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神々への祈り、伊勢・奈良・京都への出張(第1日目)

2010年吉日
日本神国 国家主席府 主席官房課 視察手配担当

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反省  69


うとうとしながら新横浜へ向っていた矢先。
相原橋本間の踏切において、豪快な汽笛に非常制動、停止。
あげくに防護無線発報ときたら、数分で復旧する軽い障害ではない。
踏切というところがさらに気になる。
しかしながら、先頭車に乗っていた私が大した衝撃を感じなかったので、何かと激突したわけではなさそうだ。
この電車がここから動かなくなると言う事態にはならないだろう。
新横浜での乗換が22分の余裕があるから接続に問題は無いかもしれない。
などと楽観。

運転士が車掌や運行司令と話をしているのをうかがっていると、どうやら踏切に置き石された模様だ。
車両点検のために運転士が線路に降りる。
「ただいま運転士が線路に降りて点検しております。」
「お客さまにお願いいたします。線路にはおりませんようお願いいたします。」
しばらくして運転台に運転士が戻ってきた。
どうやら運転に支障が出る破損等はなかったようだ。

一難去ってまた一難、今度は別な問題が発生。
「止まってはいけないところに止まったため、いったんパンタグラフを下げて点検いたします。」
との車掌のアナウンス。
急停車によって、エアセクションに止まってしまった模様だ。
あっちゃ〜、変な所に止まっちゃったよ。
「車内の電気が消えます、空調も止まります。……」
架線の切り替えポイントに停車してしまうと、意外と大変な事態に発展するようだ。
そう言えば、高崎線・東北線・京浜東北線・湘南新宿ラインと首都圏南北にわたって運行障害を発生させた浦和近辺での架線切断も、これが原因だったはずだ。

パンタグラフが下がったようで、実際に車内の電気が消える。
一部の電灯は灯ったままになっているが、蓄電池からの電源だろうか。

横浜線車内

列車の運転士は、運転することだけが仕事ではない。
今回のような非常時において、列車の非常停止、運行司令との連絡、車掌との連絡、外部点検・車両点検、これらを同時並行できなくてはいけない。
ゲーム画面を見て定位置停車するオタクとは違うのだ。

20分以上停止して、点検終了。
この時点で、新横浜で目的の電車に乗り継ぎが出来るか微妙になってくる。
点検が終了しても万事済んだわけではなく、どうやらひとつだけパンタを立てて橋本駅へ進むらしい。
警笛を一発鳴らしてゆっくり走りだす。
橋本駅に到着して車両点検。
しばらくたって、車両に異常は見受けられなかった模様で通常通り元気に走りだした。

走り出したが、停車時間はおおよそ25分前後。
これでは自分の指定席の列車には間に合わない……。
このような場合、指定席の列車に乗り遅れても後続の指定席に変更することが可能である。
約款上可能ではあるが、一応車掌にひとこと確認しておこう。
先頭車両から最後尾まで、貫通路を伝って移動する。
古い205系、回復運転の全力疾走、揺れる揺れる。
揺れる中最後尾に到着し、駅停車中に車掌をつかまえ、
「新横浜6時の新幹線の指定席を持っているんだけど、間に合いますかね?」
と聞いてみた。
「時刻確認しますから、ご乗車になってお待ちください。」
とのこと。

ドアの開け閉め、車内アナウンス、運行司令との情報交換……。
ただでさえ忙しい車掌に、新幹線接続の可否と指定席云々の確認という仕事を負わせてしまったが、こういう諸々の仕事をするのが車掌の仕事だ。
ただ単にドアの開け閉めやっているわけではない。
開け閉めだけだったら、私でもできる。
もっとも、私は駆け込み乗車を問答無用でシャットアウトし怪我人続出させるだろうが……。
問い合わせた駅からは乗務員室扉に寄りかかって乗車。
2つ目の駅を発車した後、乗務員室から車掌が顔を出して、
「現在20分ほど遅れて運転中、新横浜駅到着は5時58分ごろを見込んでいる。」
との情報を教えてもらう。
横浜線から新幹線ホームまで2分で駆け上る。
これは可能だ、ほかに客がいない状況で、かつ、手ぶらであれば……
すなわち、現状では絶対に不可能。
「乗り換え無理ですね、これ変更はできるんですよね。」
変更の可否を確認すると、
「変更可能です、指定席があいていれば、ですが。」
指定席に空きがあれば変更可能だそうだ。
(16両編成が次々に来るのだから、席が無い状況は想定しにくいが……)
「窓口に言えば大丈夫ですよね。」
「大丈夫です、こちらが遅れている情報は向こうにも伝わっておりますので。」
情報が伝わっていても、私がこの電車に乗車していることの証明が無ければ、手続き的に問題が出るのではないか?
車掌が大丈夫というので、このまま新横浜へ向かう。


次へ。



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