線)熱海(東海道新幹線)米原(東海道線)大阪(大阪環状線外回り)京橋(学研都市線)放出(おおさか東線)久宝寺(大和路線)郡山
と、書いておいた。
クソめんどくさそうな、嫌な客……。
しかも、東海道新幹線についてはJR東海エリア以外では在来線経由にしてる。

だが、知っている人が見れば、この切符のルートは、
(北)郡山→東北・東海・大阪環状・京橋・片町・おおさか東線・関西線→(関)郡山
で解決できることが分かるはず。

発券装置にもこのように入力すれば問題はないし、経路数から考えて通常の自動改札機対応サイズで切符を出すことができる。
そして、上記で入力してくれれば経路はすべて額面に表示することが、おそらく可能だろう。

ところが、今回の駅員は違った。
「新幹線と在来線は同じですのでこれで大丈夫です。」
って、画像の切符を出した。
あんりま〜、経路の末端が消えてるよ。
全部在来線経由で出してくれれば、全部入っただろうに。
しかも、上記の経路の中で一番重要な部分となる末端が消えてるよ。
「全部入ってないんだけど、大丈夫ですか。」
と聞いてみたものの、
「大丈夫です、データとしては入ってますから。」
だって。

そりゃ、東日本の駅だったら磁気データだけを参照して自動改札機が途中下車を判断してくれるけど、西日本の駅は自動改札での途中下車を行っていなかったはず。
そもそも、東日本旅客と西日本旅客とは全く別の民間会社であり、東が良いと言ったからといって西が首を縦に振るとは限らない。
なんかトラブルになりそう。

そう思いつつ、3月10日は素直に帰る。
使用開始日の朝に駅で発券しなおしてもらおうと考え就寝。
その翌日が地震で、新幹線が動かず、この切符は「事故無手数料で払い戻し」の運命へ。


で、払い戻しに行ったわけだ。
この切符を、窓口にいた女性職員に渡して払い戻し操作をお願いする。
既に何十もの払い戻しを行ったのであろう、すぐに事故扱いで払い戻しを始める。

初めて数秒で、不思議な顔をする。
「これ、全部経路入ってないんですよ。買った時からこうですから。」
と声をかけてみる……、というか切符の額面は購入後、乗客が変更することなんてそもそもできませんけど!
「あ、やっぱりこれ、全部入っていませんよね。」
納得いったご様子。
JR西日本でトラブルにならず、購入した郡山駅で払い戻し操作でパニックになるトラブルが発生するのか??
なんて思いながら払い戻しの操作をのぞきこむ。
レシート上の紙が出てきて、その紙ときっぷとを見比べ、経路と運賃とその他もろもろがそろっているかの確認作業を行っている。
そのレシートをのぞきこむ……。

ハイ、経路が誤ってる!
大阪→大阪環状・天王寺・関西線→郡山
に、なってる。
JR西日本とのトラブルはなかったけれども、JR東日本の同じ駅の駅員同士で、発見操作と払い戻し操作の間に経路の齟齬が発生。
払い戻し額が同じだからいいけど、社内で後々問題になったりしないのかな。
乗車券50887の購入時の入力経路と払戻時の入力経路が異なっている、ってパソコンで検索すれば一気にわかっちまうんじゃないか?

4-28

大欠伸する課長……
その課長と、目が合ってしまった……
お互い、笑ってごまかす……

だけど、こんな欠伸してるような課長が、新規採用のころから長い間本社勤めだったって話と、いまの新規採用の若い奴はとりあえず支社の事務所に回してるって話を同時に聞くと、なんだかやる気削がれます……。
もともとないけど。
てか、本社は欠伸してる連中の巣窟になってるのか??


この日は、部署Lからの分厚い支出計算書を受け取って予算項目と突き合わせて支出文書を作成する仕事と、部署Kからの支出計算書を受け取って同様にする仕事が、ほぼ同時に到着。
朝9時くらいから昼食をはさんで午後2時くらいまで部署Lの文書と格闘。
部署Kの文書は、……まだやり方聞いてないから翌週に先輩に確認しよう。
それが終わって、リラックスしながらネットしてた時に(うちの社のプレスリリース読んでただけだよ)上記の欠伸課長と目が合って笑ってごまかした。

誤魔化したのち、有価証券の処理をちょちょいと済ませ、トイレから帰ってきたときに、ちょうど部署Mの職員と遭遇。
「いま手元に1枚の案件があって、もう1件きそうだから、あとで両方持っていくよ。」
と言付けを受ける。
その到着を待ちつつ、社内のグループウェアに載っている各種ファイルを見て時間をつぶす。
さて、うちの会社のシステムの問題で支出文書の作成は午後5時までにいったん終わらせなければならない。
業務の入力を締め切ってログとってシステム再起動して……、っていうシステムの都合なんだろう。
だけども、5時以降は、しばらく経つと復活する場合と復活しない場合とがあり、よくわからんシステムだ。
誰だこんなわけわかんないシステム作ったのは。
普通は、午前2時に業務締切メンテナンス突入だろ?
さて、そのリミットの30分前に、部署Kの担当者がやってきて、
「これお願いね。」
……おいおいおいおい、時間がヤバいぞ。
支出文書は、とりあえず昨年度分の文書のやり方を真似て行えば大事故にはならない。
だが、同様の案件を扱った文書を探すのが一苦労である。
30分の間に同様の案件を探し、その処理方針を確認し、同じやり方で支出処理を行うこととなる。
最終的にはシステムリミットの数分前に終わらせることができたが、本気で焦ったぞ。
リミット過ぎたら復活待って処理し直しですから、残業確定です……。

さて、今度は有価証券の処理だが……。
こちらは金銭にかかわるので金庫に入れて管理することとなる。
この金庫も、午後5時30分前後でいったんロックすることとなる。
ロックしたところで開けてしまえば問題ないのだが、何分、「当面の配属」の身分ゆえ鍵を与っていない。
私には開けようがないのだ。
それゆえ、今度は有価証券の未到着で焦ることとなる。
自分から急かすようなことはしたくないのだが、なにぶん金銭がかかわる問題ゆえ問い合わせに向かった。
そしたら、来るはずの1件がなかなか来なくてそれを待っていたようだ。
とりあえず手元にあるものだけを受け取って、金庫に入れて、金庫をロックしてもらう。

これにて、一応この日の仕事は終了。

4-28 その2

今月4回目の飲み会。
もう辛いんで飲み会やめてください……、という心の叫びよりも、職場の付き合いを優先。
7時に郡山駅前に来いって言われて行ったものの、企画者がいねえし。
どうやら他のメンバーは職場から車で直行する予定だが道が混んでいるらしい。
おいおいおいおい、いったん帰宅したうえで福島交通で集合場所に行くために、怖い思いして国道を爆走して帰ったオレの立場はどうなるのよ。
飲み会行ったら行ったで、オレのこといじりまわしよ。
あのね、煽り耐性無いから、最初の30分ですっごいイライラしてたかんね。
顔に出さないように頑張ったけど、出てたんじゃないかな。

4-30

さて、浜通り方面への赴任決定は、いまだ先送りされ、現勤務地での私の業務は雲をつかむようなもの。
本来の部署で仕事と関わり合いのありそうな仕事を貰ってやってはいるが、果たしてどうなることか。

放射線量で言うと、内陸の郡山や福島より線量が低いから安全だっていう人がいます。
確かに、これを書いている4月下旬現在、浜の方が線量は低く、内陸の方が高くなってます。
高くなってますが、スポットスポットで数字がバラバラなんです。
郡山の県合同庁舎の線量が毎時1.6マイクロシーベルト前後なのに対し、大槻の自衛隊郡山駐屯地の線量は毎時0.7マイクロシーベルト前後だという。
その一方、薫小学校では3.8マイクロシーベルトを超えた値を計測している。
市内の自転車移動圏内でも数値はまちまちである。
浜通りの計測ポイントでは、郡山や福島より数値は小さいのかもしれないが、計測していないポイントでの値は、我々一般人には、知る由もない。
線量計は、普段は見向きもしない人間が浅知恵で買い漁っているようで品不足で入手困難である。
だから、現状、福島県はどこが危険なのかさっぱりわからない。
もはや、入手できるすべての情報をもとに、個々人が総合的判断をするしかないのだ。
仕事がなんだ、自分の故郷がなんだ、最後に自分を守るのは自分しかいない。
住み慣れた土地が放射線量が高いのならば、逃げるしかない。
国や県が安全だといっても、危険だと思うなら逃げるしかない。
国や県に「危険だからどうにかしろ。」と言って対応を待っているだけでは、同時に自分の死を待つようなものである。
その総合的判断をすると、内陸の郡山や福島より浜通りの方が環境放射線量が低くとも、浜通りの方が危険だと私は判断する。
理由は単純、
原子力発電所との絶対的距離が近いから。
4月下旬現在、福島第一原子力発電所の状態は一進一退である。
水を入れて冷やせば汚染水がこぼれ、こぼれる汚染水を気にすると原子炉の温度が上昇。
あわわあわわ……しているうちに、使用済み核燃料プールが沸騰し始め、どっから漏れたかわからない水が原子炉建屋地下を満たし始める。
温度が下がった、水棺だ、って言うのはいいけれど、あの原子炉格納容器は本来水は入らない。
本来水が入らない物に水を入れてるんだから、水の重さに耐えられるかわからない。
最悪、余震でぶっ壊れて、周囲に水がどば〜ってこぼれる恐れだってある。
周囲にどばっとこぼれて、あわわわわ……しているうちに、今度は原子炉から真打登場となりかねない。
真打が登場し、原子力発電所外に放射性物質がまき散らされたら、今度こそ福島県民のうち100万人を超える人間が一斉避難となるおそれがある。
そうなったとき、原子炉から20キロから40キロ圏内の相馬やいわきにいるのと、60キロから80キロ圏内の郡山や福島にいるのと、果たしてどっちが安全か。
風向きの問題がある、とか、地形の問題がある、とか余計な詮索や言い訳を無視して考えてほしい。

風向きや地形を考慮したとしても、この方向から風が吹いたらこの方向に逃げる、ってのを全通り考えたら、風向きや地形は考慮しても無視しても、結局は同じ結論になると思うよ。
その点、政府の同心円状の避難指示は、初期対応としては評価できた。
原発から放射性物質が放出されるときにどの方角から風が吹くのかわからないのだから、全範囲で警戒を呼び掛けたのは評価できる。
だけど、いつまでたっても同心円から脱却しなかった点が、何も分かっていない無能さを露呈している。
それに、緊急時には大きな国道や高速道路を経由しての避難になるのだから、細かい風の計算なんてするだけ無駄。
遅かれ早かれ危険地帯になるのだから、我々一般人はヤバいと思ったら車に乗ってさっさと逃げるだけ。
放射性物質拡散予想のSPEEDIなんて、スピーディーに出てこないんだから、気にせず早く逃げる、とにかく逃げる。
実質的に国道6号線で仙台方面か日立方面に逃げるしか避難方法はないんだから、原発の北か南かで採るべきルートは確定する。
ちなみに、国道288号線で郡山方面、国道114号線で福島方面ってルートもあるけど、"3桁国道"って人員の大量輸送に向かないから大渋滞必至……。
こういう時に高速道路って重要なインフラになるのだが、常磐道は完成してないし、民主党は「コンクリートから人へ」って阿呆なことやってるし。
高速道路無料化したって、原発から逃げる高速道路がなきゃ意味ねえじゃん、バカたれ。
子ども手当貰ったって、道路が無きゃその子供を避難させることができねえじゃん、バカたれ。


話は戻って、原子力発電所から20キロから40キロ圏内の相馬やいわきにいるのと、60キロから80キロ圏内の郡山や福島にいるのと、果たしてどっちが安全か。
どう考えても後者の方が安全でしょ。
放射性物質が飛んでくるにしても、逃げる時間を稼げるのは後者である。
前者は、逃げる時間が稼げない。
今の東京電力や政府の報道姿勢を見ると、原発が爆発して真打が登場して放射性物質が降灰した後になって、
「爆発的事象が発生した……。ただちに健康には……。」
なんて言い出すのが目に見えている。
その点から見ても、浜通り地方に行くには、それ相応の危険性が付きまとう。
それゆえ、浜通り地方の人間は、すぐにでも避難開始できる準備と覚悟をしておく必要がある。
その避難も、行政とか近所の人間の手を煩わせずに、自分だけで対処する準備をしておきべきだと思う。
自分の不手際で他人を被曝させてはならない、危険を承知で戻っているんだから。
他人をかばって被曝なんてするもんじゃない、リスク管理ができない人間をかばう必要はない。

これだけ危険だって言ってるんだから、自己責任で対処できない人間は、20キロから40キロ圏内には入るべきではない。
にもかかわらず、これを書いてる4月下旬現在の情報で、30キロ圏内ドンピシャの南相馬には住民が戻り始めているそうな。
原発のもしもの時に、受け入れ態勢を整えられるであろう郡山や福島などへ、自力で逃げ出せる手段を確保した人間だけが戻っているなら問題ない。
だけれども、そういった手段がなく、土壇場になって南相馬市役所に駆け込んだって役所がすぐに避難手段を確保できる保証はないんだぞ。
非常時には自力で逃げろよ、という意味の「緊急時避難準備区域」なのだから、非常時に役所をあてにする人間は、この区域に戻らない方がいい。
それが自分のためだし他人のためである。
だいたいさ、放射能に関して「ただちに健康には……。」しか言ってない連中が、「屋内退避を解除する。」と言ったからって、ほんとに安全だと思ってるのかね。
オレは原子炉が完全な制御下におかれ冷温停止に移行するまでは安全だと思えない。

そんな浜通りに、危険手当もつかない安月給では赴任したくねえな。

ちなみに、忘れられた存在の福島第二原子力発電所なんかは安全だと思うぜ。
地震と津波の被害を受けても、原子炉を制御下において冷温停止の状態にできたのだから、優秀な原子力発電所だ。
徹底的に安全チェックを行った後、そのノウハウを福島県民と日本国民に公表したうえで、再稼働に踏み切ってもいいと思う。
福島県知事は「再稼働はあり得ない」なんて言ったらしいけど、第二原発はマグニチュード9.0と津波に耐え抜いたんだから誉めてやれよ。
そんでもって、再稼働も許可しちゃえよ。
「世界でもまれにみる大地震とその後の津波を被っても壊れない堅牢な日本の原子炉」
「地震と津波をもろともせず復活する強い福島」

ってのを世界にアピールするチャンスだ。
第一原発だけグダグダやってると、いつまでも反核左翼市民団体のスローガンの「フクシマ」として使われてしまう。
それこそ、「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ」のワンセットになるのは目に見えている。
(日本国内に限っては「threemile・Chernobyl・Fukushima」という語呂よりも、「ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ」のほうが、連呼しやすいでしょ??)
民間人を狙った大量無差別破壊兵器の核兵器と、商用発電原子炉による事故被害とを、同列に扱う反核をやられたのでは広島や長崎の人に失礼だし、そもそも事態の本質を見誤っている。
福島県も核攻撃をやられたかのように見られる恐れもある。
福島は安全である、普段を取り戻しつつある、そうアピールするためにも、そして我が日本国の技術を示すためにも、福島第二原子力発電所は、再稼働手続きに入ってもいいんじゃないかと思う。

だ、け、ど、条件付き。
福島県傘下に原子力発電公社を設立して、福島第二原子力発電所の諸権利すべてを移管する
東京電力の原子力部門をすべて原子力発電公社に移管する。(柏崎刈羽を東北電力にくれてやれば、原子力部門はいらなくなるよね。)
福島県内に原子力に関する国の機関(国立大学の原子力工学関係の研究機関と原子力保安院)を移転する
そして、関係者全員、福島県内=原子力事故の影響を直接受ける場所に住むようにする
そうすれば、自分の命に係わるんだから原子力発電所の安全対策に本気になるでしょ?
東京にいるから福島の安全対策をないがしろにしたんでしょ?
今度は事故が起きれば目と鼻の先から放射性物質が飛んでくるようになるんだから、嫌でも安全を第一にするよね。
そんでもって、福島第二原子力発電所の電力は、県内で消費し東北電力へ売電する
燃料電池の水素精製工場を県内誘致して、その電気分解に電気を使ってもらうのも良いかもしれない。
揚水式水力発電の水揚げにも使おう。

……ん、関東方面の電気? 知るか。東北電力経由で買い取りやがれ。
企業や工場には個別契約で提供しよう、電力自由化なのだから。
プルトニウム? 核兵器作るぞ!


そのうえで最後にして、最大の条件。
佐藤雄平、おまえ知事辞めろ。
「国は原子力は安全だと言ってきたのに裏切られた。」
なんて、責任ある立場の人間が吐く言葉じゃねえだろ。
国が原子力は安全だって言ったんで、避難計画を一切考えていませんでした。
40億を超える核燃料税も、どっかに消えました……。
それが真実だろ? ちがうか。
第一、中通りの俺らは、核燃料税の恩恵にあずかっていねえし。

県の最高責任者として、原発事故のときの住民の避難計画を策定するのは当然だろ。
そしてそれを周辺住民だけでなく県民に周知徹底させておくのも、本来当然の通常業務だろ。
原子力っていう化け物を飼うんだから、それくらいやって当然だ。
最低でも、原発周辺の町村からの緊急避難計画を作って、大熊町からの避難者は田村市が受け入れる、浪江町からの避難者は相馬市が受け入れる、と言った根回しぐらい平時のうちにやっておけってはなし。
それをやってこなかった。

この責任は、非常に大きい。
いまさらになって東京電力に怒ってパフォーマンスやったって遅い遅い。
避難計画を作らなかった時点で、辞任に値する。
「国を信用する」という言い訳と思考停止で、県民の安全をないがしろにしたんだから、普段現職政治家を擁護するオレだって擁護しきれない。
即刻辞職せよ。
俺が後を継ぐから……あ、年齢足りない……。


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